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昭和35年シュベスター - 2015.04.29 Wed

昭和35年のSCHWESTER(シュベスター)の調律に伺いました。



O様の奥様が子供のころに買って使われていたとのことで、大事に使われていた様子がうかがえます。
お部屋の隅に置かれている状態を見て、すぐにううん?と思いました。
それはエアコンの下に90度の角度にピアノが設置されていたことです。

冬場の暖房の状況をお聞きすると、このエアコンを使われているとのこと。
低音を確認すると極端に狂っているところが何か所もあります。
これはきっとエアコンの温風による乾燥した風が、ピン板を乾燥させてチューニングピンの刺さっている穴が広がり、保持力を無くしてしまった状態だとすぐわかりました。

ピアノの位置を変更してエアコンからの直風を避けるか、暖房のやり方を変えてエアコン以外のものにするか、を次の冬場になるまでに考えていただくことになりました。

またまた縁結び - 2014.01.31 Fri

先日調律のご依頼を受けて広島まで伺いました。
そのご依頼頂いた流れが、なんと素晴らしいご縁で結ばれていたのです。
schwester1.jpg


N様が昨年末静岡県磐田市のシュベスターピアノを購入され、その調律のご依頼を頂きました。
このピアノは手作り国産ピアノ唯一のメーカーで、こだわりを持って作られています。
しかし、今はピアノが売れない時代。
社長の岩本さんとも仕事でいろんなお話を伺った時に、今は自社ブランドのピアノは受注生産で、月に何台あるか、と言われていました。
全盛期の何分かの1になっているとのことで、主に古いピアノの修理をされています。(12月にはうたまくらピアノ工房でのコンサートにもご参加下さいました。)



シュベスター修理6 本当の完成 - 2012.02.15 Wed

納品してちゃんとOKが出て初めて完成でした。前回のブログのタイトル、早まりました。
 その納品が今日ありました。

P2140004.jpg

ヤマハではないというところからH様は、ピアノへのいろんな思いをお話くださいました。
今まで以上のピアノにするためには、という想いから一生懸命修理に取り組みました。
結果、納品して、弾いていただいて「これは凄い。」と言っていただけて、ホッとしました。



シュベスター修理5 完成 - 2012.02.11 Sat

納品間近となり、とにかく完成させなければなりません。

何回目かの整音や、調律、整調を行いました。
P2060001.jpg

レンナーハンマーは良くできていると思います。
施した作業がそのまましっかりと音になって表現されるため、予測がしやすいのと、思い通りに進めやすかったです。
もちろんピアノの良さが出ているからこそだと思います。

レンナーを使っているからすべてスタインウェイのようになるわけではありません。





シュベスター修理4 - 2012.02.06 Mon

修理に、コンサートに日替わりでいろんな仕事をやっているため、ブログを更新する時間がありませんでした。
今日も一日修理に没頭していました。
スタッフの水野と二人で、アクションの第一段階の仕上げを行いました。
この次に第2段階、3段階と完成に向かって調整していきます。

いろんな取り付けを見ていただきましょう。

P1270001.jpg

この部品は、赤いクロスが磨耗したため、交換しているところです。
どこでしょう?



シュベスター修理3 - 2012.01.24 Tue

ボディーの作業が終わり、中のアクション鍵盤関係に移ってきました。
普段あまり行わない修理が発生していました。
ダンパーワイヤーの折れによる交換です。
P1070011.jpg

ピアノの内部で起きていることで、外してじっくり見て初めて分かることでした。
ヒビが入って折れている部分は、ネジで締め付けられて固定している部分です。
そこに負荷がかかって、しかも鍵盤を弾くたびに上下する部分なので金属疲労したものと思われます。
材質の原因も考えられます。

これらの交換はそうたいしたことは無いのですが、本体に取り付けるのが時間のかかる大掛かりな作業になります。



シュベスター修理2 - 2012.01.20 Fri

中盤に入って来ました。

ボディーでは張弦に入りました。
P1160002.jpg

今回の張弦はT字チューニングハンマーでピンに弦を巻いてから、打ち込むやり方で行いました。
全部を張り終えるまで9時間。
張った後は弦をきれいに揃えたり、間隔を揃えたり、張力をかけたり、密着させたりと、いろいろと手順があります。



シュベスター修理 - 2012.01.15 Sun

今取り掛かっているオーバーホールの仕事です。
P1060004.jpg

シュベスターのグランドピアノは台数があまり作られていないので、珍しい部類に入ると思います。
しかし、このH様のピアノは、響板が割れていて、弦も錆びていて、アクションの動きも悪くなっていて、フルコースのオーバーホールになりました。




最後の仕事は - 2011.12.31 Sat

今年もあとわずかとなりました。
この一年、始めての方も、常連の方もつたないブログを読んでくださってありがとうございました。

ご家庭のピアノに始まり、思い出のピアノのオーバーホール、様々なコンサート、音楽祭。

いろんな方々との出会いも詰まっているブログとなりました。


そして、最後の仕事でもあり来年の最初の仕事でもあるオーバーホールが決まりました。
珍しいピアノです、Schwesterシュベスターのグランドピアノ。

様が大事に30年近く使われていたピアノです。
国産では珍しく、オールレンナーアクションです。

PC260002.jpg





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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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