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ベヒシュタイン 技術研修 - 2024.03.03 Sun

先日うたまくらピアノ工房にてベヒシュタイン・ジャパン社加藤社長をお招きしてクローズドで技術研修を行いました。北陸、中国地方、関西一円からピアノ技術者が集まりました。

技術研修は一般的にどこをどう調整するか、どういう意味でその調整を行うかなどですが、今回はうたまくら社所有の110年前のベヒシュタイン グランドと新品のアップライトを利用して、100年前から変わらないもの、100年前から変わり続けるものを技術的にお話ししていただきました。

オイテルペ納品 - 2024.02.25 Sun

ベヒシュタイン グループで販売されているピアノ、オイテルペの納品が終わりました。40年経っているとは思えないほど状態が良くて、お客様も色合いや佇まいを気に入ってくださいました。

ピアニスト、イーヴォ・ポゴレリチの感性 - 2024.01.23 Tue

先日何度も来日して公演をされているイーヴォ・ポゴレリチのリサイタルの仕事をしました。

大阪での公演は今回のツアーの初日でもありました。
彼の略歴はショパンコンクールなど有名ですが、鬼才で知られる言動はいつも注目されています。

今までの仕事からどのようにピアノを仕上げるのかは自分の中で組み立てていましたが、それがどう評価されるかは公演が終わってみないとわかりません。しかし、今回はそれがはっきり出たのです。



ポゴレリッチさんはInstagramをされています。毎回のコンサートや日々の生活の内容を挙げられています。
その中で先日の大阪での公演を取り上げて、しかもピアノと調律が素晴らしいと動画を撮ってアップしてくださったのです。びっくりでした。

ここの調律師のおかげで美しい音が作り上げられた!
としっかりと裏方のことをリスペクトしてくださっています。

https://www.instagram.com/p/C2VSIQZIHus/?igsh=bWh4djE4dmg0cGFp

まず、開場になってお客様が入ってきている中、開演15分前までリハーサルをされていること自体が普通ではありえません。
知ってられるお客様はそれ目当てで早めに来られる方もいるくらいです。

マネージャーさんが、公演なので着替えてください、とステージ上に呼びにいくまで弾かれています。

ステージから舞台袖に戻ってからピアノの具合を聞こうと思いましたが、何も言わずすぐに楽屋に行かれてしまいました。
最初の調律の時にこれは予想していたので今までの公演での演奏の特徴を考えて仕上げをしていました。そして、今日弾かれる曲目も踏まえて開演までの時間で最後の仕上げを行いました。

また、全曲楽譜を見るというスタイルで演奏されます。
そうです横に譜めくりさんを座らせるのです。
譜めくりさんとの打ち合わせはステージ上の今から弾き始める直前。
なんとも譜めくりさんも生きた心地のしない緊張感だと思います。

前半ショパン、シューマン。
後半シベリウス、シューベルト

休憩で手直しをするのですが、前半が終わって舞台から戻ってこられていきなり、
「hey tuner! hey tuner! ピアノは素晴らしい!製造番号の写真を撮ってきて欲しい。」
と言われ調律の手直しに行く時に写真を撮りました。

ピアノの状態は前半の最後の方でずれてきたのがわかったので、その状態を最後まで綺麗に維持できるように注意して作業しました。

休憩が終わってエレベーターから降りてこられるや否や後半が始まりました。

エレベーターに乗る様子を確認し降りてからステージに出るドアを開けるタイミングも歩くスピードに合わせます。
裏方の絶妙な打ち合わせあっての技です。
彼は楽屋から出てピアノにたどり着くまで「待たない」というやり方です。

その緊張感を持って聴衆を惹きつけ一体感になった空間は素晴らしいものでした。

さて、調律師として成功に終わったのかどうかは、最後に何も言われない事が1番です。
弾き切った達成感の後は他の人の事を思うことはなかなかないものです。それが普通という事を経験してきたので、彼のとった行動が信じられませんでした。

全てが終わった後のカーテンコール2回目で戻るなり「hey tuner! hey tuner! 動画を撮るぞ、ツーショットで!」
観客そっちのけで舞台袖で動画を撮ることになり、撮っている間は観客はもう一度出てきて!という盛大な拍手をずっとしている状況でした。

40年この仕事をしていますが、こんなことは初めてで、光栄なこと以外の何物でもありません。
少なからずひとつの公演のお役に立てたのかなと喜んでいます。

音楽が好きで、人が好きで、ピアノが好きで、機械が好きで、木が好きで。
次の継いでくれる世代の人たちにこの仕事の面白さが伝わりますように願っています。

小学生3年生の自由研究がすごい! - 2023.12.28 Thu


先日小学3年生のお嬢さんから問い合わせがありました。
小学生とは思えない的を得た質問と小学生ならではの発想でした。

今年の夏休みにうたまくらピアノ工房でピアノ解体ショーを行い、それに親子で参加してくださって、響板の上でオルゴールがとても大きな音を響かせたことに一番興味を持ったそうで、自分で考えたいろんな物で実験をやったそうです。



オルゴールの機械部分を購入し、身近な素材の物の上で鳴らして、音の響き方を比べる実験でを考え、
・段ボールの板
・プラスチックの板
・紙袋
・絵本
・キッチンの油跳ねガード(ステンレス製)
・まな板(木製)
・タオル
・紙袋
その他

結果自分の耳での判断で
・ダンボール、・絵本、・まな板の順で響いて、さらに次の疑問が湧いて専門家(ピアノ調律師)に質問しようということになったようです。


進化した時代を語るピアノの響きコンサート - 2023.12.19 Tue

先日うたまくらピアノ工房でコンサートが行われました。
半年に一回行っていますが、今工房にあるピアノを使い狭い空間にグランド2台、アップライト3台を置き、歌枕と2人のデュオで音楽を奏でていきます。

ピアノのメーカーが違う、製作年代が違う、置かれている場所で響きが違う中、2台を選びその組み合わせで選曲していきますが、あとは響きを聴いて最後の調整、それはピアノの配置、位置決めです。

アップライトは音が後ろから出ます。グランドピアノは屋根を開けるか閉めるかで広がりが変わります。

お手紙 - 2023.08.17 Thu

先日調律に伺ったお客様からお手紙をいただきました。


コロナ禍の中でなかなか調律を頼めなかったとのことで、久々に伺うことになりました。
頼めなかった理由が、子供の時に買ってくれたピアノはお父様からでそのお父様が新型コロナにかかって天に召されたとのことを伺いました。

親子四代に受け継がれるピアノ・ワーグナー - 2023.08.03 Thu

今まで何台かうたまくらピアノ工房で修理をさせて頂いた広島東洋ピアノ製ワーグナー。
今回のお話は愛媛の調律師さんからの問い合わせで始まりました。

半音下ぐらい調律をすると弦が切れそうで黒鍵も取れてしまうピアノですが修理できますか?


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arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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