ベヒシュタイン 100歳100歳Vol.2 - 2008.07.08 Tue
今週の日曜日に行われるコンサートに間に合うように、今一生懸命修理調整しています。
この時代のベヒシュタインを何台か修理してきましたが、30~40年ずっと同じ形式で,同じ設計で同じ材料で作られているのがすごいです。
今ではどうやってコストダウンするかを日々追求しているので、どんどん部品も変わっていくピアノを見ていると、本当に良い時代だったのだなと思います。

写真はペダル部分を分解したところですが、スプリングは真鍮でできていまして、磨くと金ピカになります。
ピアノの下のフタを開けると,金色に輝くところがいっぱい!
でも今は汚れなどで曇っているので,ひたすら磨いています。
このペダルの構造もずっと変わらずきていました。
外しやすく修理しやすく、組み立てやすい。
何世代も保たせる目的で造っているので、当然かもしれません。

外装もハゲハゲだったので、この当時の塗料、植物性ニスを使って表面を保護します。
出来上がりはまたアップいたします。
外見もですが、なんといっても音が素晴らしいので驚きです。
うたまくら茶論のベヒシュタイン・パリッサンダーの系統に似てると思うのは私だけでしょうか。
パリッサンダーの音はこんな感じです。(本当は実際に聴いていただきたいのですが)
このピアノでどんな曲が聴けるかは今度のコンサートでのお楽しみですが、早く完成させないと!
● COMMENT ●
トラックバック
http://arakipiano.blog43.fc2.com/tb.php/184-eebb2182
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)