topimage

アトラスの最高機種 修理です - 2009.07.24 Fri

アトラスピアノ、このピアノには縁があります。
まずこのピアノメーカーが発展していったときに関わった、日本で最初のドイツピアノマイスターを取られたしかも女性で、郡司すみさんという方がおられます。
その方にアトラス在籍時代直接指導を受けた方が、ドイツに渡って修理工房をされていました。(25年前当時)
その方にいろいろと修理のことを教わりました。

イタリアでも、日本製の中で異色を放つメーカーとして、注目を浴びていました。
その理由は日本製なのにプラスチックを使っていない!
ということでした。
しかし、数年後1980年代、理由あって倒産。
私の同期も何人か勤めていましたが、残念な流れとなってしまいました。

今回、E様の依頼でピアノを見させていただき修理となったのですが、アトラスの中でも最高機種のピアノ。
風格がありました。
P7230001.jpg







上の写真をよーく見ると、ウィペンのバックチェックがアップライトの物ではなく、グランドの物が付いています。
次回詳しい写真をアップします。

P7230008.jpg
ハンマーはしっかりとレンナー社製。

他の国産ではレンナーもどきがいっぱいありました。
Renner Hanmer Felt これってフェルトだけがレンナー?

P7230005.jpg
全て分解して動きの悪い部分の修理です。

P7230004.jpg
ホコリもいっぱい。

P7230006.jpg
動きの悪い原因は主に湿気でした。
穴を広げ、動きを確保します。

これを88鍵×4列
ん~時間がかかる仕事です。

組み立ててからの調整も楽しみです。


● COMMENT ●

高校時代の友人がアトラスピアノを所有してます。
マイナーなピアノメーカーかつ既につぶれているので
控えめに自分のピアノについて話していましたが
なぜアトラスピアノを選んだのか今回のエントリーを読んで
質問してみたくなりました。

アトラスピアノでググると面白いブログをたくさん発見しました。
アトラス修理シリーズ、オーガスト修復シリーズ並みに興味深い
エントリーとなりました。次回を楽しみにしております。

Re: タイトルなし

毎度ご覧頂きありがとうございます。
アクションだけでは語れる部分が少ないので、是非所有者の許可を頂き、本体の写真も掲載させていただければと思っています。
素晴らしいピアノです。
素晴らしいピアノだからこそ、管理も大変気を使わないといけないのですが。

6歳の娘にピアノを探していたら、アトラスのピアノをくれるという方がいました。初めて聞くメーカーで、ヤマハで習っているのでお断りしようかと思ったのですが、気になって調べていてここにたどりつきました。品番はわかりませんが、20年ほど前のものだそうです。いい音がするようですね。でも調律と移動だけでもお金がかかるし、修理が必要となれば・・・新しいものを買ったほうがいいのか迷っています。アドバイスいただけたらありがたいのですが・・・

Re: タイトルなし

アトラスに限らずですが、人が使っていたもの、つまり中古というのは一度しっかりとリセットしたほうが良いと思います。
それが修理なのか、調整なのかは物を見てみないとわかりませんが、長年同じ場所に置かれていたものは消耗や癖も付いていると思います。

中古ピアノはそういう点をある程度直して販売しているため、20万円前後になりますが。

でも前に使われていた状況でピンきりです。

新しくても酷いもの、古くても素晴らしい物、などさまざまです。

20年前にはすでに倒産していたので、それより古いものだと思いますが、アトラスは決して悪いピアノではないです。調整の仕方によって素晴らしいピアノになると思います。

後は技術者がピアノをしっかりと活かしてくれる事をやってもらえるかです。
中古を買えるくらいの出費になるかもしれませんが、十分意味があると思います。20万円くらいの出費は覚悟したほうがよいかもしれません。(新しいものを買うよりは絶対安いです)
もしくは全く大丈夫かもしれませんが。

よろしくお願いします。

早速のお返事、ありがとうございました。丁寧でわかりやすかったです。あれから、楽器店にも足を運び、中古から新品まで見てきましたが、最近のメーカーで、プレンバーガーというものを薦められました。私は素人なので音のよさは聞いてもわからないのですが、品質の割りにお値打ちということです。一番安いもので48万ですが、それはハンマーがジャパンフェルトと書いてありました。68万以上のものは、材料だけみると、ヤマハで言うところの最高級レベルのものを使っているようです。そこまではムリかもしれませんが、48ならなんとか・・・。やはり安くても新品の方がいいのでしょうか。一概にそうとも言えないのでしょうか・・・メーカーや材料でそんなに違うなら、これから長く使うものですし、68の方も含め慎重に検討したいなあと思いまして・・・何度もすいませんm(_ _)m

Re: タイトルなし

安いものは、すべて、中国製か韓国製です。国産の安いものも、東南アジア製になります。
外国製つまりアメリカ、ヨーロッパのものでも日本製より安い価格設定のものはほとんど中国製です。
それらが、何年もつかです。
このデーターは私には分かりません。

少なくとも、国産の良い時代の中古は、それが実証されていると思います。
20~30年前に100万前後の国産が今50万円前後で売られていて、それを検討する価値もあると思います。
よろしくお願い致します。

何度もすみませんでした。
古くてもいいものはいいのですね!あるヤマハの店員さんから、30年経つと音質は低下すると言われていまして、その言葉がひっかかってあえて古いものを買う必要があるのかと心配だったのです。
その知り合いも、音色に惹かれて購入したと話していましたので、荒木さんのようなすばらしい調律師の先生に出会えるか分かりませんが、調律ですばらしい音色を取り戻せたらいいですね。
実際弾いてみて気に入らないからやめると言う訳にもいかず、音を聞かずに引き取るのはちょっと心配ですが、もういちど連絡してみますね。
ありがとうございました。

Re: タイトルなし

そうですね、知り合いのところからは一度見て、やっぱりいいです、とは言いにくいですね。しっかりと確認できるものを購入されたらいかがでしょうか。引き取ってやっぱりダメ、ということもよくある話です。
また、何かありましたらご連絡下さい。

アトラスの象牙の鍵盤

Atlasで検索していて、こちらにお邪魔しました。

40年ほど前にアトラスのアップライトを購入しました。小学校の教員をしていた母が学校に出入りしていた楽器関係の業者さんに紹介されて購入したものです。
もう何十年も実家に眠っていましたが、もう一度弾いてみようかという気になり、開けてみたところ、象牙の鍵盤が黄ばんでところどころ黒ずみが出ていました。
調律はプロの方にお任せするとして、鍵盤もきれいになるのでしょうか?


Re: アトラスの象牙の鍵盤

MINA様

ご存知のように象牙鍵盤は今では大変貴重です。
いつの時代の象牙か、でも良し悪しがあるのですが、基本的に漂白ができます。
ただし、漂白剤が強すぎると象牙を痛める原因にもなるので、黄ばみ具合、消耗具合、象牙の厚さなどで、漂白を見極めます。
古いピアノの修理をしているところであれば、そういうこともやっていると思います。

漂白の季節はやはり太陽が強い春から秋でしょうか。

私のブログ内で象牙、漂白と検索していただくと、それらの記事が出てくると思います。
一度ご覧ください。

早速のレスありがとうございました。
オキシドールで漂白するんですね~。初めて知りました。
ちょっと紫がかった茶色の木目のピアノで象牙の鍵盤ということもあり、弾かなくなってしまった後も手放し難く眠らせてしまいましたが、もう一度きれいにしてあげようと思います。
久しぶりのピアノは、楽譜に手がついていかなく愕然としましたが、もう一度バイエルからやり直すつもりでピアノのある生活に戻ります!
ありがとうございました^^

Re: タイトルなし

MINAさま
ピアノ復活組、大賛成です。
どうぞピアノを可愛がって、長くお付き合い下さい。
きっと、ピアノも喜ぶと思います。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ピアノは生き物

うちのも40年愛用している、アトラスのピアノがあります。
10年前に、ある調律師さんに出会ってから、音が変わりました。かろやかで、それでいてまろやかで、かわいらしい音です。調律師さんが、試し弾きに、ディズニープリンセスの曲を弾いてくれました。ピアノの音にピッタリで、当時4歳だった子供も私も嬉しくなりました。
今まで何人かの調律師さんにお世話になっていますが、このピアノの魅力を引き出せる方がいらっしゃらなくて、あまり良い評価もありませんでしたので、生まれ変わった音に感激しました。
5年くらいして、だんだん音が落ち着いてきて、そして、10年、年々音が良くなっています。
象牙の鍵盤の触り心地も気に入っています。
今では、同居を始めた主人の実家のリビングに鎮座ましまして、リビングの石の床に反響して、さらに良い音を響かせています。そして、ピアニストは、私から息子に変わりました。
ピアノって、新品が一番価値があって、中古で、メーカー毎に価値が下がっていくけど、所有者や調律師さんによって、変えがたい価値ってものがまた新たにつくられていくんだなーって思います。

Re: ピアノは生き物

コメントありがとうございます。
世界一のピアノはそれぞれの想いの詰まったピアノがそうだと思います。それを活かすのも調律師の技です。
代々受け疲れていくピアノ、大事に引き継いでいって下さい。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://arakipiano.blog43.fc2.com/tb.php/290-0d06b513
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

アトラスの最高機種 修理です Vol.2 «  | BLOG TOP |  » 無事、煌めきコンサート終了!

Google フリー検索

Google

WWW検索 ブログ内検索

FC2カウンター

プロフィール

arakipiano

Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

表示中の記事

by AlphaWolfy

カテゴリ

プルダウンリスト

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

最近のトラックバック

リンク