ピアノの役目 - 2014.12.11 Thu
2年前に納品させて頂いたオーガスト・フェルスターの調律に伺いました。
寒い冬、ピアノの向こうに薪ストーブが見えます。

今回はお嬢さんたちの学校の終わりの時間に合わせて伺いました。
するとお友達、お友達のお母さん、将来調律師になりたいという高校生君が見学に来られていました。
恒例のピアノの外装を外しての鍵盤の取り外しをお手伝いしてもらいます。
大人も子供もみな同じ反応と表情が嬉しいです。
寒い冬、ピアノの向こうに薪ストーブが見えます。

今回はお嬢さんたちの学校の終わりの時間に合わせて伺いました。
するとお友達、お友達のお母さん、将来調律師になりたいという高校生君が見学に来られていました。
恒例のピアノの外装を外しての鍵盤の取り外しをお手伝いしてもらいます。
大人も子供もみな同じ反応と表情が嬉しいです。
オーガストフェルスターのお嫁入り - 2013.02.07 Thu
オーガストフェルスター 現地での納品整音 Vol.3 - 2013.01.29 Tue
オーガストフェルスター 工房でのこだわり修理 Vol.2 - 2013.01.23 Wed
オーガストフェルスター ドイツでのこだわり修理 - 2013.01.08 Tue
昨年からお預かりしている修理で、80年以上経っているオーガストフェルスターのグランドピアノアクションです。
S様がチェコに留学中大変気に入られて購入して持って帰った来られたピアノです。
向こうでは当たり前のようにこのような古いピアノがいっぱい使われています。
普通に部品の交換を行なっていくのと今回はちょっと違う、こだわりの修理をお客様とお話して決めました。
80年前の部品が今は手に入りません。
また、マイナーなメーカーなので、販売台数も多くなく、オリジナルのアクションの設計がメジャーにはならなかったので、現在は作られているモデルではありません。
すると必然的にその当時からの部品を極力直すというやり方以外ありません。
もしくは自作する。
ハンマーの木部の形とフェルトの厚み、そしてハンマーシャンクの素材の良さから、このハンマーウッド自身にフェルトを巻いてもらう修理をしようという選択を取りました。
この修理はドイツでしか行われていないため、ドイツのハンマー工場に送ってやってもらいました。
8年前にうたまくら茶論にある120歳のベヒシュタインのアップライトの修理の時も同じやり方を行いました。
古い部品が蘇ります。

完成してドイツから送られてきたハンマーアッセンブリー
S様がチェコに留学中大変気に入られて購入して持って帰った来られたピアノです。
向こうでは当たり前のようにこのような古いピアノがいっぱい使われています。
普通に部品の交換を行なっていくのと今回はちょっと違う、こだわりの修理をお客様とお話して決めました。
80年前の部品が今は手に入りません。
また、マイナーなメーカーなので、販売台数も多くなく、オリジナルのアクションの設計がメジャーにはならなかったので、現在は作られているモデルではありません。
すると必然的にその当時からの部品を極力直すというやり方以外ありません。
もしくは自作する。
ハンマーの木部の形とフェルトの厚み、そしてハンマーシャンクの素材の良さから、このハンマーウッド自身にフェルトを巻いてもらう修理をしようという選択を取りました。
この修理はドイツでしか行われていないため、ドイツのハンマー工場に送ってやってもらいました。
8年前にうたまくら茶論にある120歳のベヒシュタインのアップライトの修理の時も同じやり方を行いました。
古い部品が蘇ります。

完成してドイツから送られてきたハンマーアッセンブリー
オーガスト・フェルスター ただいま新生中Vol.ついに完成! - 2008.10.30 Thu
ようやく、長い時間がかかったピアノの新生が終わりました。
オーガスト・フェルスター。

持ち主のいない施設に置かれ何年か経ってしまったピアノがようやく、2回目の産声を上げました。
アクションの修理と、響板の修理が一番時間がかかりました。
アクションは以前の調律師が湿気で動かなくなっている、部品に何やら薬品を塗って滑りを良くしようとしたらしく、結果はそれが原因で逆の全く固くて動かない状態になってしまいました。
この薬品の除去と、細かい部品の動きのチェックです。
完成の写真です。

最後の作業は、鉄骨に塗られている文字のはげている部分の塗装でした。

完成後、一人でピアノをポロンポロンと弾き、80年以上経っているピアノからまた音が聞けるという、幸せな時間です。
このお披露目のコンサートでもある、煌めきピアノコンサートにも是非お越し下さい。
次の持ち主が現れるまで、じっくりと育てていきます。

過去の修理状況です。
オーガスト・フェルスター ただいま新生中Vol.7 アクション編 - 2008.10.01 Wed
オーガストのアップをすっかり怠っていました。
忘れていたわけではありません。
いろいろと仕事が重なっているので、忘れられないようにアップしていきます。
アクションの修理に入り、オーバーホールの詰めに入ってきました。
80年前のメッキが剥げてしまっている部分をメッキを剥がし、本来の鉄の輝きを出すために磨き上げました。


メッキの下で錆びた錆を落とすためにメッキを剥がし、表面が荒れた部分を細かいヤスリで磨き上げていきます。
磨き上げることで錆びにくくなります。
ここはブラケットと言ってアクションの骨組みで、本体とアクションを固定する部分です。
今ではこの部分が鉄ではなくアルミになっているメーカーがほとんどです。
こういう良い部分をずっと残していきたいと思っています。
オーガスト・フェルスター ただいま新生中Vol.6 本体完成! - 2008.08.07 Thu
オーガスト・フェルスター ただいま新生中Vol.5.1 張弦完成! - 2008.07.30 Wed
オーガスト・フェルスター ただいま新生中Vol.5 - 2008.07.26 Sat
ようやく、アップできました。
響板のニスが乾き、鉄骨を乗せ、張弦の真っ最中です。

赤いクロスを張り替え、新しいチューニングピンと弦、光っていて気持いいですね。

アップで見るとこんな感じです。

そして実際はこちら側から作業を行っています。
技術者によっては弦の張り方が違ったりしますが、私は高音側から、つまり細い弦から張っていきます。
弦はかなり固い物ですので、作業しずらいのですが、細い弦からだんだん太くなっていきますので、手の感触が作業になれてくることには太くても大丈夫。
低音弦に行くまで、何種類のサイズの弦を張るかご存知でしょうか。
12~13種類です。
サイズも0.800mm~1.200mm
つまり0.025mmづつ変化しています。
この差は何年もやっていると手で触って違いがわかるものなんです。
弦を全部張り終えてまた、全容をご報告したいと思います。