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パバロッティの思い出 - 2007.09.06 Thu

本日パバロッティが天国に召されたと言うニュースが入ってきました。
71歳だったとのことです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070906-00000510-reu-ent

20年前のことですがその時の話を少しさせていただきます。
当時イタリアのナポリで仕事をしていたときにナポリのオペラ劇場、サンカルロ劇場に何年かぶりにパバロッティが来るということで大騒ぎでした。
イタリアきっての世界的テノール歌手。

よく三大テノールに名前が挙げられますが、カレーラスもドミンゴもスペイン人なので、イタリアではなんといってもパバロッティの人気は絶大なものでした。
そしてナポリで歌うカンツォーネ・ナポレターノ!
ナポリ人がこれを聴かないわけにはいけません。

劇場には横断幕で「ナポリにお帰りパバロッティ!」

その仕事で劇場に向かったのですが、凄いセキュリティーで、あまりにも普段着で調律に向かったので「今日は観光はできないよ。」と言われてしまいました。
調律師ということを言うと信じてもらえず、鞄の中身を見て初めて納得してもらえました。

結構取り巻きの多い中、うるさい中の調律でした。
イメージ 1

イメージ 2



オペラ劇場は舞台の奥行きが長いのが特徴です。
しかもサンカルロ劇場は手前数メートルは下っています。
ピアノがまっすぐになりません。
高音側が下がってしまうため、足の下に木の板を敷きます。

そして客の入が最高だったので通常はあまり入れない舞台上にも客席を作ってしまいました。
だいたいがオーケストラのバックでのコンサートが多いのですが、今回はピアノ一本。
ピアニストも大変緊張します。
リハーサル風景。
イメージ 3



運良くその一番後ろの一番端の席でコンサートを聴かせてくれました。
イメージ 4

途中風でピアノの楽譜がめくれてピアノの演奏が止まってしまいました。
すぐ後ろの観客が拾って手で押さえなんとか切り抜けたのですが、もし舞台上に観客がいなければ完全に止まっていたかもしれません。

トレードマークの白いハンカチを持って最後に両手を振り上げ歌いきる仕草を見て、観客はブラヴォーの大歓声。
これがなんといってもイタリア的でしょうか。
最後の1曲だけ後ろ向きで歌ってくれました。

ピアニストとも話をしました、楽譜が飛んだときはどうなるかと思った、と。
一番緊張していたのではないでしょうか。




20年前の思い出です。




病気には勝てなかったかもしれませんが、このように人の心に残るものを彼は残していってくれたのだと思います。



安らかお眠りください。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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