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もうひとつのレイモンド - 2022.12.08 Thu

アントニン・レイモンドのデザイン設計のYAMAHAアップライトピアノが仕上がって納品できました。
一目惚れしていただいた方のお宅に搬入して、調律を行いました。


以前グランドピアノをオーバーホールしてそのピアノも大変気に入って購入くださいました。毎年調律に伺っています。
今回はそのアップライト版で、ツートンカラーと筆記体のロゴでのデザインは50年以上経ったものとは思えないくらい綺麗です。

ヤマハ特有の修理 - 2022.05.24 Tue

一番ピアノが売れた時代1980年代前後までのピアノ特有の症状があります。
それは人口皮革の劣化です。
天然のものと違って加水分解で化合物が粉々もしくは脆くなっていきます。

元々皮は耐久性、耐摩耗に優れています。
そこが脆くなるとどうなるか。
写真の鍵盤蓋ように人口皮革は削れて無くなり、その下地の木部が削られてしまい、動きに支障がでてきます。

この時代の木材もラワン材を多用していて道管が太く柔らかいため削れやすいのです。
お客様から鍵盤蓋がうまく閉まらなくなったという相談を受けたそうです。


YAMAHA No2 ネジ折れ修理 - 2021.09.02 Thu

90年前のピアノ、しかも錆が多くネジを緩めて分解するだけでも気を使います。なぜかというとネジが錆びて穴の中で膨張して回すとネジが折れてしまうからです。

案の定今回も2本折れてしまいました。普通にネジを緩めるだけで「ボキッ!」「あ~!」
埋まってしまったネジの破片は何としてでも取らなければ部品が取付けられません。
木の部品は修理ができるため元に戻すための作業を行います。


少しずつ90年前のピアノが蘇っていきます。

YAMAHA No.2今年2台目修理 - 2021.08.18 Wed

うたまくらピアノ工房にあったYAMAHA NO.1と兄弟ではないかと思えるほど製番の近いヤマハが入ってきました。
うたまくらにあった#8881と今回ご依頼の#8188大正後期のものです。

ピン板がダメになってピン板交換とそれに伴う弦交換、アクション関係の修理です。
お客様とそのピアノを見ている技術者さんからのご相談でした。

YAMAHA No.2修理納品完了 - 2021.06.02 Wed

昭和7年製造おおよそ90歳のピアノ。疲れきった中身を綺麗に良い音にしました。
お天気にも恵まれて爽やかな5月最後の日にお届けできました。




YAMAHA No.2ハンマー交換 - 2021.05.19 Wed

90年前のアップライト、YAMAHA No.2いよいよハンマ交換です。
このピアノの修理を紹介してくださった調律師さんも音色は絶賛されていたので、弾力のある新しいハンマーに変わってどんな音になるか楽しみです。



YAMAHAタローネモデル無事納品 - 2021.05.12 Wed

先日修理を終えたYAMAHA C3タローネモデルの納品が無事終わりました。

最後の仕上げは音色の調整でしたが、暖かく柔らかい音なのに明るい。
隣の部屋にあるTALLONE と同じ音がしてました。

木の温もりの暖かさだけれど、パッと華やかな明るさを持った音色は今までに聞いたことのないYAMAHAでした。




雑音処理 YAMAHA響棒剥がれ - 2021.05.05 Wed

YAMAHA グランドピアノ特有の雑音処理。
それは響棒の剥がれ。

次高音あたりから高音にかけてジリジリ、ビリビリと高い音が鳴る雑音。
響板の上にクリップなどが落ちたような音。

これはかなり見つけにくい箇所で10年前まではほとんど想像でしかわからなかった部分です。
それがスマートフォンやファイバースコープなどの機器が手軽にハイクオリティで登場したお陰で見つけることができました。

動画で雑音の処理方法をご紹介いたします。




YAMAHAタローネモデル - 2021.04.16 Fri

YAMAHA C3タローネモデル1970年(昭和45年)のオーバーホールをしています。

このモデルを見るのも触るのも初めてなのですが、うたまくら社には歌枕直美所有のタローネがあるためそれと見比べることができ、どこをどう似せているかわかるのです。
15年前位にイタリアからやってきたタローネは180cmという大きさで生涯一番多く作られたモデルです。といっても700台余りです。

最大の特徴は響板、どこまでタローネの設計が反映されているか。



昭和37年製のヤマハをお届け - 2021.03.04 Thu

子供さんのレッスンのためにピアノを修理して使いたいとのご依頼を受けて2ヶ月、ようやく先日納品できました。
フェルトの劣化や硬化によりタッチが硬く音もカンカンと弾力がありませんでした。
ハンマーを新しくし、接地面のクロス類も新しくして弾力をもたせました。




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arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2022年12月08日 (木)
もうひとつのレイモンド
2022年05月24日 (火)
ヤマハ特有の修理
2021年09月02日 (木)
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2021年08月18日 (水)
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2021年06月02日 (水)
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2021年05月19日 (水)
YAMAHA No.2ハンマー交換
2021年05月12日 (水)
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2021年05月05日 (水)
雑音処理 YAMAHA響棒剥がれ
2021年04月16日 (金)
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