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刃物研ぎの後は - 2021.11.04 Thu

ピアノの修理をしていると刃物をよく使います。
ピアノの技術に刃物が必要なんですか?とよく聞かれますが、よく使うのです。

フェルトを切ったり木を削ったり革を裁ったり大活躍するのです。
その刃物を常に切れる良い状態にしておくためには頻繁に研ぎます。

研ぐためには砥石が必要なのですが、その砥石もよく使うと全て全面を均一に使うわけではないため平面が削れて凸凹になってしまいます。それではその砥石面を平面にするには?

YAMAHA G3 お届け完了 - 2019.05.22 Wed

3月から取りかかっていた作業が終わり今日山口県までお届けに伺いました。
アップライトからグランドピアノへのグレードアップのためピアノを探されていたところを縁あってお届けすることができました。



雨も降らず爽やかな五月晴れの日にお届けできたのは良かったです。


お問い合わせを頂きました! - 2019.01.16 Wed

このブログを見て修理のお問い合わせを頂きました。
ブログを書き続けて10年。
世界中のいろんなピアノのカテゴリーができました。
ヨーロッパ、アメリカ、国産などいろんなピアノがありますが、そのピアノを生かすのは弾き手です。
そんなお客様と寄り添いながら作業が出来ることを幸せに思います。



今は時間に余裕もでき、実家に置いて放置されたピアノをもう一度引き取って触れてみたい気持ちになられたとのこと。
思い出の詰まったピアノ。
お力になれるよう作業します。



全体張弦 YAMAHA G2 - 2016.10.11 Tue

ピアノ解体ショーで使わせていただいたピアノ、YAMAHA G2の全弦張り替えを行いました。
響板だけになったボディーを叩くと、「ボン。」と詰まった音しかしなかったのが、鉄骨を乗せて、ネジを締め上げ、弦を張り出して、テンションを上げて初めて「ボーン。」と響く音が鳴り出しました。

25年のピアノですが、弦の錆があり、音の伸びが無くなってそろそろ新しい弦に交換となりました。
今回アクションはまだ修理を行わず、弦の張替えのみです。
P9290049.jpg






お届け半年後 - 2016.04.14 Thu

オーバーホールを施して半年経ったピアノの調律に伺いました。

新しい部品と古い材料がマッチングするまでには時間がかかります。
特に冬の暖房時などは夏の温度変化よりもかなり大きく気温の変化があります。
今年の冬は2月が大変寒かったため、調律の狂い、調整の狂いが多く見られました。
冬時期のヘルプでかなりあちこち出動しました。

しかし、今回は雪国でもあるのに、温度の管理をシビアにやっていただいたせいか、新しい弦にある特有の音の狂いは全く無く、非常に良い状態でした。






YAMAHA G5 50年もの - 2015.11.19 Thu

今月末に行われる「時代を語るピアノの響きコンサート」の準備をやりながら、ご依頼を頂いた50年前のグランドピアノのオーバーホールを行っています。
コンサートの後に行う工房セミナーにもこのピアノを使用しての検証を行う予定です。
50年前のヤマハでは現在のように多種多様な接着剤が無かった時代でもあるのですが、アクション関係の接着にはほとんどニカワが使われています。

修理も極力ニカワを使っての修理を行いました。
これらを行ったピアノの響きもセミナーでは聴いていただけます。

PB100127.jpg
ハンマーのニカワ付け



YAMAHA C3B オーバーホールVol.5 - 2015.10.18 Sun

ピアノが完成しました。
あとは納品を待つまで、微調整を繰り返していきます。

PA160119.jpg

今回のこのC3Bは丁寧に作られており、手をかければかけるほど綺麗に仕上がり、新品の時以上のクオリティーが出ると思いました。
ヤマハがスタインウェイにはなりませんが、今のヤマハを限りなく上品にできます。



YAMAHA C3Bオーバーホール Vol.4 - 2015.10.07 Wed

本体のオーバーホールの様子です。
ヤマハの特徴の一つとして、製造された時代で目指していたピアノメーカーが違い、その方向性があります。
今は国産、外国産に限らずほとんどが同じような方向性を取っていて、違いが見えにくいものになっています。
メーカーのいろんな特徴が表れていた戦前とは大きく違います。
このピアノはすでに量産時代に入っていますが、いろんな面で丁寧に作られていたと思います。
それは分解すれば一目瞭然です。

DSC01224.jpg
チューニングピンの錆、弦の錆があるため交換します。
そして、チューニングピンの周りに木製でできたブッシュがあり、鉄骨に埋め込まれています。
ピンを抜くときにこれらが綺麗に取れるのか、いびつになって(いろんな取り付けがずれている)いて取れにくくなっているのかもわかります。
綺麗になっているほど組み立てのときも綺麗に仕上がるということになります。



YAMAHA C3Bオーバーホール Vol.3 - 2015.09.30 Wed

アクション関係の作業に取り掛かっています。
P9280105.jpg
ハンマーの加工が終わり、接着に入っていきます。
写真は接着が終わったものです。
ハンマーは消耗部品でもあるので将来的に交換する可能性のあるものです。
その時に作業がしやすいように膠(ニカワ)で接着します。
また音響的にもタッチ的にも上品な仕上がりになります。



YAMAHA C3Bオーバーホール Vol.2 - 2015.09.16 Wed

アクションの作業です。

P8290048 (1)
まず修理に肝心な部品としてハンマーヘッドがあります。
これはピアノの音色を決めるもので、元のピアノの音色からどのようにするかの想定し選定します。
今回はRennerのハンマーを使用します。

穴を空けるための準備として、オリジナルのハンマーの取り付け角度を参考にします。
全くのオリジナルに戻すというより、それをより細かく本体に合わせるための角度調整を行い、穴あけを施します。



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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2021年11月04日 (木)
刃物研ぎの後は
2019年05月22日 (水)
YAMAHA G3 お届け完了
2019年01月16日 (水)
お問い合わせを頂きました!
2016年10月11日 (火)
全体張弦 YAMAHA G2
2016年04月14日 (木)
お届け半年後
2015年11月19日 (木)
YAMAHA G5 50年もの
2015年10月18日 (日)
YAMAHA C3B オーバーホールVol.5
2015年10月07日 (水)
YAMAHA C3Bオーバーホール Vol.4
2015年09月30日 (水)
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2015年09月16日 (水)
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