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弾きたくなるピアノ ボールドウィン - 2016.05.25 Wed

ピアノの買い替えでボールドウィンを購入いただきました。
その理由はこれから先の人生で、ピアノを楽しく弾くためには部屋の雰囲気に合ったもの、練習も楽しくのなるもの、を探したいということでした。
古いグランドピアノをお持ちだったのですが、黒で圧迫感があり、湿気で鍵盤の動きも鈍く重くなっていたので、ピアノからどんどん遠ざかっていたとのこと。

いろんなお友達が来られるそうで、そのお友達もこのボールドウィンを目にして、自然とピアノを弾きだすという事になったそうです。
このピアノはみんなを惹きつけるものがある、そして楽しませてくれるということで、大変気に入ってくださいました。
写真のように本当に以前からここにあったかのようで、またピアノのために雰囲気作りをされたようにも見えました。



素敵なホームコンサート - 2009.11.18 Wed

先日、素敵なホームコンサートが開かれました。
ボールドウィン、ザスマンのチェンバロ、ロジャースオルガン。
つまり古典から現代までをカバーする楽器でそれぞれの曲が弾かれました。

これを購入してくださったH様が楽器だけのお部屋も作られて、そこに何年も前から合ったかのような存在感の楽器達。
IMG_0071.jpg





ボールドウィン マホガニー  - 2009.10.11 Sun

H様の納品に立ち会いました。
楽器だけのお部屋を作り、床、壁、空調、音響を考えたお部屋は見事です。
IMG_0044.jpg

このボールドウィンは最初明るいウォールナットの木目でした。
それを全て剥がして、マホガニーのつや出しに仕上げた物です。
材料が良いと木目を活かした塗装修理も可能です。

技術者にとって難しい、コンソールタイプのアクションが鍵盤より低い位置に取り付けられているピアノです。





ピアノもお風呂に? - 2008.07.30 Wed





3年前に修理させていただいたD様のお宅に伺いました。

ボールドウィンのアップライトをお持ちです。

お母さんが数年前に亡くなられ、その亡くなる前の2~3年間、お母さんとの思い出をしっかりと作られたピアノでした。

ほとんど動けなくなり、話せなくなったお母さんを元気付けようと、大好きだった「荒城の月」のメロディーをポロンと弾きはじめると、何と口ずさみだしたとの事。

ピアノを弾きながら涙が出たそうです。


そして数ヵ月後お母さんは天国に召されました。


亡くなる前数年間は寝たきりなのでデイサービスのお風呂をリビングに簡易的につくり入っておられ、その湯気がすぐ隣にあるピアノにも、、、

錆が出て、鍵盤も下がったまま戻らなくなってしまいました。

近くの楽器店、調律師さんに見てもらうと「これは買い換えたほうがいいですね。修理は無理です。」とほとんどの人に言われたそうです。

でも弾かれなくても思い出のピアノだから残しておきたい、できるならもう一度弾けるようにしたい、ということで縁あって修理することになりました。


今では、「私がお母さんのところに行った後もこのピアノの面倒を見てくださいね。」と言われています。

74歳のD様、まだまだ長生きしてください!


ボールドウィンとお芋さん - 2007.11.26 Mon

今日はこのタイトルがピッタリです。
1年ぶりの調律で、ちょっと時期が冬にずれてしまいました。
ちょっと遅くに調律の時期がずれたのが良かったのか、いつもと違う風景が待っていました。
お部屋に案内されると、そこには丸い石油ストーブ。
ポカポカと暖かいお部屋です。

調律を始めると私の後ろにあるストーブの方からなんともいい匂いが、、、
調律どころではありません。
しかも時間は夕方。

イメージ 1


そうなんです、お庭で取れたお芋さんを焼き芋にされていました。

もちろん調律が終わってからごちそうになったのは言うまでもありません。
ホクホクとあ、つ、く、て、は、な、せ、ま、せ、ん、、、

イメージ 2

イメージ 3

N様はまた冬の色んな工夫もされていました。
ピアノと一緒に撮った写真ですが、もう着なくなったセーターをクッションにして、涼しげな藤の椅子がパッと暖かく変わりました。
何とかわいい発想でしょう。


ピアノはアメリカのボールドウィン
ドロップアクションです。
普通のピアノと違って、鍵盤の下にアクションがあるため背が低く、デジタルピアノくらいの大きさしかありません。
でもしっかりと存在を主張しています。
イメージ 4

響板はこのサイズによくある、木目が真横に流れています。
これで結構な音量が出ます。

イメージ 5

そして弦も一工夫、というより王道を行くやり方なのです。
ドイツにいたときにマイスターに教えていただきました。
弦をチューニングピンに正しく巻く巻き方は、弦の端をチューニングピンに多めに差し込み、先が出てしまった部分を巻く方向と反対に折り曲げます。
これが絶対弦がほどけてこない正当な巻き方で、でも今ではこのような巻き方をしているところはどこもありません。
手間と時間がかかることと機械化にむいていなかったのかもしれません。

でも良き時代のものがアメリかで受け継がれていたのですから、驚きです。

来年の調律の約束をして、すっかり暗くなってしまった秋の夕方を帰りました。




ごちそうさまでした!

ボールドウィン 母の思い出 - 2007.07.27 Fri

今回はボールドウィンの紹介です。
昨年うたまくらで修理させていただいたピアノです。
イメージ 1



というよりこのピアノをお持ちのD様のことを少しご紹介できればと思います。
今年72歳で今でもピアノを習われています。

ピアノをされたきっかけは戦争時代になります。


小学校の頃に神戸にいらしたD様は戦火が悪化したなか、疎開先である香川県に行かれました。
生まれつき心臓の弱かったD様は子供だけで行く学童疎開ができず、縁故疎開をされました。

その香川県の地でヴァイオリンの響き、室内楽の響き、合唱の心地よさを知りました。
それが縁でヴァイオリンを始めたのですが、あまりの音の凄さにお父様から「もう辞めてくれ!」と言われ、自分も自身の音にびっくりしたそうです。

そしてそこで歌った荒城の月、いろんな唱歌。
高校まで7~8年いた香川での音楽の思い出が、強烈に心に残っていました。



そして戦後、年月が流れ娘さんのためにピアノを買ってあげるときに、絶対自分も気に入る物をと思い、ボールドウィンを決められました。
娘さんが弾いていても、やはり自分が買ったピアノという意識が強かったそうです。
そして、ピアノを弾くのが夢だったそうです。


親戚からは心臓が悪いため長くても20歳ぐらいまでしか生きられないだろうと言われていて、それが今では長生きしている自分は何のために生きているのだろうと。
そのとき、生んでくれた母を見るために自分は今生きているのだと、思いました。

そして、D様のお母さんが寝たきりになったときにピアノどころではない生活が始まりました。
移動のお風呂を部屋でするのですが、それがピアノの置いてあるリビングでの入浴です。
お母さんとピアノが一緒にお風呂に入っているような気がして、ずっとピアノを気にしていました。
ここでの環境がピアノを錆びさせ、修理になってしまったようです。


しかし、ここで奇跡が起きました。
寝たきりのお母さんはほとんど会話もできません。
なにげに弾いた唯一片手で弾ける荒城の月をポロンポロンと弾き始めると、なんとお母さんが荒城の月を歌い出したのです。
D様は涙が止まりませんでした。




その後お母様は亡くなられました。




ようやく自分の時間ができ、子供の頃の夢だった音楽、しかもピアノをするということを考えましたが、鍵盤が動きません。
移動お風呂が原因で湿気などで動かなくなってしまいました。
近くの楽器店の調律師を呼んでみてもらうと、「これはもうダメですね、何なら買い取りますよ。」
鍵盤の下にアクションがあるドロップアクションだったため、技術者にとっては大変面倒なピアノです。
イメージ 2


自分の夢だったピアノ、娘のために買ったピアノ、そして母の思い出の詰まったピアノをいとも簡単に投げ捨てるように言われたときの悲しさはありませんでした。



そして、縁あってうたまくらで修理することになり、ピアノが蘇りました。
何よりもうれしく、生涯このピアノを手放しません、と言われていました。


イメージ 3

イメージ 4



D様に取っては世界一のピアノだと思います。
それに少しでもお力になれて本当に良かった思いました。


* * * * * * * * * * * 
株式会社うたまくら
http://www.utamakura.co.jp

素晴らしい発見と出会い - 2007.06.27 Wed



関東方面2日目
どうしてもこの人の多さには何度来ても慣れません。

ところで今回も素晴らしいピアノに出会いました。
Sさん所有1959年アメリカ製 BALDWINボールドウィン・アイソトニック

いわゆる鍵盤の下にアクションがあるスピネットタイプのピアノです。
今まで何台かこういうピアノの修理もしてきましたが、材質があまり良くなく大変な思いがありましたが、これはなんとすべて「木」でできていて仕事が丁寧。

アメリカ人もこの時代は凄いものを作っていたのだなと感心しました。

Sさんはアメリカにいて買って帰られたとのことで、思い出のものとしてこれからも大事に使いますと言われていました。

一安心できた仕事でした。

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プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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