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変身!BOSTON - 2010.12.07 Tue

15年目ぐらいのI様のボストンピアノです。
経年変化での具合が限界になってきました。
そこで、しっかりと一日かけた調整を行いました。
PC060002.jpg

購入後10年経たないくらいから弦が切れだしたそうで、その対応として、高音の弦を全て交換されたそうです。
しかし、、、

写真のように弦がしっかりと定位置に張られていません。
幅もまちまち、この分ではソフトペダルを踏んでも音色はバラバラ。
でもこのような弦配置を直すためには、ハンマーの弦溝もきれいに直さないといけません。
弦の配置をもう一度しっかりと定め直して、ずらしました。
また、ヒッチピンのところで弦が浮いてしまっていました。
これらを全て、やり直しました。

そして、もう一つ大変なことが、、、




応援したくなる広島の先生とボストン - 2008.03.15 Sat

広島のH様はボストンをお持ちです。

イメージ 1




このボストンを持たれたころから、おつきあいさせていただくことになりました。
このボストンを選ばれたということから、しっかりとしたビジョンを持たれてレッスンされています。

昨年先生をされていた楽器店を辞め独立されました。
その理由もしっかりされていて、グレード、発表会の繰り返しで、毎日を「こなしている」という感覚で、「育てている」ということを感じられなかったとのことでした。
この意見は妙に納得してしまいました。
というより、H様の意識が高いところからの感性だと思いました。
そして,その感性がいろんな人に繋がっている不思議さも感じました。


セミナーも納得した形でお金を払って、受けていて、それはまだ結果として現れていませんが、、、と言われていましたが、今の積み重ねでいずれ結果が生まれてくるのではないでしょうか。







イメージ 2

このピアノはもう良く知られたピアノになっていますが、最初作られた頃にはいろんなことを言われていました。
あのスタインウェイがカワイに作らせているのですから、とんでもない話まで飛び交ったものでした。

・・・部品が共通なので将来的にはスタインウェイに変えられる・・・
・・・品質的にはスタインウェイのちょっと下だけ・・・

首を傾げたくなるようなことが言われていましたが、今はしっかりとした認識で広まっているピアノです。
カワイ系列での販売からスタインウェイ特約店での販売に変わったのも時代の変化でしょうか。

部品的には極力プラスチック樹脂は使わず,木を使用しています。
ここが大きくカワイとの違いでしょうか。
しかし,この木の良さを活かすも殺すも調整次第だと思います。
日本の技術で素晴らしいピアノを作っているので,それをしっかりとした形で表現できるかどうかです。

国産ピアノもヨーロッパのエッセンスが入ると、ここまでできるのだという良い見本ではないかと思います。





H様は今は自分の納得いく教材、ペース、教え方でレッスンされているということで、充実しているとのことでうれしくなりました。
年一回伺ってのお話も楽しみになっています。
今は結果が出ていないからこそ,なにかお助けマンで応援でできないかと思っています。
とりあえずは伺ってピアノをしっかりと見させていただきます!

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プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2010年12月07日 (火)
変身!BOSTON
2008年03月15日 (土)
応援したくなる広島の先生とボストン
by AlphaWolfy

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