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ヤマハ C3 オーバーホール Vol.2 - 2009.08.08 Sat

DSCN5577.jpg
分解の後はとにかく掃除です。
長年使用されていたピアノの掃除は、分解してはじめてできるところが多いのです。
この鉄骨の写真も左側はまだ掃除ができていません。
弦の下だけホコリが付かないので、白い線の様にきれいです。
でも周りは汚れています。こうやって部品を外してやっと汚れていることに気づくことがあります。

右がきれいにしたところです。





DSCN5572.jpg
これはアグラフという部品で、鉄骨に取り付けられていて、穴が開いているところに弦が通ります。
これも長年の使用で、真鍮が真っ黒になってしまいました。

DSCN5567.jpg
磨いてみると↑
一つおきに磨くとその差は歴然。
徐々に変色するので、その変化は気がつきません。

DSCN5575.jpg
ここも、弦が引っかかったり、乗っかったりする部分で、ホコリ、錆などが見えます。
磨くときれいによみがえります。
湿度が多いとこのような変化はすぐに起きてしまいます。

DSCN5576.jpg
スタッフの水野君とひたすら「磨き」です。

DSCN5578.jpg
磨き終えた鉄骨に、ピカピカのアグラフ、そして新品のピンブッシュ。

後はこれらに弦が張られていくと、本体側の完成です。


何度も書きますが、“修理は新品よりきれいにできる!”と先輩に言われました。
名言だと思います。
工業製品として、ある程度のレベルで楽器にはなっていますが、もっと気の利いたところで仕上げることができます。
組み立て、調整、整音などは修理ならではの醍醐味です。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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