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大修理 スクエアーピアノ4 - 2011.03.31 Thu

なかなかここまでの修理は無いのですが、ピン板の交換です。
今のピアノですと本体に埋めこんであったり、接着してあったりと、かなり大変で、交換どころか寿命ですね、となってしまうのですが、今回はなんとしてでも直します!

そもそもピン板とは?
ピアノの弦の高い張力を支えるチューニングピンが打ち込まれている板です。
通常は鉄骨の下に隠れて見えません。
しかし、今回は調律をしていて、保持がうまくいかず、見えないピン板がどうなっているかを想像して、交換しなければ直らないという判断を下しました。
外して案の定、

IMG_0241.jpg

ちょっと見にくいかもしれませんが、上がオリジナルで下が新しいピン板です。
オリジナルは厚さ30mmほどに3枚の板の張り合わせで、その張り合わせが剥がれてきています。
こういう箇所がいくつもありました。
下の板は厚さ2mmの板が12層にもなって作られています。



倍音を見よう! - 2011.03.20 Sun

今日から始まったうたまくらピアノ工房月間。
オープニングの「煌めきピアノコンサート」の次は、今まで人気のある倍音の話です。

倍音という言葉を知っている方は、音楽をされていた方が多いと思いますが、果たしてどこまでご存知でしょうか。
親子連れ、ピアノの先生など、興味のある方にご参加いただけました。

一人で一生懸命話し続けるので、写真は全く撮れていません。
文字だけでのご報告です。
ご了承下さい。

音というのを言葉で表すのは至難の業だと思います。
感じ方がそれぞれ違い、好みもあって、難しい世界です。
これらを周波数、倍音という観点から覗いていただくというのが、今回の趣旨でした。



煌めきピアノ コンサート レポート - 2011.03.20 Sun

01.jpg
本日はうたまくらピアノ工房でのコンサート「歌枕直美の煌めきピアノコンサート」と「倍音を見よう」のセミナーが行われました。

まず、この花の写真は今日来ていただくはずだった関東の方が、今の地震状況でどうしても難しいということになり、残念ながらお越しいただけないことになった方から、お花が送られてきました。
そこに添えてあったメーッセージ

「ピアノの音でみなさんが癒されますように。」

温かいメッセージを頂き、来ていただいた方にご紹介させていただきました。

東北、関東での大地震 - 2011.03.11 Fri

東北、関東方面の方々へ。
地震により大変な被害となっています。
ご無事でしょうか。
心配です。

たまたま、関東方面のお客様のところへ明日行く予定にしていたのですが、交通手段がストップしているため、伺えません。
こんな時に調律なんて、になるでしょうけれど、大変心配です。
しばらくはピアノどころではないかもしれませんが、皆さまの無事を祈っています。

17年前の阪神大震災を思い出します。

NHK安否情報

Google地震情報

NHKテレビ フジテレビの地震関係生放送

通信各社の災害用伝言板

大修理 スクエアーピアノ3 - 2011.03.11 Fri

ピアノの命でもある、響板の修理になります。
響板はピアノでは9mm前後の厚みがありますが、幅10cm位の板を貼りあわせたものでできています。
その継ぎ目で割れが生じてきます。
乾燥と、湿気の繰り返し。

日本ではまだ、過乾燥は欧米より少ないですが、現在の住宅環境で、かなり過乾燥も増えてきています。
昔のすきま風が吹く、なんてことはあまりなくなってきました。

アメリカなどではどんな一流のピアノでも響板が割れてしまうので、響板ごとごっそり交換してしまうという修理が多いのですが、オリジナルの響きというのがどうなってしまうのでしょうか。

このスクエアーピアノは響板自体、現在のピアノと比べて小さいので、割れもさほど大きくはありませんでした。

それより、駒の痛みのほうが大きいです。
巻線も現代のピアノよりかなり太く、テンションが高くなっているせいかもしれません。



P3090010_20110311005139.jpg

響板割れの修理が終わり、ベースの駒も仕上がりました。




アクセス30000で思うこと - 2011.03.06 Sun

このブログを書き続けて、アクセスが30000回に達しました。
いろんな方面で、見ていただけている声をいただいています。
ピアノの先生、ピアノ技術者、ピアノ愛好家、音楽が大好きな方などなど。

書き続けてもうすぐ4年になります。
ピアノバカで、ピアノのことしか書けませんが、しかも技術者という立場からのみの一方的な発信です。
これらを今まで暖かく読んでくださった方々にお礼と、感謝を申し上げます。

常に思っていることは、ピアノは単なる音楽をするための道具です。
しかし、その道具が本当に愛おしく、自分の分身とまでになって音楽を表現出来れば、なんと素晴らしいことでしょう。
そのちょっとした手助けになる仕事が、この調律、いやピアノ技術という仕事だと思います。

最近、こういう本を見ました。



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プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2011年03月31日 (木)
大修理 スクエアーピアノ4
2011年03月20日 (日)
倍音を見よう!
2011年03月20日 (日)
煌めきピアノ コンサート レポート
2011年03月11日 (金)
東北、関東での大地震
2011年03月11日 (金)
大修理 スクエアーピアノ3
2011年03月06日 (日)
アクセス30000で思うこと
by AlphaWolfy

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