fc2ブログ
topimage

ピアノレンタル - 2022.10.08 Sat

ピアノが設置されているところにあえて現代曲をやるためのピアノを用意する。
ジョン・ケージの「ソナタとインターリュード」という曲をピアニスト北村朋幹さんが演奏するために用意しました。
この曲のプリペアード・ピアノとはピアノの弦と弦の間にボルト、ワッシャー付きボルト、プラスティック片、ゴムを楽譜に書かれている指示通りに挟んでミュートします。
ミュートするとその弦を叩いた音はまるで打楽器。
金属が挟まっていたらジャリーン、ジリジリ。
ゴムがあるとポコポコ。
ペダルを踏んで響かせて低音を鳴らすとお寺の鐘の音ゴーン。そしてピアノの実音とまざって神秘的な楽器となります。

文字では書き表せません。(写真はNGなので載せられません。)


うたまくらピアノ工房の今 - 2022.03.30 Wed

うたまくらピアノ工房には今様々な問い合わせが来ています。
ピアノの調律依頼、何年も弾いていないピアノをもう一度使えるかどうかの下見、どうしても手放さなくてはいけなくなった愛着あるピアノの行先の相談、ピアノが好きでピアノに関する仕事に就きたい相談、そして、ピアノの技術をもっと磨きたい技術の相談、仕事を持ち込んで自らレベルアップのための作業指導など。

うたまくらピアノ工房はそういう所なのだと、あらためて認識できました。

新たなピアノ工房へ! - 2021.03.31 Wed

今日から4月になりうたまくら社としての第30期が始まります。
ピアノ工房もパワーアップして、より仕事をこなせるよう、いろんな技術者が作業できるように改良しました。




初めてのお客様の作業 - 2020.10.01 Thu

先日紹介を受けた初めてのお客様宅へ行ってきました。
サイレント付きグランドピアノ。
ご紹介いただく状況は大体何か悩みを抱えられていることが多いので、そのやり取りを少し紹介いたします。

相談したい要件
・音が硬い
・ペダルが重い
・音が残る時がある
・部屋が響きすぎる

お部屋、ピアノの状況
・12~13年経ったグランドピアノで親子で弾かれている
・毎年調律を行っている
・夜遅くにも弾くためサイレントを取り付けている
・グランドピアノの上にエアコンがあり、冬の暖房もエアコンを使用
・10畳くらいのお部屋




今年一年ありがとうございました! - 2019.12.25 Wed

今年はあと4日で終わりになります。
ありがたいことに大晦日まで作業を行いますが、今年の車の走行距離計を見ると、30000km。
初めて出会うピアノから、毎年いつも見ているピアノまで北は東北、南は九州と日本で世界のいろんなピアノを見せていただきました。

毎年の再会ピアノや、ちょっと間が空いてしまったピアノ、残念な状態になっているピアノなど様々ですが、その持ち主といろいろ話す内容が楽しくてたまりません。




高い基準から - 2019.01.23 Wed

YAMAHAしかやっていないとYAMAHAの本質は見えない。
他のいろんなメーカーを触って初めてYAMAHAが見えてくる。
あらためてそう思います。



この写真はスタインウェイとベヒシュタイン のアクションですが、今修理で工房に入ってきているのが他にヤマハのアクションが2台(CFⅢとC5)で、全て比べて見ることができる面白い期間でもあります。
手作業の部分、機械化の部分、丁寧な作業の部分、省いている部分、それぞれメーカーを語る特徴があります。








今年1年 - 2018.12.26 Wed

この1年、ブログをお読みいただきありがとうございました。
すべてピアノにまつわる話を出すと心がけてピアノの話題で綴ってきました。

今年の動きとして、良いピアノを維持する技術をしっかりとつないでいかないといけないという考えで技術研修を行ったり、ピアノが大好きな方々のためにセミナーを行ったり、工房は大変活気がありました。



ピアノが売れない時代と言われていますが、本物は残っていきます。
そして、残す技術も時代に必要とされています。
来年も高い意識を持ってピアノ業界のために役に立てれるようにやっていきます。
引き続きその内容をブログに出していきたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願い致します。




好きだから続けられる - 2017.03.17 Fri

先日100年近く経ったグランドピアノのピン板交換修理をしたピアノの納品に東京まで行きました。
無事調整も終わり納品が完了しました。

ピン板は調律をするためにチューニングピンをまわすので、経年変化と使用による劣化で消耗品となります。
ピアノメーカー、時代、機種などでいろんな構造のものがあります。
それをそっくり再現する技術は設備と経験が無いと難しいものです。



その修理をやっていただける日本唯一の工場、シュベスターピアノのエスピー楽器製作所(静岡県磐田市)。
交換修理直後の調整と、納品後のお礼時に工場に伺いました。
この時ちょうどシュベスターピアノの最後の新品製造をおこなっておられました。
なぜ最後かというと、ピアノで使われる鉄骨の在庫が最後になったそうです。


さよならの仕方 - 2014.11.19 Wed

今日S様のお宅にピアノを届けました。
そのピアノはジョン・ブロードウッド。
S様のご要望により、黒鍵を黒檀に交換して、塗装をお部屋の色に合わせたウォールナットつや消しに再塗装しました。

このブロードウッドの代わりに今までお持ちだったピアノを引き取らせていただきました。
その理由はもう弾ける状態になかったことです。
最初は修理の話もありましたが、その修理も叶わなかったのです。

そして、長い年月ともに過ごしてきた思い出あるピアノとの別れの日でもありました。
このピアノとのいろんな思い出話を聞かせていただきました。
何か思い出に取っておけるものがないかと考えたのが、このピアノについていた白鍵の象牙を剥がしてお渡しすること。
20141118120941.jpg



流れ - 2013.09.26 Thu

ベヒシュタインMの行き先がN様宅に決まりました。
なんといっても低音の響き、そしていろんな表現や音の輪郭、音色の変化などが気に入っていただけたとのこと。
うれしい限りです。
そして、この流れになったのは、別のピアノのお話をしていた時のことで、全く別のピアノの話題で盛り上がっていましたが、一度工房のベヒシュタインを弾いてみてください、とお勧めしたところ気に入っていただけました。

それから納品日まで最終点検を行い、もう一度鍵盤の動き、ハンマーの動き、ペダルの磨きなどを行いました。

P9240023.jpg






NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

FC2カウンター

プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

表示中の記事

2022年10月08日 (土)
ピアノレンタル
2022年03月30日 (水)
うたまくらピアノ工房の今
2021年03月31日 (水)
新たなピアノ工房へ!
2020年10月01日 (木)
初めてのお客様の作業
2019年12月25日 (水)
今年一年ありがとうございました!
2019年01月23日 (水)
高い基準から
2018年12月26日 (水)
今年1年
2017年03月17日 (金)
好きだから続けられる
2014年11月19日 (水)
さよならの仕方
2013年09月26日 (木)
流れ
次 >>
by AlphaWolfy

カテゴリ

プルダウンリスト

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

最近のトラックバック

リンク