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技術者の相棒 - 2017.09.26 Tue

先日まで福井県越前市での音楽祭が終わり、通常の作業に戻りました。

ピアノ調律の仕事はピアノがある所まで行かなければいけません。
その時に必要なのは工具が入っているカバンです。
カバンとの付き合いは仕事の経験年数分あります。
良い仕事をするためには良い道具、カバンが必要です。

20数年前に今使っているカバンと出会いました。
コンパクトで中に入れる工具も洗練されていないと、かさばるだけで入りません。
工具も自作して工夫するようになりました。
13kg以上の道具カバンとなりました。

しかし、20年も経つとカバンの樹脂部品、ヒンジのの割れ、取っ手のぐらつき、合成皮革のベトつきなど限界に近づいてきました。
愛着ある今のカバンを使い続けて行きたいので、同じモデルを探しているとたまたま中古で出ていたのを見つけ購入し、中敷を自分仕様に作り変えることにしました。




若い技術者への義務 - 2017.04.20 Thu

うたまくらピアノ工房での作業、取り組みが若手技術者から注目を浴びています。

多岐にわたる作業内容、作業のクオリティー、そしてお客様への対応が、一般的なピアノ販売店には無いものです。
ピアノの金額の差はあれど、どのピアノに対しても同じ姿勢で仕事に取り組んでいます。
若手の技術者は勉強の場を探しています。
情報化社会になった今、技術的なものの情報も飛び交っています。
文章、写真、動画などで得ることはできますが、体験することとは別物です。



調律師 - 2016.04.27 Wed

今年の本屋大賞は『羊と鋼の森』宮下奈都さん(文藝春秋)で、ピアノ調律師が主人公です。
この裏方の仕事が主人公となるのは大変珍しいことです。
高校生がピアノ調律師という職業を選び、目指していく。
そしてその日々の成長を描いていく物語は、読んでいて懐かしくもありました。



ピアノが売れないと言われる時代で、あえてこの道を選ぶ人もいると思います。
よほどの覚悟が必要だということと、大変だからこそ好きでないと続かない世界です。
このように本に取り上げられ、魅力が少しでも広まっていくことは嬉しいことです。

30数年この世界にいますが、年々その質が問われているように思います。
人間よりピアノの方が長生きするので、そのピアノを見ればどのように生かされてきたかが見えます。
一台のピアノが一人の持ち主で終えるというのはあまりなく、次の持ち主へと渡っていくことが多いのです。
そしていろんな調律師が見ていくことになり、けっして恥ずかしくない仕事をしておかないといけないと思っています。

技術だけでだめ、口だけの仕事もだめ、機械的なことだけでもだめ。
芸術である音楽を奏でる楽器。
それを調整する調律師は技術と感性のセンスも問われます。

一生磨き続けなければいけない仕事、だから面白いのです。

連携プレー - 2014.10.13 Mon

現在、うたまくらピアノ工房から外装などの作業で出ているピアノが3台あります。
ヤマハのグランドピアノ、G2。
これは引き取らせて頂いて、きれいにして次の方へ渡るべく準備をしています。

外装の磨き、譜面台のすり減った黒のフェルトの交換、響板の掃除、鉄骨の掃除。
アクション関係の摩耗した部品交換、調整。

ジョン・ブロードウッドの全塗装。
これは購入頂いたお客様のお好みの色に仕上げています。
今まで塗ってある塗料を剥がして、お部屋の雰囲気に合う色合いのします。
色見本を作って、濃い色、薄い色、木目の導管を活かした仕上げ、艶消し仕上げ、の中から選んでいただきます。
20141011181536.jpg




ちょっと、どうよこれ! - 2012.05.27 Sun

あまりこんな内容を書く気にはなれないのですが、あまりにもひどい話だったので、ちょっと、どうよこれ!

先日紹介で調律に伺いました。
転勤で関東から引っ越して来られ、引越しが終わった途端、いきなり電話がかかってきて、調律の約束をさせられたとのこと。

その時の調律が、どうしても信用できません。
どうかもう一度ちゃんと見て欲しい、とのことでした。

電話で話を伺っただけではなんとも掴みどころが無い感じなので、実際にピアノを見てからにしようと思いました。

小学生のお子さん二人がピアノを習っておられます。
そのピアノはお母さんが結婚記念に買われたピアノとのこと。

これまた思いが詰まったピアノです。
さて、ピアノを開けてみると、、、



同じ心 - 2011.12.23 Fri

調律師と調律技師の違いをご存知でしょうか。

この秋から、調律師という職種が国家試験となり、受かったら調律技師という名前になります。
嗜好品としてのピアノに国家資格がいるのか、疑問ですが、世の中の流れがそうなってきているということで、いずれこの業界の人たちは、この渦に巻き込まれていくことになるのでしょう。

私は「調律師」です、いや調律もできる「ピアノ技術者」です。
人と触れ合いコミュニケーションを取る、嗜好品のピアノを調整する「ピアノ技術者」です。
そこには心が通い、ぬくもりがあるところです。


国家試験になるとどうなるのでしょうね。
想像がつかないのですが、持っていなかったら、モグリ?

誰かに言われました、免許を持っていないカリスマ調律師「荒木」。
これもいいのかな。

こういう私の研修を受けたいという方がいて、昨日行いました。
大盛り上がりで新たな意欲が湧いて来ました。



大同窓会 - 2011.09.23 Fri

今日、名古屋の調律師を養成する学校、中部楽器技術専門学校が30年経ち、同窓会が開かれました。


88歳になられた先生と28年ぶりにお会いでき、感激しました。
昨年まで現役で一般家庭を回られていたとのこと。
辞められた理由はグランドの屋根が重くて開けられなくなった、ということで笑われていましたが、今でもまだ心残りな様子でした。
でもピアノ技術一筋の人生、優しいお顔に表れていました。

戦争の時に、満州におられて、日本が負けて、船で帰ろうとした時、たまたま赤痢でその船に乗れず、直るまで、満州に止められていたとのこと。
しかし、その船は潜水艦の攻撃で沈没してしまったこと、などをお話され、「私は悪運強く生かされたんです。その人生を全うしないと。」と言われていました。

涙が出そうでした。

こういう貴重な先生に教えていただいていたんだと、今さらながら知ることができ、幸せでした。

30年という年月を思うと、時代時代でいろんな考え方があり、その時に習った先生で人生が変わるほど全く違うのでは、と思ってしまいます。



ママさん調律師がんばれ! - 2009.12.10 Thu

関東方面の調律に来ています。
先日、何年ぶりかに同期の調律師に会いました。
年は私よりひとつ上ですが、調律学校では同期。
そして、彼女は今でもバリバリと現役でがんばっているママさん調律師です。

お互いに26年、環境は違っても同じピアノにまつわる仕事として、色んな話しに花が咲きました。





調律学校の30周年記念で思うこと - 2009.10.31 Sat

先日、名古屋にある私の卒業した調律学校が30周年ということで、記念のコンサートがありました。
そのコンサートの仕事をさせて頂きました。
クラシック用、ジャズ用と二台合せです。


私はその学校の4期生になり、卒業して四半世紀たったことになります。
その時の状況から様変りしていることに、改めて驚くのと、この業界の厳しさを目の当たりにしました。




オーケストラの裏側 - 2009.01.29 Thu

ちょっとモデルになってくれへん!

ということで関西フィルハーモニーのライブラリアンの河野女史に頼まれ、「調律師」代表ということで奈良新聞に載りました。
知っている人は知っている、知らない人は何をやっているかは全くわからない世界かもしれませんが、読んで見てください。
オーケストラの裏側が見えてきますよ。

名前が出ていないので、これ本人ではないよと言われればそれまでなのですが、、、本人です!

20090130000347.jpg








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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2017年09月26日 (火)
技術者の相棒
2017年04月20日 (木)
若い技術者への義務
2016年04月27日 (水)
調律師
2014年10月13日 (月)
連携プレー
2012年05月27日 (日)
ちょっと、どうよこれ!
2011年12月23日 (金)
同じ心
2011年09月23日 (金)
大同窓会
2009年12月10日 (木)
ママさん調律師がんばれ!
2009年10月31日 (土)
調律学校の30周年記念で思うこと
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