お役に立ちました? - 2008.03.08 Sat
今日は朝9時から夜の10時までの長丁場のコンサートでした。
コンサートの内容は、数年前脳梗塞から右半身が不自由になり、そこから奇跡の復活をとげ今は左手だけでコンサート活動をされているピアニストと、ヴァイオリニストの息子さん、そしてその仲間たちがフィンランドの音楽をいろんな形で表現するというものでした。
もちろんメインの曲はフィンランディア。
このフィンランディアがいろんな編曲で形を変え、楽器を変え演奏される場面が何カ所かあり大変面白いものでした。
そして、フィンランド・タンゴ。
今流行っているのだそうです。
そして、此のコンサートを支えていらっしゃるのがボランティアの方々。
調律と、なにかお手伝いがあればやりますと言っていたので、行ってみてびっくり。
ステージマネージャーのような仕事が待っていたのです。
演奏者を時間になったら呼びにいき、
ステージへのドアの開け閉め、
編成により変わる、椅子の数と位置、そしてピアノの移動。
これらのことを私ともう一人の男性と行うことになり、なぜか、ファイトがわいてきたのでした。
もちろん本職の仕事の休憩中の調律の手直し、ピアノ磨きもしっかりとやりました。
演奏者が、気持よくステージに出ていただくためには何が必要か。
進行をスムーズに行うためには何に気を付けるか。
普通、分野が違うと言うことでピアノ以外は触らないことが多いこの職業ですが、今日はそういうことは言ってられません。
今まで20数年見てきたこと、やってきたことが発揮できました。
いろんなハプニングはありましたが、コンサートのアットホームな雰囲気に助けられ、落ち込むことも無く、ピアノ技術で褒めらること以上に、コンサート全体が無事終わったことが何よりのうれしさでした。
一つのコンサートと言うのは、本当にいろんな人から支えられているものです。
今日のこのコンサートは、演奏者の皆さんがそのことをわかってられる方々でした。
最後にピアニストから握手で「今日はありがとうございました。お疲れさまでした。」と、何よりのお声がけをしてくださいました。
体はヘトヘトでしたが、外は寒いのに暖かい気持で家に帰れました。
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