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タローネ Vol.2 - 2007.08.19 Sun

今回はタローネの新生中のことを少しお話しします。

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まず、張弦を行ったときのことです。
見るからに他のピアノと違って、チューニングピンの刺さっている周りの部分の木部、ピンブッシュの径が大きいのです。

イメージ 4


そして何とも言えないピン味(業界用語:チューニングピンを回して操作する感触)で、きれいな繊細な調律が可能だったので、このままの状態を保ちたいと思いました。

よくオーバーホールで弦、ピンの交換がありますが、必ずオーバーサイズでの交換になるのでそう何回も交換するわけにはいきません。
なるべく状態がよければそれを保っておきたいと思っています。
よってこのタローネはチューニングピンをそのままに、張弦のときに弦コイルを作ってオリジナルのチューニングピンに巻き付ける方法を採用しました。

通常の張弦よりも時間がかかって結構大変でした。
特に太い弦はコイルを作るのも指先が痛くなります。

そしてタローネの最大の特徴である鉄骨の上に乗っている真鍮製の独立アリコートブリッジです。
写真参照。
イメージ 2

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次高音、高音で真鍮の厚みが違います。
一音一音独立していることで、求める倍音の調整が可能です。
また、一音につき3本の弦が通常張られていて、それが隣の音に干渉しない方法を採用しています。
ベヒシュタイン、ベーゼンドルファー、グロトリアンなど他の方法で同じ効果を求めている物もあります。

またこの位置が微妙でで、通常きれいな音階になっているのが、そうではない宇宙的な音階になっていて、計算ができないピアノでした。
でもこんなところに秘密が隠されているのだと思います。

他のメーカーは一音づつの調整はできません。
でもスタインウェイは多少の誤差はあっても、ほとんど良い位置にきています。
他のピアノもいろいろと調べましたが、これはどう考えても画一的な物がずれていてそれを現物合わせをせず直していないピアノや、全くそういう音を求めない、フェルトで止めた物などがほとんどです。

次回は是非響板、裏側のお話をしたいと思います。





うたまくら工房企画 「タローネの秘密」
http://www.utamakura.co.jp/piano/kikaku/070527/kikakutallone2.html








株式会社うたまくら
http://www.utamakura.co.jp

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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