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大同窓会 - 2011.09.23 Fri

今日、名古屋の調律師を養成する学校、中部楽器技術専門学校が30年経ち、同窓会が開かれました。


88歳になられた先生と28年ぶりにお会いでき、感激しました。
昨年まで現役で一般家庭を回られていたとのこと。
辞められた理由はグランドの屋根が重くて開けられなくなった、ということで笑われていましたが、今でもまだ心残りな様子でした。
でもピアノ技術一筋の人生、優しいお顔に表れていました。

戦争の時に、満州におられて、日本が負けて、船で帰ろうとした時、たまたま赤痢でその船に乗れず、直るまで、満州に止められていたとのこと。
しかし、その船は潜水艦の攻撃で沈没してしまったこと、などをお話され、「私は悪運強く生かされたんです。その人生を全うしないと。」と言われていました。

涙が出そうでした。

こういう貴重な先生に教えていただいていたんだと、今さらながら知ることができ、幸せでした。

30年という年月を思うと、時代時代でいろんな考え方があり、その時に習った先生で人生が変わるほど全く違うのでは、と思ってしまいます。



クラヴィコード - 2011.09.15 Thu

クラヴィコードが日本に伝わった年代をご存知でしょうか。
あのフランシスコ・ザビエルが持ち込んだとされています。
ですので、かれこれ、500年前になるのですが、このクラヴィコードはヨーロッパでは12~13世紀頃に発明されたとして、産業革命の19世紀まで使われていました。しかし、ピアノの発明によりどんどん衰退していき、一旦この世の中から消えてしまいました。

それは響板が30cm四方しかなく(ピアノはピアノの大きさ分あります)、発音形式も今のピアノとはまったく違って、音量もかなり小さかったからと言われています。
当時はこういう音を遮るものは、風の音、動物の鳴き声、鳥の鳴き声などでしょうか。
今の時代では雑音が多すぎます。
しかし、かなり繊細なタッチでの音色の変化がある楽器です。

無くなったクラヴィコードを復活させた人がいました。
古い時代の音楽の演奏法や楽器の復興に一生を捧げたイギリス人のアーノルド・ドルメッチ。
お父さんもクラヴィコード奏者で、自身もクラヴィコード奏者でした。
直に奏法を伝授されたいたわけです。
そのアーノルド・ドルメッチの工場で作られたクラヴィコードがうたまくら社にあります。
DSCF0310.jpg

この楽器を持ち込んでのコンサートが 9/17(土)大阪・カトリック高槻教会で開かれます。
和歌劇「高山右近}のオープニングで使用されます。



武生国際音楽祭2011 終わり - 2011.09.12 Mon

8日間の音楽祭に幕が降りました。

最終日は、この期間開かれていた作曲のワークショップと発表された、曲の審査発表と、メインコンサートです。
私の本職での最後はピアノソロでした。
P9110027.jpg
今年生誕200年のリストの曲です。
後半はリストの合唱付きの曲です。F. リスト:十字架への道行。

8日間の中でいろんな音楽が見えました。
それを演奏する演奏家、そのバックアップをする(私もその内の一人)裏方さんの動きも大変気持の良いものでした。

皆さんがひとつの方向に向いているというのが、なかなか難しい世の中、少なくともそうではない8日間を私は感じていました。



武生国際音楽祭2011 何屋さん? - 2011.09.09 Fri

武生国際音楽祭2011も後半に入ってきました。
現代音楽の作品が数多く発表されていきます。
いろんな編成があり、曲によってその特徴が様々です。

私は、ピアノを中心とした作業なのですが、ピッチを合わせたり、調整したりと、正確に合わせるのが仕事なのですが、現代音楽になってくると、どうしても???が飛んでいきます。
P9080017.jpg

作曲者に質問しました。
「ピアノとチェロの微妙にピッチがずれているのは、意図的なのでしょうか?」
「はい、そうです。」
「あのちょっと気持ち悪いのがですか?」
「それが美しいのです。病みつきになりますよ!」

というやり取りがあって、私は狂っているのを合わせる職業なので、この世界は無理、と思ってしまいました。
ピアノ調律でも意図的な多少の狂いを使うことはありますが、う~~~と唸ってしまうのが、美しいということです。



武生国際音楽祭2011 いろいろ - 2011.09.07 Wed

オープニングが終わり、毎日いろんなコンサートが行われています。
ホールがメインですが、学校、お寺、その他会社のロビーなど、いろいろです。
私の仕事として前半がメインの、ピアノリサイタルや、室内楽があり、その皆さんの集中力や、このば限りのユニットなど新鮮なことがいっぱいです。

P9040038.jpg

オープニングコンサートでイタリア人の作曲者自身が演奏した作品です。
今回の招待作曲家のフランチェスコ・フィリディーです。
実は全く調律が必要のない曲でした。
鍵盤を上から押すという動作が、全くありませんでした。
黒鍵を横からなぞり、カタカタという音を出す、発見の表面を爪を立てて左右に動かしパタパタという音を出す、発見の手前の白い四角い部分に爪を立てて横に動かし、カチカチという音を出す。
ピアノの外装の横側をたたく、上をたたく。
手のひらを外装の上からなぞり、汗でちょっと引っかかったときの、キュッキュッキュッキューという音を出す。

これなら私でもできるかも。
いやいやピアノのことを思うと、できません。
唯一の注文は、音が小さいのでホールのエアコンを止めて欲しいということでした。

そして、次の日はピアノリサイタルでした。



武生国際音楽祭2011 まさかの出演?! - 2011.09.04 Sun

始まりました。
今年で22回を迎える武生国際音楽祭。
だんだん予算が削られていく中、続けなければいけないという地元の人達、ボランティアの人達の力だと思います。

さて、朝一番、オープニングのオープニングは親子のためのコンサートです。
それが急に、「スタッフさんは協力いただけますか?」
ということで、何が始まるかというと、パーカッションと、ダンスのパフォーマンスでした。

ホールの職員の方々で、音響、舞台、譜めくり、そして調律師という裏方ばかり。

それはできないよ、ということでしたが、子供たちのためということと、楽しむということで、妙に納得してしまいました。
P9040017.jpg



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arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2011年09月23日 (金)
大同窓会
2011年09月15日 (木)
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武生国際音楽祭2011 終わり
2011年09月09日 (金)
武生国際音楽祭2011 何屋さん?
2011年09月07日 (水)
武生国際音楽祭2011 いろいろ
2011年09月04日 (日)
武生国際音楽祭2011 まさかの出演?!
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