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フルシュタインと初物スイカ - 2008.06.26 Thu





毎年この時期に伺うN樣のお宅で、調律後必ずスイカが出てきます。
それを頂きながらお話をして、、、

このスイカを食べてまた、今年の夏が始まったなぁと思います。

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イタリアはピアノが生まれた国なのにピアノが発達しなかった歴史があります。
小さなメーカーが少し、それもあまり知られていないメーカー。

そして、タローネを生み出した国でもあります。

このフルシュタインは小さいですが甘く明るい音色はやはりラテン系でしょうか。
ランガーアクションが付いていてイタリアと言いながら混血です。
アクションはフランス製やドイツ製。
昔からヨーロッパのメーカーは分業でした。

このフルシュタインの親会社はファルフィーサという鍵盤楽器メーカーです。
アコーディオン、キーボード、など。




それにしても夏はなぜこんなにもスイカが似合うのでしょうか。
季節感を大切にするN様、来年も楽しみにしています。

ヤマハ 戦後間もない頃のピアノ - 2008.06.25 Wed





戦前のピアノの材料の良さは、世界的に知られていますが、このピアノ戦後間もない頃のまだ、物資が豊かではなかった頃のものです。
小さくて、かわいくて、でもグランドピアノのように鍵盤が長く、タッチにこだわりがあって、ヤマハの中で異色の楽器に見えました。

このピアノと出会って、修理することになったのですが、分解していくにつれ、当時の職人の手の動きが手に取るようにわかりました。
こんな貴重な経験は無いなと思いながら、また、自分も恥ずかしい仕事をして後で見られて恥をかかないようにと気を引き締めたピアノでもありました。



写真の画像が悪くて見にくいですが、外装が結構凝っています。
下の板は凸型、上は凹型

しっかりと手作りの細工がしてあります。

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鍵盤蓋は折れ曲がって引き出し式(アメリカ製によくありますね)

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何せ鍵盤が長いのです。写真でそう見えるのではありません。

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当時のアクションに張ってあるヤマハのロゴ
画像が悪くてすみません。

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このピアノを見初めてくださったM様はいろんなジャンルの音楽がお好きで、もちろんピアノだけではなく、いろんな楽器にも興味を持たれています。

歌が聞こえ、ピアノの音色が聞こえ、これからもずっと音楽を楽しんでください。
来年はちゃんとしたカメラでもう一度撮らせてください!

ザウター バロック 3分間リサイタル - 2008.06.22 Sun





Y様のお宅に毎年伺っていますが、調律終わって最後の確認のつもりでポロンと弾いた曲を聞かれて、「もっと弾いてください。」と言われ、それ以来、調律後の3分間のリサイタルを行っています。

ピアノを習ったことがないため、独学で優しい曲しか弾けません。
もしかしたらそれが良いのかも、と思って弾いています。
毎年同じ曲を弾くというのもなぁ、、、そこで、毎年一曲覚えよう!
レパートリーを増やすきっかけにもなっています。

Y様曰く「いつも聞いている音色以外の音が出てくるんですよね。それが楽しくて。」
ありがとうございます。
自分のピアノを第三者として聴くことはあまり無いかもしれませんね。

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このきれいなピアノはザウターのバロックでアップライトでは珍しく、連打が早くできると言うR2アクションを搭載しています。

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L字のジャックという部品に普通は無い板バネが埋め込まれて、ジャックの返りをより早くしています。




来年は何を弾こうかな。

ヤマハC3 オーバーホール お母さんのピアノレッスン - 2008.06.21 Sat





ちょっと遠出してヤマハのグランド3台の調律でした。
その中でこの写真の持ち主のY様のピアノはYAMAHA C3 1973年製。2年前に譲り受けてオーバーホールさせていただきました。


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ハンマーはアーベル
弦はレスロー
巻き線はデーゲン
ブッシングクロス類はレンナー


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しっかりと膠(にかわ)で接着して打撃音も揃え、こだわったオーバーホールをさせていただきました。
オーバーホール前はピアノの下半分がカビだらけのすごい状態でしたが、見事蘇ってくれました。

お嬢さんが弾かれていたピアノですが、仕事で遠くに行かれて、今は初めてピアノをされると言うお母さんが弾かれています。
でも、たまに帰ってこられると2時間も弾かれているそうで、その後「音が変わった!」とお母さんが感じられたそうです。

普段はポロンポロンとしか弾かれていないそうなので、
「お嬢さんが弾かれて響板がすごく振動して、ピアノ本来の響きが出て来ているということではないでしょうか。」

でもポテンシャルのあるピアノなので、どういう形でも音色の変化が出ていました。


7月にチェロのコンクールが近くであって、ホームステイを受けるとのこと。
このピアノを弾いて練習して良い結果になることを祈っています。

うたまくらピアノ工房ニュースメール配信しています - 2008.06.18 Wed





毎月20日にうたまくらピアノ工房ニュースメールを配信しています。
工房の動きの最新情報、企画の案内、コンサートの案内を出させていただいています。

また、このメール配信だけの私のエッセイも載せています。

ご興味のある方は
「ピアノ工房ニュースメール配信希望」
と件名を入れていただき、下記メールアドレス宛にお送りください。

utasha@utamakura.co.jp

是非お待ちしています。

オーガスト・フェルスター ただいま新生中vol.4 - 2008.06.18 Wed





ようやく響板割れの修理も終わり、塗料のニスを塗ったところです。

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この状態で駒の部分をこぶしで上からドンと叩くと、ボーンという響きが返ってきます。
まだ、塗料も乾いていない状態なので、差し引いてもOKの仕上がりでしょうか。
しかし、最終弦を張って音が出てくるまでわかりません。

80歳の体に新しい部品を入れていくのですから、しっかりとフィットして素晴らしい音が出てくるように次からもしっかりと新生していきます。

ベヒシュタイン 8 育っていました - 2008.06.16 Mon





7~8ヶ月前に行かせていただいたY様宅のベヒシュタイン8。
確実にピアノがY様仕様に近づいて、というより以前と変わって来ているのを感じました。

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ピアノも含めての再会は大変うれしいもので、おもわずピアノを撫でていました。
鍵盤のホールの状態が変化していましたが、これは80年以上経っている木の変化とは思えないほどの、新しいピアノでの変化のようでした。
環境も大変気を配られており、文句の付け用がありません。

でもピアノは生き物ですからある意味正直です。

しっかりと鍵盤調整と、調律をさせていただきました。

その後Y様がピアノを弾かれた音を聴いて、このピアノのタッチの音になっていると感じました。
お互いが育てているかのようでした。

また、次回の変化を楽しみにしています。
ピアノマラソンご苦労様でした。

ザイラー 親子でレッスン - 2008.06.15 Sun

関東方面の調律から帰ってきました。
今回の長旅でのひとつの出会いはこのザイラーでした。


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N様が長年お子様のために探されて、このザイラーに出会われました。

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西ドイツで造られたピアノです。

N様に渡る前に3年熟成させて、これからの時間は子供さんと一緒に育っていくことでしょう。
次回の12月の調律、楽しみにしています。

関東の方々 お待たせしました - 2008.06.08 Sun

半年ごとの恒例の関東地方調律まわりに伺います。
今晩の夜行バスで、明日から8日間、お世話になります。

関東地方の方、何かあれば滞在中でしたら伺いますのでそのときにはご連絡ください。
皆さんと、それぞれのピアノに合えるのを楽しみにしています。

体調を整えていざ出発!


この間更新、お返事が遅れるかもしれませんのでご了承ください。

アコースティックギターの魅力 - 2008.06.05 Thu

今日調律に行かせていただいたのはアコースティックギターの名手、岸部眞明さん宅。
ブログで実名を出すのはほとんどありませんでしたが、私はこの岸部さんのオリジナリティーあふれる音楽と、ギターの音色、そしてテクニックに魅了されました。
なぜかぐっと近く暖かいものを感じます。
本当に一人で弾いているの、と思ってしまいます。

奥様がピアノを弾かれるので、その調律に伺ったのが数年前。
しばらくぶりの調律でしたが、プロの耳で聞かれるのは緊張します。
しかもピアニストではなくご自分で音を作るギタリスト。

小6の娘が昨年ピアノを辞め、親としては何か音楽に近いことをやって欲しいなと思って、ギターはどうと行ったところ興味を示し、やり始めました。
ギターを奏でる、私は高校のときに指が短いため、押さえきれず挫折しました。(単に不真面目だっただけかも)
ピアノを弾くのと同じくらい憧れていました。

今日の新しい発見はオープンチューニング。
ギターの世界では知られていることなのでしょうが、同じチューニングをする身としては聞き慣れない言葉でした。
弦の音程を変更して、曲に合わせてのチューニングです。

そういえばピアノができる前は2000の調律方法があったと言われていますから、「これは荒木調律法!」と言ってしまえば確立された時代がありました。
中身はちょっと違いますが、決まりきった方法ではない、自由があってのオリジナル。
音楽を聴いて妙に納得してしまいました。


家族で岸部さんファンです。
是非機会があれば聴いてください!

岸部眞明さんのオフィシャル・ホームページです。
http://www.jpp.co.jp/capo/

ベヒシュタインがやってくる!100歳100歳 - 2008.06.01 Sun

梅雨入り間近ですが、3週間後ぐらいに100歳のベヒシュタインがやってきます。

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鍵盤に書かれている年数1908年です。

今までいろんなモデル9を見てきましたが、これはデザインがおしゃれです。
結構どっしりとした頑丈なイメージのデザインが多い中、これはスマートにおしゃれにまとまっています。
詳しくは又到着してから写真も含めてお伝いしたいと思います。

うたまくら茶論にある120年前のベヒシュタインの修理のときと同じ感触があります。
楽器が手入れを待っているような、もう一度光りを当ててと言っているような、またどのような出会いを作ってくれるピアノなのか今から楽しみです。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2008年06月26日 (木)
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