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外装はがれの修理 - 2020.08.26 Wed

30年以上経った接着剤は化学系なら劣化して接着力が無くなってはがれてしまいます。
平面ならまだしも凹面に貼ってある化粧板は浮いてしまう現象になります。
そして貼り合わせのはじめの所が浮きやすくなります。

浮いている時の確認の仕方は指で叩く!

しっかり接着されている所を叩くとカンカン、コンコンと鳴りますが、剥がれているところはペチペチと鳴ります。



ピアノ工具作製 - 2020.08.19 Wed

ピアノを整える作業にはいろんな工具を使いますが、音色を揃える作業が1番難しいのです。
なぜならそれは見えないからです。
音を聴いてそれをどう判断するかは技術者の感性の基準で違います。

音色を整えるというのは弦を叩くフェルト製のハンマーに針を入れてクッションを作ったり、削って形を整えたりして一鍵ずつの音色を同じにします。

ハンマーのフェルトに針を刺す工具がピッカーと言います。
最終欲しい音色を求めるための工具を作りました。




もうすぐ納品 - 2020.08.12 Wed

現在YAMAHA C3のオーバーホールを行っています。
その最終仕上げに入ってきています。

鍵盤を全て貼り替え、特に黒鍵はエボナイトから本黒檀に変更。
ハンマーも膠付け。
鉄骨も再塗装して新品同様になりました。


そしてペダルは2本から3本に変更。 ソステヌート対応となりました。


長いお付き合いのグロトリアン - 2020.08.05 Wed

2004年にオーバーホールしたグロトリアン-シュタインヴェッヒを購入いただいたN様の調律に伺いました。

このピアノは100年近く経っているものですが、いまだに素敵な響きを奏でています。
小学生だったお嬢さんも大学院に行かれていて、時の経つ早さをしみじみ感じています。

このピアノの響きで育ったと言っても過言ではなく、今の演奏表現の基礎となったと言ってくださっています。
良い楽器は教えてくれます。

この時代のグロトリアンを何台も見ていますが、今の作りと違ってどこか暖かいのです。




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プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2020年08月26日 (水)
外装はがれの修理
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