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国産中古グランドピアノフェア開催 その魅力Vol.2 - 2009.01.11 Sun






今回は第2弾です。

「手の加え方次第で生まれ変わるほど良くなるという事をこの10年の取り組みで見えてきた。」

そうなんです。
今まで、国産ピアノの作業をしているときは、まず普通の状態に戻すという作業がほとんどでした。
つまり正常な状態にあるピアノがほとんどなかったということです。
そして、この10年でその正常ではなかったピアノを少しずつ、手を加えて、時には大胆に手を入れ直して、本来ピアノに必要な調整ということをようやく行うことができてきました。

これらのきっかけとなった一つの出来事として、、、

ある国産グランドピアノをお持ちの方の家に伺ったときのことです。
「とにかくタッチのばらつきが気になって直してください。そして、何年経っても鳴ってこないんです?どうしてでしょう。」
ということで、作業に取りかかったのですが、これは調律以外の作業をほとんど行っていないピアノということがわかり、何年も経っていて土台がずれていたので、一日作業で調整を土台から作り直しました。

完璧に仕上がったと思いきや、
「何故かよけいにばらつきが目立ってきた等に思うのですが?この鍵盤と隣の鍵盤の重さが違いません?」

そんな馬鹿な!

でも、実際に両隣の白鍵どうしの鍵盤の重さを量り直すとなんと7gも違っているではありませんか。

しっかりとした調整をすることにより、タッチの土台である鍵盤の鉛調整の違いが顕著に現れました。
狂っていた調整のときは、この違いがふわふわっとはっきりと出ていなかったので、そこまでのばらつきが目立たなかったのです。

これは鍵盤の鉛調整からやり直さなければタッチのばらつきは根本的に解決できないと確信しました。
そして、このバラバラの状態のアクションで整音が施され、一般に出回っているのです。

これらをひとつずつお客様の家で解決し、この取り組みを行ってから年数が経って、お客様が鍵盤の重さの違いではなく敏感にタッチの違いを見ていただけるようになりました。


それではなぜこういうピアノが出回らないのでしょうか。
1.そこまでの調整をメーカーで行うと時間がかかる
2.人件費がかかる
3.ピアノの値段が上がる。
ということになります。

また、ピアノに対して調律と少しの調整しか行わない調律師の理由として
1.月のノルマがあり、調律以外に時間をかけていられない
2.時間をかけても料金を頂けない、理解していただけない

これらを全て解決するために最初からしっかりとした鉛調整、整調整音を施したピアノを紹介したいということになったのです。

次回は「輸入ピアノを見ているからこそ、国産の良さがわかる(部品の質、加工技術)」
のお話をいたします。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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