ラファウ・ブレハッチの洗練された音色 - 2009.02.22 Sun
今日の仕事はラファウ・ブレハッチ ピアノ リサイタル

ショパンコンクールで、母国ポーランド人優勝者が出たのは記憶に新しいですが、優勝したすぐはいろんなところでもてはやされるため、そこから続くかが最大の難関です。
でも彼はさすがでした。
舞台袖の姿は気取ったところが無く、いつも回りにも気を使い、素朴かつ紳士でした。
表裏がありません。
何より演奏を楽しんでいるというのが見えていました。
その大きな理由は、リハーサル前の照明の打ち合わせの時、舞台上はピアノを中心として明るくするのは当たり前ですが、客席の照度をどうするかはかなり個人差があります。
彼の場合、お客様の顔が見える明るさ、つまり反応を感じて演奏したいということだそうです。
そして帰国前の最後のコンサートということで、かなり気合いも入っているとのことでした。
コンサートの演目は何も言うことがありません!
そして心に残ったのはアンコールのドビュッシーの月の光。
いろんな洗練された音色が宙を舞っています。
いろんなミュージシャンの音楽をいやでも聴いている辛口の照明さんの批評も「今日の月の光は今まで聞いたベスト3に入るわ!すごいの聴いた!」
ショパンコンクールのときにもドビュッシーで音色の研究を常にしていたと聞きました。
ピアノも彼によって別のピアノになっていました。
ブレハッチの音色だったのだと思います。
最後に「ありがとう!」と日本語で握手してくださいました。
こちらこそ「ありがとう!!!」でした。
また、次回が楽しみです。
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