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帰ってきたピアノ - 2010.12.28 Tue

20数年を経て、高校の時まで使った後、譲ってしまったピアノが戻ってきた物語です。

世間ではクリスマスの雰囲気でいっぱいの時、ご依頼を受けてカワイのアップライトの調律に伺いました。
以前、今お持ちのグランドピアノの修理でお世話になった方で、作業が終わった最後に、「実はうれしい出来事があって、自分が小さかったときに使っていたピアノが20年ぶりに帰ってくるんです!
久しぶりの再会なんです。
小さい時におばあちゃんに買ってもらって、子供時代を過ごした思い出のピアノです。
多分ちゃんと弾けない状態かもしれませんが、是非見ていただきたいのです。」




修理の修理 STEINWAY NEWYORK フルコン 3 - 2010.12.25 Sat

年末になってきました。
修理の修理も掃除からだんだんと面白くなってきました。
まず、掃除は相変わらず鍵盤関係ですが、長年の作業の跡が見えます。

PC210005.jpg

ハンマーを削ったカス、鍵盤の隙間から落ちたホコリ。
どんなピアノでもあることですが、溜まっていくと支障が出てきます。
また、消耗していった鍵盤のクロス。
そのクロスが多分、加速度並みに消耗して入ったであろう写真が次の写真です。





修理の修理 STEINWAY NEWYORK フルコン 2 - 2010.12.19 Sun

100年前の木、想像つくでしょうか。
家の中を探しても、なかなか100年前のものは無いのですが。
100年経って、修理し続けるとこのような状態になっていきます。
受信 021

これは鍵盤の裏側になりますが、消耗部分をこの100年の間に何回変えたことでしょう。
接着面がグスグス(もろく)になっています。
あとどこまで耐えられるか、、、。




変身!BOSTON - 2010.12.07 Tue

15年目ぐらいのI様のボストンピアノです。
経年変化での具合が限界になってきました。
そこで、しっかりと一日かけた調整を行いました。
PC060002.jpg

購入後10年経たないくらいから弦が切れだしたそうで、その対応として、高音の弦を全て交換されたそうです。
しかし、、、

写真のように弦がしっかりと定位置に張られていません。
幅もまちまち、この分ではソフトペダルを踏んでも音色はバラバラ。
でもこのような弦配置を直すためには、ハンマーの弦溝もきれいに直さないといけません。
弦の配置をもう一度しっかりと定め直して、ずらしました。
また、ヒッチピンのところで弦が浮いてしまっていました。
これらを全て、やり直しました。

そして、もう一つ大変なことが、、、




修理の修理 STEINWAY NEWYORK フルコン - 2010.12.01 Wed

アメリカのピアノ、これはヨーロッパのものとは別物です。
しかし、同じピアノ。
一体何が違うのでしょうか。

今回、100年前のスタインウェイのアクションを修理することになり、そのアクションを見れば見るほど「なんでこんな修理ができるの?」と思うところがいっぱいのピアノでした。
PB300003.jpg
さすがフルコンのアクションは大きいです。
鍵盤もかなり長い、重い、大変です。

今回の修理は、




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arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2010年12月28日 (火)
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