長方形の形で、全面平らな壁になります。

この場合、壁が平行なので音の反射が音が出るところに連続して返ってきてしまいます。
低音の響きをより重厚に、中音の跳ね返りを和らげ、高音の高圧な音を吸います。

天井を斜めにすることにより反射する音を逃がしてやります。
また天井の中の素材と、どの音域をどうするかで板に穴を開けて、この空間ならではの仕上げになっています。

背面には弾き手の耳の位置にパネルを作ります。
嫌な周波数帯を吸収し、音溜まりのある角にはその音を拡散、反射する三角コーナーを設けます。

施工が終わって一番肝心なのはこの空間での調律と音作りです。
気持ちよく弾いていただけるように調整します。

楽譜もしっかり照らすライトを設置しました。
これからお友達を呼んでいろいろと弾き合い会をされるそうです。
長くお付き合いいただけたら嬉しいです。