ヤマハGPのアクション雑音の処理方法2 - 2007.07.13 Fri
前回の続きです。
20数年使い続けていると、鍵盤をゆっくり下げたときに滑らかさが無く、鍵盤が10mm下がる底の方でクククッと抵抗があり雑音が発生します。
勢い良く弾いている時にはこの雑音は、ピアノの音にまぎれてわからないものですが、ppなどで弾いているとキコキコと鳴っていることがわかると思います。
勢い良く弾いている時にはこの雑音は、ピアノの音にまぎれてわからないものですが、ppなどで弾いているとキコキコと鳴っていることがわかると思います。
原因はレペティションレバーの下のスプリングが納まるくぼみとWスプリングの摩擦です。
レペティションレバーを指でゆっくりと上下運動してください。

レペティションレバーを指でゆっくりと上下運動してください。
クククッと抵抗があり、ある時点でwスプリングの頭がグイッと「へこみ」にはまって、レペティションレバーがそれ以上下がりにくくなります。
特に中音。
低音、高音にはこの症状はあまり出ません。
特に中音。
低音、高音にはこの症状はあまり出ません。
本来、wスプリングの頭のRとレペティションレバーの裏側のくぼみの接点は”点”のはずです。
しかし長年のwスプリングの押し上げる力でレペティションレバーの裏側のくぼみに新たなwスプリングのRの「へこみ」ができてしまうのです。
そして、点での接触面のはずが、大きなR状の長い接触面になり、抵抗が大きくそこで雑音が鳴り出します。
しかし長年のwスプリングの押し上げる力でレペティションレバーの裏側のくぼみに新たなwスプリングのRの「へこみ」ができてしまうのです。
そして、点での接触面のはずが、大きなR状の長い接触面になり、抵抗が大きくそこで雑音が鳴り出します。
単純にスプリングの頭を磨いただけでも消えますが、長続きしません。

レペティションレバーの裏側の「へこみ」を無くして、wスプリングが裏のくぼみの中でスムーズに動くようにすると、雑音も消えタッチも滑らかになります。
その方法を考えました。
アクションを外して一つ一つ無くしていく方法が確実なのですが、一般家庭ではなかなかそういう時間が取れないのが現状です。
そこでアクションを外さず「へこみ」を無くします。


アクションを外して一つ一つ無くしていく方法が確実なのですが、一般家庭ではなかなかそういう時間が取れないのが現状です。
そこでアクションを外さず「へこみ」を無くします。
写真でおわかりいただけるでしょうか。
工具をくぼみに入れ上に押し上げながら前後に滑らせて「へこみ」をならします。
工具は自家製です。
工具をくぼみに入れ上に押し上げながら前後に滑らせて「へこみ」をならします。
工具は自家製です。
スプリングを外しておくとやりやすいでしょう。
所要時間30分
私の経験では、よく弾かれるヤマハだと10年前後でこの症状が出てきます。
先生のピアノ、音楽を専門にされている方のピアノなど、使用頻度が多いものは数年で出てきます。
木も柔らかいのでしょうか。
スタインウェイだと30年は大丈夫です。
先生のピアノ、音楽を専門にされている方のピアノなど、使用頻度が多いものは数年で出てきます。
木も柔らかいのでしょうか。
スタインウェイだと30年は大丈夫です。
この作業で引き心地は格段に良くなります。
というよりこの状態が普通なのです。
というよりこの状態が普通なのです。
是非お試しください。
● COMMENT ●
トラックバック
http://arakipiano.blog43.fc2.com/tb.php/161-e37af948
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)