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バージョンアップ - 2018.08.08 Wed

現在ピアノの先生のYAMAHAグランドピアノをオーバーホールしています。
ハンマーを交換して、劣化したクロスを交換して、黒鍵のエボナイトを黒檀に交換して、アクションの質をバージョンアップしています。



ハンマー交換後行う作業で鍵盤重さ調整がありどうしても綺麗な鍵盤の動きが出ません。
鍵盤の動き出し(初動)に抵抗があり重いのです。
その後スコンと軽くなって下がります。
長年経ったYAMAHAの特徴でもあります。
なんとかしたい。


「湿気による不具合の実例とその処置の実演」技術セミナー終わりました  - 2018.08.01 Wed

先日「湿気による不具合の実例とその処置の実演」の技術セミナーが終わりました。
今回なぜこの内容にしたか、それは業界が推奨している潤滑剤が湿気の修理の場面で思うような結果にならない、もしくはより悪くなるということが多々あり、使い方なのか症状に合ってないのか。それでも使い続ける技術者がいて、ピアノがどんどん悪くなる状況を長年見て来たので、是非検証しなければと思ったからです。



日本という国の気候はピアノが生まれたヨーロッパやアメリカと違い、どうしても湿度が高いです。
この高い湿度で不具合が起きているピアノが山ほどあります。
その修理を長年やってきて、良いと言われているいろんなやり方を検証しました。

この仕事をやって35年、今まで行ってきた湿気で悪くなったピアノに対しての作業が間違いではなかったという結果になりほっとしました。

ピアノの部品は様々ですが、主に木部と繊維の接触するところが、湿気による膨張で隙間がなくなり摩擦が大きくなって動きが悪くなります。

ピアノによっては樹脂部品を使っています。
長期間で加水分解してしまう樹脂部品にも有効なのか。
硬い動きに対して潤滑剤を使うのか?


動きが悪くなった時に起こる症状として、
鍵盤関係
・鍵盤が重い
・鍵盤の戻りが遅い、 鍵盤が上がってこない
・連打が効かない

音 関係
・音が止まらない、または音が残る
・打鍵の力が遮られてしまうため音量が出ない
・ppが出ない
・音がこもる

その他
・ペダルが効かない
・ソフトペダルで鍵盤をずらすのにペダルが重い、戻りが悪い。

*これらの症状は他の要因でも起こる症状です。

つづき→



鍵盤蓋留め - 2018.07.25 Wed

ピアノの先生の悩み。
グランドピアノの鍵盤蓋が簡単に閉まってしまい、小さい子供のレッスンに気を使う。
こういう声を以前からよく聞いてきました。
この声を聞いて作ったのがワイヤーハンガーでそのピアノの形に合わせた鍵盤蓋留めです。



これで安心してレッスンができると思います。
ペンチひとつで簡単にできるものです。

今の新しいピアノは鍵盤蓋がゆっくり閉まるソフトランディング機能になっていて、指を詰める心配はありません。
しかし、こういうピアノに慣れてしまうと今までのピアノに対しての接し方が非常に危険です。

後付けできるものもありますが、主にアップライト用でグランド用はなかなかありません。
また年数が経ったソフトランディングの部品は油圧が弱くなって、結局バタンと閉まってしまいます。


検証 - 2018.07.18 Wed

7/29のセミナーに向けて検証を行っています。
内容は潤滑剤。


動きの悪くなった部分をどのように修理するかがピアノの寿命を決めます。
技術者によって判断は様々です。
天然の素材羊毛と金属の摩擦部分はピアノのタッチの中でも大変重要な位置づけにあると思います。

本来程良い抵抗で動く鍵盤それが重い、ガタつくなどの症状になっていれば、タッチのコントロールができないはずです。



夏の修理 - 2018.07.10 Tue

今年の夏はグランドピアノのアクション修理が目白押しです。
それぞれの内容は、消耗部品、劣化部品の交換や鍵盤の変色修理、部品のバージョンアップ、そして湿気で動きが悪くなったピアノです。

今まで自分のピアノしか弾くことがなく、他のピアノは強いて言えば発表会会場やピアノの先生のピアノぐらいとの事。






ピアノのカビ - 2018.07.04 Wed

長い時間、湿度が高い状態で置かれたピアノにはカビが発生してしまいます。
ピアノにカビ?
そう生えるのです。



天然の素材を多く使っているからですが、発生場所はフェルト(羊毛)部分、クロス(羊毛)の部分、ピアノの裏側(木部)などです。
是非アップライトピアノの裏やグランドピアノの裏を下から見上げてみてください。

カビが生えるくらいの湿度があるということは他にも影響が出ます。
弦の錆、アクションの可動部分の動きが悪くなり、鍵盤が戻りにくい、連打が効かない、タッチが重い、音が止まらない、などです。

どういう処置が良いかの説明をさせて頂きます。




映画「羊と鋼の森」 - 2018.06.27 Wed

現在、ピアノ調律師を主人公として制作された映画「羊と鋼の森」が公開されています。


2016年本屋大賞を取った小説の映画化したものです。
ピアノ調律師という仕事を偶然知り魅了されて、それを目指して勉強した後、先輩からの教えや現場の経験で成長していく青年の物語です。
ピアノの魅力、調律師の人への接し方や技術への考え方が伝わる内容が好感を持って見ることができました。



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arakipiano

Author:arakipiano
35年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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