topimage

スタインウェイ 点検 - 2007.08.22 Wed

8月は夏独特のイベント、コンサートがあるか、もしくは暑いので催し物が少なくホールを閉めていろんな点検をする季節でもあります。

今回はあるホールのスタインウェイの保守点検を行いました。
2日間かけての点検ですが、何をすると思われますか?
一般家庭では2時間ぐらいで掃除、調律、その他の作業になりますが、ホールとなると別の意味が隠されています。
それは後ほど。


まずはなんといっても今ピアノがどんな状況になっているかの判断です。
弾いてみて、音を出して、タッチを確かめて、いろんな角度から眺めます。
そして一番大切な“おそうじ”が始まるのです。

イメージ 1


こんなにバラバラにしてちゃんと元に戻るのでしょうか。

イメージ 4

スタインウェイのアリコートブリッジ、タローネのとは違います。
このシステムをほとんどのメーカーが真似ています。

鍵盤もこの通りバラバラです。(番号が書いてあるので間違えません)

イメージ 3


しっかりと鉛の位置も一本一本鍵盤で位置が違いますね。
手作業の証です。

ここからが本領発揮です。
鍵盤のいろんな穴、クロス部分の汚れを取り、常にスムーズな動きができるようにします。
刺さっているピンもきれいに磨きます。
車で言うとエンジンを分解して磨き上げている感じでしょうか。

次はアクションの動きのチェック。
見えない部分を見るために上を下にしたり、消耗部分をチェックしたり。

そしてこれらを組上げて行き
イメージ 2


調整に入ります。
こういう作業を2日間かけて最後に音色の調整をして仕上がりです。



でも、一般家庭と一番の大きな違いは?
最高の状態に引き上げて、かつニュートラルな状態を保つことです。
個性を出してはいけません。
これが別の意味の答えです。
ピアニストによって最後の残りの何パーセントかを仕上げてもらえるように余白を残します。
ここでピアニストの色づけができるのです。

何をもってニュートラルかということが一番難しいかもしれません。



今週末から音楽祭の仕事で出張です。
舞台の裏側をお伝えできればと思っています。





株式会社うたまくら
http://www.utamakura.co.jp

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://arakipiano.blog43.fc2.com/tb.php/132-10ac28b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

世界のピアノ «  | BLOG TOP |  » うたまくら音楽教室サマーコンサート

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

FC2カウンター

プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

表示中の記事

by AlphaWolfy

カテゴリ

プルダウンリスト

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

最近のトラックバック

リンク