運び屋の神業 - 2008.08.31 Sun
今回も難題と言われたお部屋への搬入の神業をご覧下さい。
お客様のF様はセミコンのピアノをお部屋に入れるのをある運送業者に下見に来てもらい、見積りを取ろうとしたところ、
「お客さん、この部屋に玄関から入れるのは無理ですね。この大きさは入りません。」
と言われ半ば諦めかけていたところへ、お電話いただきました。
「運送屋さんが無理と言っていんですが、本当に無理か荒木さんの知っている業者さんご紹介いただけませんか?」
すぐ、この道の大ベテラン阪神ピアノ運送さんに頼んで下見に行ってもらいました。
「ピアノのフタを取って、少しでも薄くすれば入りますよ。」
とのご回答。
お客様は大喜び!
決め手は型紙でした。
このピアノの型紙を持っていかれてしっかりとシミュレーションした結果だそうです。
以下写真はその時の実況です。

トラックから223cmのピアノを出します。

玄関から入り、

写真を撮っているこの角度しか入らない状況を

スルスルッと慎重に滑らせ、

お部屋に入り、

入れるときに外した天屋根を取付け、

セッティングして完成です。
ものの1時間ちょっとで仕上げました。
さすがの一言。
そして無駄が無い動きのスムーズさと仕事がきれいなことは、いろんなことにも繋がるなと、感心しきりでした。
お疲れさまでした。
次は私の番です。
運び屋のプロ - 2008.08.07 Thu
オリンピックの重量挙げではありませんが、200kg以上のピアノをいとも簡単に持ち上げ、階段をスッスッと運んでくださる、絶対信頼の運び屋のプロ集団がいます。
木でできたキズの付きやすいピアノをほんの数センチの余裕しかないところでも運んでしまいます。
今回はピアノがエレベーターに入らないため、狭い階段での3階上げです。

ベルト2本だけで持ち上げ、肩で担ぎます。

階段上げ!

下は重い!

最後の狭い入り口

無事キズも無く指定の場所に搬入、終了。
当たり前のキズが無いと言うことをなかなかできない運送業者をいくつも見てきました。
この阪神ピアノ運送さんはなんといっても丁寧で、30数年の実績の中,昔ながらの運び方、最新の機械を使っての運び方,状況によって使い分けをして、絶対的な信頼を寄せています。
他社が無理と言ったグランドピアノの窓入れも楽しみにしています!
それにしてもここの長老、M氏はおじいちゃんにもかかわらず、現役でいろんな場面で今までの経験をフルに発揮して若手に教えていらっしゃいます。
その手さばきにも脱帽。
この会社のY社長が現場にも出て、この方達をまとめていらっしゃいます。
昔のピアノがいっぱい売れていた時代はもう来ません。
私たち調律師も同じですが、これからの時代をどうやって生き抜いていくかは人とのつながり信頼関係と、頭を使った行動力でしょうか!