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ピアノの音の強弱 1回目 - 2007.10.05 Fri

今月の連続ピアノ工房企画で行う内容ですが、ピアノはどうして大きい音、小さい音が出るのでしょうか。

強く叩けば大きい音が、弱く叩けば小さい音が出ます。
でもこの奥にはいろんな秘密が隠されています。

ピアノの前身である鍵盤楽器は今のピアノのように強弱がしにくい楽器でしたが、改良により今のようになったわけです。ではなぜ強弱が付くのでしょうか。

演奏のときに少しでも意識していただけるような企画にしたいと次のことを考えています。
ピアノの中身を細かく分析するというよりも感触を実感していただけるように行いたいと思っています。
その中の実験の一つにハンマーの状態を知るということを行います。
つまり弦をたたくハンマーの状態一つで音の強弱の基準が変わります。

通常弦を叩くハンマーは羊毛フェルトで作られていますが、ピアノの変遷の過程ではいろんな材料が使われていました。
極端な例を作ります。
今回羊毛の性質を全く持たない写真のようなハンマーを作りました。

イメージ 1

イメージ 2

一つはゴム、もう一つは木。
いったいどんな音がするのでしょうか。
これで強弱は?

ゴムは多少の弾力があります。
木は弾力が全くなく固いままです。

これらを弾いて意識を高めていただけるきっかけになったらと思います。

企画までのお楽しみ。

次回はすり減ってしまったハンマーと、新品ハンマー、パンクしてしまったハンマー、硬化剤でカチカチのハンマーについての強弱についてです。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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