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今日のピッチは444hz - 2008.04.02 Wed

めったに無いピッチ指定が来たコンサートでした。
バイオリンの葉加瀬太郎さんです。
ファンクラブ限定トーク&ライブでした。

通常クラシックのピアノのときは442hzが多いですが、ホールの通常ピッチでもあります。
ピアノソロではピッチ指定はほとんどなく、他の楽器と合わせる時にピッチ指定があります。
でもなぜ444hzなのか。


ピッチが高くなると響きがきらびやかになります。
かのベルリンフィルは指揮者のカラヤンが、もっと高く、もっと高くと言って445hzに定まったのは有名な話です。

葉加瀬さんは通常いろんなアーティストとのライブがあり、その楽器の固定ピッチで制約されてしまうそうです。
今日はバイオリンとピアノ。
自由がききます。
しかもPAを使わず珍しく生音。
やってみたかった、とのこと。


ピアノにとってはどうでしょうか。
実は大変過酷なことなのです。
設計的にはピッチ440hzが基本になっていて、弦の寸法もこれに基づいて決まっています。
(それ以上のピッチでも壊れることはありません。)

ピアノには約240本弦が張られており、その一本一本が約90kgの力で引っ張られています。
ピアノ全体には20t(20000kg)という張力がかかっています。
そのピッチを1hz高くするだけで数tの張力が増えることになります。

この日朝一番でピッチ上げ調律をして、もう一度確認、そして本番前にもう一度、ライブが終わって次のコンサートのためにピッチ戻しの調律をピアノ庫で黙々と、、、
ピッチの変更は弦が元の位置に戻ろうとするので、音程が狂いやすくなります。
ピッチ変更はできるだけしたくないな、、、



ライブの方は葉加瀬さんもファンに囲まれての演奏とあって盛り上がり、ピアニストもノリノリで大成功のようでした。
ピッチが上がったことにより倍音も豊かになり、張りが出て葉加瀬さんのパワーに合っていたように思いました。
良かった良かった。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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