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鍵盤鉛調整 重くて弾けない!Vol.3 - 2009.05.07 Thu





スタインウェイの鍵盤とアクションの仕上げです。P5050004.jpg
埋め木をしたところのカットを行い、鍵盤おさに納めていきます。




アクションの一つ一つを分解して取り外し、薬品のかかった部分を洗い流します。
そして動きの鈍くなったところをチェックして修理です。
P5050005.jpg

また、薬品の弊害が出ていました。
レンナーアクションと言えばほとんど壊れる、消耗が早いなどということはありません。しかしこの薬品がかかったところのコードの劣化が激しく切れていました。
50年以上のこれらのアクションを何度も見ていますが、こういう劣化は皆無でした。
P5050001.jpg
緑のコードが切れてスプリングが外れています。
これも交換。
薬品がかかっていないコードは全く無事でした。


そして、この金属部分にも塗られていて、摩擦でこすれてしまっている部分以外は白く濁って表面はざらついています。
P5050003.jpg
錆防止のために薬品を塗って金属の輝きを取るのか、湿度管理のアドバイスをして金属のあるべき性能を取るのか、技術者の判断で大きくピアノの寿命が変わってきます。
もちろんこの部分も洗い流し、滑りよくピカピカにしました。


P5050007.jpg
ハンマーの弦跡もきれいにします。
(左:作業後 右:作業前)


P5050009.jpg
これらが全てできて組み上げていきます。


P5050013.jpg
貴重なRENNER West Germany(レンナー 西ドイツ製)のシールが貼ってあります。

さて次回は本体への組み込みです!

● COMMENT ●

Re: 勉強させて頂いてます。

ここまでやるかという感じで、びっくりしました。
ピアノの寿命を決めるのは環境と調律師ですね。
後世に残す仕事をしないと!

また、是非コメントください!

あくまで聴き手の立場ですが…

荒木さんのお仕事振りは素晴らしいですね。
「当たり前のことばかりですよ」と、仰るかもしれませんが。
息を吹き返した、という感覚をピアノから受けました。

また遊びにきます。
読んでいるブログにも登録させて頂きます。

Re: あくまで聴き手の立場ですが…

私も含めて人って当たり前のことがなかなかできないんですよ。
ただ、喜んでもらうためにどうするかを考えていつも仕事しています!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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