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ザウター 113 アクション分解 - 2007.09.09 Sun

ザウターのアクションの修理に取りかかりました。
スタッフの水野君と一緒に30年経ったピアノのエンジンをすべて分解して動きのチェックをします。
88個の部品が4列これらを分解するだけでも時間がかかります。
スクリュー(ネジ)の色も白くなってしまっています。
イメージ 1



アクションの骨組みです。
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すべて分解した部品を並べてチェックです。
イメージ 3



部品の赤く丸いところの真ん中に真鍮のピンが刺さっています。
部品すべて円運動になっていて、この赤いクロスと、ピントの間に摩擦があるのですが、この摩擦が大きければ動きが硬くタッチが重い。
なさすぎるとガタガタになって動きに雑音が出てしまいます。
これらを一つ一つチェックしていきます。
イメージ 4

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アクションの骨組みの金属部分を磨きます。
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金属の長い棒は右ペダル(ダンパーペダル)に関係しています。
ここもたいがい汚くなっているはず。
案の定、ホコリだらけの真っ黒になっていました。
これをほっておくと、ある部品の極度の摩耗につながります。
イメージ 7



部品の動きのピンを抜いたもので、これらは動きが硬かったのでリーマーで広げて、適度な摩擦に調整します。
ここによく油などを塗って動きをよくするやり方をやる技術者もいますが、この油によって年数が経つと、よりべとべとになったり、硬化して動きが悪くなったりするのを見て、修理の修理をすることも多々あります。
一番肝心な部分ですね。
どこまで細かい仕事と、時間とつきあっていけるかです。
イメージ 8



ネジも磨くときれいになって30年経っているとは思えないほどです。

右:磨く前
左:磨いた後
イメージ 9



ちょっと気の遠くなるような作業ですが、これをチェックしているのとしていないのでは最終弾き手が感じる、タッチが重い、軽いに大きく影響してきます。
中古ピアノの一つのポイントでもあると思います。
(新品でもひどいのはありますが)

これからどんどん良くなっていく楽しい?作業です。
水野君がんばってください。



うたまくらピアノ工房での作業内容
http://www.utamakura.co.jp/piano/ryoukin.html

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32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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