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難しい!わからない! - 2011.06.29 Wed

今日は日本で一番難しいと(先輩が)言われるピアニストの仕事でした。
演奏は絶品で、ベートーヴェンソナタ全曲演奏会なのでオール・ベートーヴェンですが、今までこんなベートーヴェンは初めてでした。
渋く、素晴らしい!

通常夜の本番なら、お昼から調律に入るのですが、朝10時入りで調律が終わり次第リハーサルが始まりました。
昨年秋に仕事をさせていただいた時も、大変でした。
1時間おきに要求が出て、それに答えるべく作業を施していく、自分の想定外のところへ行ってしまうと、不安のなにものでもありません。

今日の最初の要求は
「自分の音が聞こえすぎます。何とかして欲しい。」
ホールの人と相談して、ピアノの位置をずらしてみることにしました。
ほんの20cm動かしたかどうか。
「低音のボリュームが無くなった感じです、前の状態の方が良かったです。」
また元に位置に戻します。

1時間ほど弾いた後、次の要求は、、、



ショパニスト関西 コンサート! - 2010.11.24 Wed

今日担当させていただいたコンサートは今までにないものでした。
ショパンが好きという方々が集まってのコンサート。
条件は素人。

たまたま縁あってこの会に入っていらっしゃる方のお宅に調律に伺ったのがきっかけで、コンサートの仕事もさせていただくことになったのですが、素人といってもただの素人ではありません。
ショパンに対する愛情、ピアノに対する愛情、音楽に対する愛情、仲間に対する愛情、こういうコンサートはびっくりしました。

もちろん仕事柄ずっと裏にいたのですが、そこの熱気たるや。




辻井くん! - 2010.09.16 Thu

こんな呼び方をしたら怒られるかもしれませんが、「辻井くん!」と呼びたくなるほど、親近感があり素晴らしい方でした。

今日のコンサートの仕事は辻井伸行ピアノ・リサイタル・ツアー2010
初めてさせていただき、テレビでは知っていましたが、あの展覧会の絵をどうやって弾くのかと大変興味がありました。

今日で3回目となるこのホールでのコンサートですが、前回と同じピアノを選ばれ(調律師は違います)、プログラムは、ショパン、シューマン、リスト、そしてムソルグスキー「展覧会の絵」。






ファイナル 武生国際音楽祭2010 Vol.5 - 2010.09.13 Mon

8日間にわたって繰り広げられて武生国際音楽祭2010が幕を閉じました。
最終日はファイナルコンサート。
実は朝から3つのコンサートがホールで行われました。
朝一番に行われたのが、親子のコンサート。

ステージ上に親子を入れて、かぶりつきで見ていただこうという内容です。
P9120014.jpg

歌あり、踊りあり、楽器紹介ありと盛りだくさんの内容を1時間でまとめます。






裏方事情 武生国際音楽祭2010 Vol.4 - 2010.09.10 Fri

表舞台が多く取り上げられているので、ここで少し裏方さんの仕事をご紹介。
P9080006.jpg

本番中、出番を待つ演奏者を舞台袖で見ています。

この場では、舞台の照明、マイク使用時の音量などすべてこの袖で操作しています。
なんと、この越前市文化センターの方々は皆さん、職員の方々です。
舞台の専門家ではありません。
職員の方々は何でもこなさないといけません。

これらを見ていた私ももちろん調律だけをしているわけにはいきません。





現在の現代音楽事情 武生国際音楽祭2010 Vol.3 - 2010.09.09 Thu

「現代音楽」私にはなかなか理解しにくい音楽で詳しくはわかりませんが、今まさに行こなわれている音楽をちょっとだけご紹介。

P9080011.jpg
ピアノという楽器が、音程のある、いろんな楽音(がくおん)以外の音(つまり雑音)が出せる楽器として使われています。
この写真からもわかるように、そうか、ハンマーで叩かれてしまうのかと、かなりショックでした。
最初は木槌で叩いていいか、というとんでもない要求でしたが、招待作曲家(フランス人)とすれば自分の表現したいものを出すためには、妥協できない、というところはわかりますが、壊れる(かもしれない)ということになると譲れません。




ピアノリサイタル 武生国際音楽祭2010 Vol.2 - 2010.09.07 Tue

オープニングが終わり、今日から武生国際音楽祭2010のコンサートが目白押しです。
越前市のいろんな場所で行われます。

今日はピアノリサイタル
P9060026.jpg

しかし、期間中いろんなコンサートがあるため、一日のうちでいろんなリハーサルが行われます。
それに対応するべく、ピアノの調律、楽器の移動、椅子運び、、、いっぱい!




図書館のピアノがバラバラ?! 武生国際音楽祭2010Vol.1 - 2010.09.05 Sun

今日から福井県の越前市(旧武生市)で国際音楽祭です。
本来オープニングということで、出演者みなさんのコンサートがある日なのですが、オープニング前のオープニングということで、親子のミニミニコンサートがあり、急遽そこでピアノをバラバラにするという展開になり、出演者となってしまいました。

ピアノの壊し屋さん、いえいえピアノのお医者さんという紹介でした。
027.jpg


ここは図書館。
この勉強ルームにアップライトが置かれています。
ここで親子で楽しめるピアノのコンサートが行われました。
アップライトは木の板で囲まれているため、音がダイレクトに届きません。
曲を弾くごとに一つ一つの板が外されていきました。

そして、最後は音が鳴る機械部分のアクションを取ってしまいます。





思い出の曲 ブラームス ピアノ協奏曲第1番 - 2010.07.03 Sat

久しぶりに、この曲の仕事でした。
ブラームス ピアノ協奏曲 第1番

懐かしい思い出の曲です。
ブラームスの曲は荘厳な中にも繊細な美しいメロディーが流れていく、素晴らしい曲が多いのですが、その中でピアノ協奏曲というのはまた、ピアノの特徴を最大限にだしている曲の一つだと思っています。

今から20数年前イタリアにいた頃の話です。
まだ20代の頃に大きなコンクールの仕事が来ました。
このコンクールの本選はオーケストラとの共演で、その演奏で順位が決まります。

選ばれた3人はそれぞれ、ショパン、ベートーベン、そしてブラームスの選曲でした。
約10日に渡るコンクールは、空き時間が調律の仕事となるため、始まる前、途中休憩時、本番の立会いと終日つきっきりです。
その中でポルトガル人の若い奏者がこのブラームスを選び見事優勝しました。

この曲は50分もあり、かなり壮大になっています。
そして個人的に大好きなのがこの二楽章です。







ライブ中継! 塩谷哲 - 2010.05.19 Wed

アコースティックピアノ(STEINWAY D)1台でのジャズコンサート。
ピアノってなんでもできるんだなあと思ったコンサートです。
リズムになり、メロディーになり、弾きながら手拍子、足拍子、楽器拍子(ピアノをたたく)したり。

今回のホールはキャパ400位のところですが、ステージをぐるっと囲む形での配置になっており、全面見ることができます。
それが要因かどうか、ピアノの蓋を取り、響板がむき出しになって弾いています。







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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2011年06月29日 (水)
難しい!わからない!
2010年11月24日 (水)
ショパニスト関西 コンサート!
2010年09月16日 (木)
辻井くん!
2010年09月13日 (月)
ファイナル 武生国際音楽祭2010 Vol.5
2010年09月10日 (金)
裏方事情 武生国際音楽祭2010 Vol.4
2010年09月09日 (木)
現在の現代音楽事情 武生国際音楽祭2010 Vol.3
2010年09月07日 (火)
ピアノリサイタル 武生国際音楽祭2010 Vol.2
2010年09月05日 (日)
図書館のピアノがバラバラ?! 武生国際音楽祭2010Vol.1
2010年07月03日 (土)
思い出の曲 ブラームス ピアノ協奏曲第1番
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