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発表会の裏 - 2010.02.01 Mon

今日、歌枕直美音楽教室コンサートが行われました。
年3回行われる発表会の中で、コンサートホールで行うもので、この設備が全て調一級品です。
ピアノは今1200万円するスタインウェイ
ホールは音の響きが抜群の新大阪駅にすぐ近く、ムラマツ・リサイタル・ホールです。

コンサートに出てくださる年齢層が5歳から82歳まで、それぞれの方が、ご自身の力を出し切ってくださいました。
内容は、個人の演奏から、弾き語り、連弾、歌、合唱、そしてミュージカルまで盛りだくさんになっていて、6時間という長丁場の濃いコンサートです。

そして、そのピアノはSTEINWAY & SONS B型





第二の人生 - 2007.10.02 Tue

今日はT様のお宅の調律でした。
T様は今年60歳、この春定年で今はピアノと水彩画を習われていらっしゃいます。

ピアノはPruthner(プリュートゥナー)。
マホガニーの国産です。
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実は二字違いでドイツの有名なメーカーがあります。
Bluethner(ブリュートゥナー)1853年創業(スタインウェイ、ベヒシュタインと同じ年です)

日本で一昔前ピアノがバンバン売れた時代がありました。
その中でいわゆるヤマハ、カワイ以外の中小メーカーは30社ぐらいあったのですが何か特徴付けるためにいろんな工夫をしました。
そして、なまえも日本の名前ではなく、いかにもヨーロッパという名前をつけたのです。

このプリュートゥナーは当時ヤマハ、カワイが既に樹脂製のアクションを作っていたのに対して、すべて木でできていることの重要性を武器にしていました。
実際に何年経っても修理が可能なのは言うまでもありません。
T様もそういう部分を考えて買われたそうです。

お子さんが結婚され離れてしまい、ピアノは家に残されました。
誰も弾かれずに残ったピアノをもう一度定年を機にご自分で弾こうと思われたそうです。
今では楽譜も全く読めなかったのが半年のレッスンで、「星に願いを」を弾かれています。
そして、お子さんが帰ってこられたときにもピアノがあることで家の中にピアノの音楽が流れるようになったということです。

ピアノも生き返ったことでしょう。
半年前の調律のときにはすごい狂いかたでしたが、今回はしっくり落ち着いて微妙な変化だけで済みました。


次回は是非レパートリーを増やして一曲披露してくださいと頼んでいます。
イメージ 3


また来年が楽しみです。



うたまくら京都宇治教室 - 2007.09.25 Tue

今日は京都宇治の調律の日でした。
ここにはうたまくらの直営音楽教室があります。



そしてピアノはベヒシュタイン 12
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小さいサイズにちゃんとベヒシュタインのこだわりが見えます。
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チューニングピンのところは鉄骨がくりぬいてあり、チューニングピンがより深くまでピン板に埋め込まれています。
チューニングピンの3分の2は木部の中です。
調律が安定します。
(しかし、チューニングハンマーの操作に慣れないと調律は非常に難しいです、というより不安定になります)
そして、鍵盤バランスブッシングクロスが貼っている木はマホガニー。
この部分にマホガニーを使っているピアノをほとんど見たことがありません。


イメージ 4

総アグラフ、グランドには無くなってしまいましたがアップライトには採用され続けています。


宇治教室の生徒さんはこのピアノを弾いて、音色を感じていろんな音楽を奏でてくださいます。
岩城講師もこの楽器だからこそ教えられる、伝えることができることがあります、と言っています。
またその成果を発表会で聴かせてください。

ベヒシュタインでの録音 - 2007.09.10 Mon

うたまくらでは毎月ピアノの教材として楽譜とその見本となる音源CDを出しています。
今日はその録音でした。

http://www.utamakura.co.jp/kyouiku/ongaku/kyouzai/hanbai.html




このピアノは119年経っているベヒシュタインです。
うたまくらの象徴でもあるのですが、所有者の歌枕直美(うたまくら社代表)がこのピアノと出会ってから会社の楽器部門ができたというピアノです。

このピアノの新生はまた次回にご報告致します。


録音という作業はピアノのコンディション、奏者のコンディション、機械のコンディションそれぞれがベストな状態が望ましいのですが、これが毎月となると大変です。
そしてこの教材の最大の特徴は原曲の楽譜にこだわらず、ピアノ曲だけにこだわらずいろんなジャンルをピアノで弾ける選曲と、原曲の雰囲気を壊さず簡単に演奏できるようにして作られているので、そこまで編集する作業が大変なのです。

私はただピアノを見て、録音をするだけなのですが。


でも録音中、「どこかで雑音が、、、。」
「ピアノの中から聞こえる?」
「上の板のはめこみから?」

などといろんな対応をしてようやく録音ができる状態になります。


サンプル音源も聴いていただけるので是非一度お聴き下さい。
http://www.utamakura.co.jp/piano/shozou.html


また、教材の音源もこれから聴いていただけるようにしていきたいと思っています。
お楽しみに!

うたまくら音楽教室サマーコンサート - 2007.08.21 Tue

明日から行われるのが4日間で計8回の発表会です。

うたまくらピアノ工房でのタローネを使っての生徒さんの演奏と、うたまくら茶論へ移動してお茶を飲みながらの歓談、そして古楽器や1889年製のベヒシュタインを使っての歌枕のコンサート。

今日はその最終準備です。
明日からの熱い皆さんの思いに答えられるよう、すべての楽器を調律し本番に備えます。

イメージ 1

タローネの調律

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ベヒシュタインの調律

子供から大人までの生徒さんそれぞれの思いの込められた演奏が、心安らぎます。

是非、見学(お茶付き)も受け付けていますので、もしご都合付く方はお越し下さい。
お電話で受付いたします。
06-6317-3873







株式会社うたまくら
http://www.utamakura.co.jp

濃い仕事 - 2007.07.04 Wed

今日は濃い仕事をさせていただきました。

S先生は1930年製のベヒシュタイン10をお持ちで、良い音を醸し出しています。
以前うたまくらから購入していただいたピアノです。
http://www.utamakura.co.jp

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うたまくら社とかかわってピアノ教室を開かれています。
こんな素晴らしいピアノでレッスンできるなんて、とよく生徒さんに言われるそうです。
そこへ意識を持っていかれたS先生が素晴らしいのですが。

このピアノの特徴は弦が垂直に張られていて、現代の交差弦ではありません。
ちょっと見にくいかもしれませんが。
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当時のアクションもしっかりとした形で残っています。
イメージ 4

アクションメーカー:LEXOW.Berlin JNTERN.MUSIK AUSSTELLUNG GENF 1927

鍵盤にも刻印がありました。
イメージ 5

Belin Buchholtz G.m.b.H
Barila SW,Kranzbargstrasse.8
lot.927
4.Marz.1929

音はなんと言っても単音の透き通った感じが、80年経った今でも奏でられていると言うのが素晴らしいです。
子供の生徒さんもこの音を聞きながらのレッスン。

この環境はうたまくらの直営教室、またピアノ工房でのレッスンで実施しています。

この後大人の生徒さん75歳のWさんのお宅の調律。
そこでまた、びっくりでした。
これは是非次回にとっておきます。

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arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2010年02月01日 (月)
発表会の裏
2007年10月02日 (火)
第二の人生
2007年09月25日 (火)
うたまくら京都宇治教室
2007年09月10日 (月)
ベヒシュタインでの録音
2007年08月21日 (火)
うたまくら音楽教室サマーコンサート
2007年07月04日 (水)
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