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ベヒシュタイン B 1971年製 オーバーホール Vol.8 - 2009.02.25 Wed





ようやく張弦が終わりました。
ベヒシュタインの特徴でもあるこの総アグラフというのが何とも張弦作業では厄介です。
弦の水平を出す作業でも、時間がかかります。
DSCN5471.jpg
とにかく手作業。(工場では機械化されているところが多いです。)

DSCN5473.jpg
低音のズ~~~ンという響きが体にも伝わってきます。

DSCN5474.jpg

全て張り終えるとさすがにきれいです。
はじいてしか音を出していないのでよくわかりませんが、なんかいい感じです。
早くアクションを完成させて音を鳴らせたい!

メトロノーム アナログ! - 2009.02.24 Tue





DSCN5465.jpg
写真を見てお分かりだと思いますが、メトロノームです。
これは昨年修理でお邪魔したI様宅のもので、しっかりと全て木でできているメトロノームです。
今では大変珍しくなってしまいましたが、このアナログが何とも言えず、好きです。
ちょっと傾いた上に置くと、ちゃんとしたリズムを刻んでくれず、カッチン、コッチンがカチ、コッチンとずれてしまうのもまた愛嬌。

このメトロノームが動かなくなったとI様がおっしゃって「これなら直せますよ!(たぶん)。」といって分解して直しました。
結果、ゼンマイの巻き過ぎということがわかり、一件落着。

アナログだからこそ、わかるということがあります。

これらのこだわりを持っているI様にお昼をごちそうしていただきました。
DSCN5466.jpg

メキシコの料理だそうで、長くアメリカ、南米などに住まわれていたI様ならではのお料理でした。
ケサディージャという生地の中にハム、チーズ、サルサ(ソース)を入れて焼くのだそうです。
ピーマン、タマネギが入ったちょっとぴりピリッとしたサルサはやみつきになりそうです。
メトロノームの後ろにある家具にピントがあってしまいましたが、向こうで買ってもって帰られたそうで、これも何とも趣があります。

アナログはなんでも直します!
電気はだめです。

ラファウ・ブレハッチの洗練された音色 - 2009.02.22 Sun





今日の仕事はラファウ・ブレハッチ ピアノ リサイタル
DSCN5463.jpg

ショパンコンクールで、母国ポーランド人優勝者が出たのは記憶に新しいですが、優勝したすぐはいろんなところでもてはやされるため、そこから続くかが最大の難関です。

でも彼はさすがでした。
舞台袖の姿は気取ったところが無く、いつも回りにも気を使い、素朴かつ紳士でした。
表裏がありません。
何より演奏を楽しんでいるというのが見えていました。

その大きな理由は、リハーサル前の照明の打ち合わせの時、舞台上はピアノを中心として明るくするのは当たり前ですが、客席の照度をどうするかはかなり個人差があります。
彼の場合、お客様の顔が見える明るさ、つまり反応を感じて演奏したいということだそうです。
そして帰国前の最後のコンサートということで、かなり気合いも入っているとのことでした。

コンサートの演目は何も言うことがありません!
そして心に残ったのはアンコールのドビュッシーの月の光。
いろんな洗練された音色が宙を舞っています。
いろんなミュージシャンの音楽をいやでも聴いている辛口の照明さんの批評も「今日の月の光は今まで聞いたベスト3に入るわ!すごいの聴いた!」

ショパンコンクールのときにもドビュッシーで音色の研究を常にしていたと聞きました。
ピアノも彼によって別のピアノになっていました。
ブレハッチの音色だったのだと思います。

最後に「ありがとう!」と日本語で握手してくださいました。
こちらこそ「ありがとう!!!」でした。

また、次回が楽しみです。

ベヒシュタイン B 1971年製 オーバーホール Vol.7 - 2009.02.22 Sun





ようやくゴールが見えてきた感じです。かなり時間がかかってしまいましたが、響板だけのときに拳で響板を叩いてみると、何とも深い響きが豊かに鳴っているではありませんか。

楽しみです。

DSCN5449.jpg

本体の塗装も磨きが終わり、ピカピカになってきました。


DSCN5450.jpg

外装などの修理でお世話になっている、H君が吹き付けをやってくれています。


DSCN5455.jpg

こちらはアクションです。
うたまくらで一緒にやっている水野君にも手伝ってもらって、全て分解しての一つ一つの動きのチェックです。


DSCN5460.jpg

弦を叩くハンマーが接着されているハンマーシャンクという部品です。
ハンマーが弦を叩くときにこの棒も一緒になってコツンという打撃音がするのです。
その打撃音を音程順にそろえるため、石の上で叩いて音程順に並べます。


DSCN5462.jpg

それを取り付けるとこのようになり、そこからハンマー膠(にかわ)付けが始まります。
これは次回にご報告。

うたまくらピアノ工房展示楽器案内 - 2009.02.20 Fri

新しくうたまくらピアノ工房展示楽器案内ブログに各ピアノをアップしました。
是非ご覧ください。

ペトロフ

タローネ

ベヒシュタイン トロピカル仕様

大橋ピアノ





うたまくらピアノ工房展示楽器案内 オーガスト・フェルスター - 2009.02.19 Thu

新しくうたまくらピアノ工房展示楽器案内ブログにオーガスト フェルスターをアップしました。
是非ご覧ください。

こちらです。

080630 0032






ヤマハと“イカル” - 2009.02.15 Sun





40歳くらいのヤマハの調律、修理でした。
このピアノの所有者W様は子どもの頃から転勤で日本全国まわられていたそうで、でもピアノも常にいっしょにあったそうです。

今回、ピアノの置かれていた地域での支障がわかり面白い物でした。
新潟にいらした時代に湿気の影響を受け、金属の錆、フェルトの摩耗などが見られ修理となりました。

そして何よりも、今回十数年ぶりの調律に到ったかのお話が大変面白い物でした。

W様はお仕事が、鳥類の生息観察をされています。

そこで教えて頂いた鳥が“イカル
ご存知でしょうか?

http://www.asahi-net.or.jp/~yi2y-wd/a-uta/uta-ikaru.html
イカルです。

このイカルのさえずりを音符で再現したいということを聞き、びっくりしてしまいました。
この発想が素敵です。
ピアノの音で探るのですが、そのピアノが狂っていたら、、、
調律をしなければと思われたそうです。
周波数を再現し、その周波数がどの音に近いかなど気の遠くなるようなことですが、でもこの野生の声が何かを伝えようとして鳴いているのだと思うと、もしこれが音楽なら素敵なことだと思いました。

調律に伺いながら、全然知らない世界のことに触れる、これがあるから人との出会いは楽しいです!
次回伺うときには、是非音符になっている物を見せて頂きたいです。

ベヒシュタイン B 1971年製 オーバーホール Vol.6 - 2009.02.02 Mon





ようやく、鉄骨が乗りました。
DSCN5446.jpg


しっかりと磨いた鉄骨のネジも締め、駒ピンの頭もピカッと光らせ、後は張弦に移って行きます。
オリジナルの色を重視し、あえて鉄骨は塗装をしていません。
DSCN5448.jpg

この時代のベヒシュタインのピン板は鉄骨部分がくりぬかれていて、そのピン板にもきれいなニスが塗られています。

グロトリアンと1年の成長 - 2009.02.02 Mon





DSCN5442.jpg
一年ぶりのT様のお宅の調律でした。
毎回T様のお話や、視点が面白くて楽しみにさせていただいています。



そして今回一番楽しませてくれたのが、
DSCN5437.jpg
Kちゃんです。
掃除のために鍵盤を外したところ、その鍵盤を積み木のように遊んで、お兄ちゃん、パパ、ママがあたふたと、、、
いくら番号が書いてあっても、、、

そんなところを掃除の手が止まってしまい、カメラを持って、ほのぼの1枚を撮らせていただきました。
お兄ちゃんのは動きが早くピンぼけになってしまい、また来年。

このお兄ちゃんの愛用の楽器が、ママの作った
DSCN5440.jpg
コントラバスです。
ちゃんと立体感があり、ネックの部分も折れないように芯が入っていて一工夫。
このできには脱帽でした.

最後にパパとの連弾です。
DSCN5445.jpg

去年は赤ちゃんだったのに、来年はおしゃべり上手な女の子になっているのでしょうか!

パパ、みんなのためにもがんばって!

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プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2009年02月25日 (水)
ベヒシュタイン B 1971年製 オーバーホール Vol.8
2009年02月24日 (火)
メトロノーム アナログ!
2009年02月22日 (日)
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2009年02月22日 (日)
ベヒシュタイン B 1971年製 オーバーホール Vol.7
2009年02月20日 (金)
うたまくらピアノ工房展示楽器案内
2009年02月19日 (木)
うたまくらピアノ工房展示楽器案内 オーガスト・フェルスター
2009年02月15日 (日)
ヤマハと“イカル”
2009年02月02日 (月)
ベヒシュタイン B 1971年製 オーバーホール Vol.6
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グロトリアンと1年の成長
by AlphaWolfy

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