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難しい!わからない! - 2011.06.29 Wed

今日は日本で一番難しいと(先輩が)言われるピアニストの仕事でした。
演奏は絶品で、ベートーヴェンソナタ全曲演奏会なのでオール・ベートーヴェンですが、今までこんなベートーヴェンは初めてでした。
渋く、素晴らしい!

通常夜の本番なら、お昼から調律に入るのですが、朝10時入りで調律が終わり次第リハーサルが始まりました。
昨年秋に仕事をさせていただいた時も、大変でした。
1時間おきに要求が出て、それに答えるべく作業を施していく、自分の想定外のところへ行ってしまうと、不安のなにものでもありません。

今日の最初の要求は
「自分の音が聞こえすぎます。何とかして欲しい。」
ホールの人と相談して、ピアノの位置をずらしてみることにしました。
ほんの20cm動かしたかどうか。
「低音のボリュームが無くなった感じです、前の状態の方が良かったです。」
また元に位置に戻します。

1時間ほど弾いた後、次の要求は、、、



ヤマハG2の20年後 - 2011.06.28 Tue

今回、K様のご了承を得て、写真を掲載させていただいています。
P6270004.jpg
今回作業のピアノは20年前のヤマハG2でした。

毎年しっかりと調律はされていたということで、ピッチの狂いはあるものの、調律は大きな問題はありませんでした。
しかし、現在K様は最初購入してしばらくの調律した後の感動が今は無いとのこと、意味は痛いほどわかりました。
調律以外全く何もされていない状態でした。
ハンマーもしっかりと20年分の弦溝がついて、深く長く、くっきりです。
しかもソフトペダルを踏んだ時に左の弦が解放しないほど反対にズレたままです。
音はペンペン、カンカン。

本当なら一日かけて、整調から整音まで行うとベストなのですが、限られた時間の中、発表会も近いということで、とにかくきれいな音に仕上げることを選択しました。

まず、すべてを分解してのお掃除です。
すると、、、




夏のうたまくらピアノ工房月間 - 2011.06.20 Mon

この夏予定しています、うたまくらピアノ工房月間のご案内です。
7/23(土)の煌めきピアノコンサートを皮切りに、うたまくらピアノ工房月間が始まります。
この期間のセミナーは毎週行われ、工房月間価格になりますので、是非ご利用下さい。


◆歌枕直美の煌めきピアノコンサート
7/23(土)25(月)10:00~12:00

◆倍音を目で見てみよう
7月24日 10:00~11:30

◆鍵盤の重さの秘密
7月31日 10:00~11:30

◆ピアノのお部屋のサウンドデザイン入門
8月7日 10:00~11:30

◆グランドピアノのハンマーにかわ付けの実演
8月14日 13:00~16:00

また、ピアノの先生向けに、教室の生徒さんを集めてピアノ工房で、ピアノをバラバラ分解して、ピアノを知ってもらうセミナー「ピアノってどんな楽器?」も工房月間中のご希望の日時で受け付けます。
どうぞお問い合わせ下さい。

暑い夏ですが、負けないくらいの内容の熱さで行っていきますので、是非お越しください。
下記、詳しい内容です。



ヤマハG7 50年もの8 納品完了 - 2011.06.15 Wed

P6130002_20110615012827.jpg
搬出前のピアノです。
最終点検を行い、磨き直すものは磨きなおし、ホコリを取って梱包します。
音作りの部分ではA様のお部屋と全く違うので、この作業場では70%までしかやらないこととします。
残りは納まってから弾き込んでいただきながら行う予定です。




グロトリアンのペダル - 2011.06.12 Sun

I様のお宅に伺い、そこのピアノのグロトリアン-シュタインヴェッヒのペダルのチェックです。
今回、I様からのご要望で、ペダルを分解してのチェックとなったわけですが、わざわざペダル箱を開けてまで、行うということは珍しいです。
それは普段から車、バイクなどのメンテナンスもしっかりと考えられて、実行されているからだと思います。

グロトリアンのペダルは良く考えられています。
右のペダル、つまりダンパーペダルを一番使うため、そこに重心がかかってきます。
そこを中心にすることによって、右側に傾く重心を真ん中にしています。


P6120020.jpg

そして、中身は




ヤマハG7 50年もの7 最終仕上げ - 2011.06.12 Sun

P6010002.jpg
仕上げにかかってきました。
これはピアノの部品ではありません。
ピアノのキャクターに敷くインシュレーターで、黒を剥がして同じ木目にするところです。
黒を剥離しているところです。



凄いピアニスト現る! - 2011.06.07 Tue

縁あってお仕事をさせて頂きました。
フランチェスコ・トリスターノ
まだ30歳。

名前はイタリア人みたいですが、ルクセンブルク出身です。

最大の魅力はオリジナル曲で勝負できる所です。
現代曲になるのですが、ピアノからこんな音が出るのか、というくらいのppppを奏でます。



セミナー グランドピアノの調整のカラクリ第2弾 - 2011.06.01 Wed

今年1月に行ったセミナーですが、その時に予定が合わず、ご参加できなかったK様が中心となって、是非もう一度!ということで、お仲間、お知り合いに声をかけて下さって今日行わせていただくことになりました。
うたまくらピアノ工房に初めて来られる方も多く、私の方は大変緊張していました。
P5310008.jpg

セミナーを通して思ったことは、皆さんが大変熱心だということです。
ご自身のピアノがどうなっているかを把握していただくセミナーでもあるので、今まで色々と疑問に思っていたことなども、盛んに質問してくださいました。
調律師さんに聞いてもわからない、こういう作業をされていたけどそれは良いのでしょうか、など。
私の口からは大変答えにくい部分も、ガンガン来ました。



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arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2011年06月29日 (水)
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2011年06月28日 (火)
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2011年06月01日 (水)
セミナー グランドピアノの調整のカラクリ第2弾
by AlphaWolfy

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