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フッペルが届いた - 2013.10.31 Thu

12月15.16日のピアノ工房でのコンサート「時代を語るピアノの響き」にお披露目予定のフッペルHUPFERが磐田のピアノ工場から修理が終わって届きました。

フッペルは、ドイツの 独ザクセン・アンハルト州 のツァイツ市(Zeitz)—ドイツの南東に位置する人口3万人の小さな町で1874年創業されました。
旧東ドイツ領域ということもあり、第2次世界大戦中に生産がストップし、またユダヤ系の資本の会社だったため廃業に追い込まれたと言われています。
戦前の日本にも入ってきていました。
当時、ヨーロッパでは数多くのピアノメーカーが存在する中から選び抜かれ、日本に輸入されたピアノだったと思います。

そしてこのフッペルには、昭和20年5月末、二人の特攻隊員が飛行機で特攻出撃する前の日に、鳥栖国民学校のフッペルピアノでベートーベンの「月光」の曲を弾き、出撃し戦死されたという実話があり、「月光の夏」と言う映画になりました。
今、日本に現存するフッペルは数台と言われていますが、縁あってその1台がうたまくらに届きました。

90年経っているピアノです、今回大修理という形になりました。





納品ラッシュ - 2013.10.23 Wed

修理を行なってきたピアノ、アクションの納品がこれから続きます。
まずはH様のヤマハC5。
約25年ほど経っており、当時のヤマハが満を持して出した製品としてニューアイボリー(模造象牙鍵盤)を搭載したシリーズのピアノでした。
象牙の輸出入が禁止され、それに代わるものを開発したのです。

汗を吸って、鍵盤が滑らない。

しかし、その鍵盤が数年後にこんな色になるとは。

P9190007_20131023015609409.jpg

黒鍵の黒檀調(黒檀ではない)の塗料(中国製)とニューアイボリーが化学変化して黒く変色してしまったのです。
これは世界的に販売していたので大きな打撃となりました。(後に無償で交換修理の時期がありました)
日本が一番販売していたのは言うまでもありませんが、H様もこの状態のピアノで何年も弾かれていました。

今回、本当の黒檀と、アクリル鍵盤を張り替える修理と、ハンマーなどを交換する修理でお預かりしました。
アイロンで剥がし貼り替えです。



フォイリッヒ - 2013.10.16 Wed

ピアノ工房のアップライトピアノ第二弾は、1977年製のFEURICH(フォイリッヒ)をご紹介します。


フォイリッヒという名前はあまり知られていませんが、戦前には日本でも入ってきていて古いフォイリッヒを見かけることがあります。

フォイリッヒの創業者ユリウス・フォイリヒは、フランスのプレイエルの元で修行して1851年ドイツのライプチッヒにて創業しました。
ライプツィヒは旧東ドイツにあり文化の街としても有名で、いろんなピアノメーカーが創業したところでもあります。
その中でも、フォイリッヒの音色の美しさ、そして優雅なデザインのピアノで、当時の貴族社会で人気があったと言われています。
その後、第2次世界大戦で工場を失いますが、1959年旧西ドイツのラングロウに移り製作を続けました。



今のうたまくらピアノ工房は修理ラッシュ - 2013.10.14 Mon

先週、YAMAHA C3のオーバーホールピアノを購入頂いたS様への納品が終わりました。
約1ヶ月半の作業期間を終え、外装もピカピカになり、音色もタッチもきれいに揃って繊細なppが魅力のピアノになりました。

鍵盤蓋が折れ曲がる時代のものですが、真上からの撮影をされていらっしゃるって、折れ曲がるので鍵盤上で影にならずが功を奏しました。



あと2台YAMAHA C3のアクションのオーバーホールを進行中です。
今月中の納品なので最後の追い込みとなっています。
30年近く経っているので本来なら弦の交換もおこないたいところですが、今回はフルコースではなくアクションのみなので、負担も少なく行えます。



凄いピアノ ベヒシュタインS型 - 2013.10.10 Thu

うたまくらピアノ工房に入ってきた、BECHSTEIN S。
20131081.jpg

なんとサイズは140cm。
このクラスのピアノは超小型ベビーグランドになります。
アップライトのサイズでは弦長や響板の大きさなどでは100cmクラスの小型のものと同じでしょうか。
でも一度鳴らした音を聴いてみると、この小ささをまったく感じさせないのです。
「あっやっぱりベヒシュタイン!」と思いました。

音色の甘さ、タッチの軽快さ、弦長が短い低音とのバランスの良さが驚きでした。
やはり材料を吟味して作っていた黄金時代のピアノ、我が家に欲しいと思ったくらいです。




1927年製のザイラーSEILERの魅力 - 2013.10.04 Fri

今年の夏、うたまくらピアノ工房に届き、調整を加えてきましたアップライトピアノの数々を順にご紹介をしたいと思います。

まずはじめは、1927年製のザイラーSEILERをご紹介します。


ザイラー社の創業は1849年でヨーロッパの中で古いメーカーの一つです。
ドイツ製ですが、ウィーンの音色とポーランドの地で作られた材料からくる温かみが融合した独特の佇まいを持つピアノです。
また、デザインに気を配り、最近までも凝ったデザインのピアノを出しています。
このピアノも黒塗りの外装に美しい飾り彫りがあり、天板の内側に木目の木地が見えそこに過去の博覧会などで取ったメダルの数々が描かれています。
つまり、これだけ優秀なピアノだという宣伝を入れているということです。
当時のピアノには多いことでした。



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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2013年10月31日 (木)
フッペルが届いた
2013年10月23日 (水)
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2013年10月16日 (水)
フォイリッヒ
2013年10月14日 (月)
今のうたまくらピアノ工房は修理ラッシュ
2013年10月10日 (木)
凄いピアノ ベヒシュタインS型
2013年10月04日 (金)
1927年製のザイラーSEILERの魅力
by AlphaWolfy

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