出張オーバーホール ヤマハG3 - 2009.08.12 Wed
このヤマハG3はM様所有の大切なピアノです。
昨年ハンマー交換などのアクション関係の修理を行い、今年は残りの弦交換です。
オーバーホールになったいきさつは
1.ハンマーの消耗
2.断線が耐えない
3.鍵盤のガタつき
など、消耗が限界に来たピアノでした。
でもこのG3は何故かC3より、良い感じです。
そして、大変興味深い現象が起きました。

通常、弦がある時期切れだすのは、弦の金属疲労が原因で、突然簡単に弦が切れてしまいます。
しかし、このM様のピアノは昨年ハンマーを交換した際、それまで毎月のように切れていた弦がハンマーを交換した後、一本も切れずに、この1年を終えたのです。
つまり、金属疲労も原因の一つですが、ハンマーの形状、肉厚なども大きな要因だったのです。
オーバーホールと言えば弦もハンマーも同時に交換してしまうので、このような時差は起きないのですが、この時差が起きたことで、断線のより詳しい要因がわかりました。
さて、分解していくためにダンパーを外してみると、


ホコリもいっぱいたまっていました。
ここはなかなか掃除できない部分です。
弦を外してみると、鉄骨までくっきりと弦が食い込んだ跡があります。

これらもペーパーをかけて、弦溝を消し、きれいにします。
そして興味深いことに、
よく言われる、ヤマハのCシリーズとGシリーズの違いはいろいろとありますが、
同じ3型などのピアノでは弦設計は、巻き線に至るまで全く同じでした。


音の違いは材質の違いと、鉄骨の少しの違いだけでしょうか?
個人的にはヤマハのいろんな精度と材質の相性はこのGシリーズの方が良いと思っています。
Cシリーズ(20年ほど前の物)はとにかくうるさい。
でもオーバーホルでかなり変えることができるのも確かです。
夏のあまり仕事が薄い時期に立て続けにこういう修理があるのは助かります。
暑い夏が、より熱く過ごせます!
昨年ハンマー交換などのアクション関係の修理を行い、今年は残りの弦交換です。
オーバーホールになったいきさつは
1.ハンマーの消耗
2.断線が耐えない
3.鍵盤のガタつき
など、消耗が限界に来たピアノでした。
でもこのG3は何故かC3より、良い感じです。
そして、大変興味深い現象が起きました。

通常、弦がある時期切れだすのは、弦の金属疲労が原因で、突然簡単に弦が切れてしまいます。
しかし、このM様のピアノは昨年ハンマーを交換した際、それまで毎月のように切れていた弦がハンマーを交換した後、一本も切れずに、この1年を終えたのです。
つまり、金属疲労も原因の一つですが、ハンマーの形状、肉厚なども大きな要因だったのです。
オーバーホールと言えば弦もハンマーも同時に交換してしまうので、このような時差は起きないのですが、この時差が起きたことで、断線のより詳しい要因がわかりました。
さて、分解していくためにダンパーを外してみると、


ホコリもいっぱいたまっていました。
ここはなかなか掃除できない部分です。
弦を外してみると、鉄骨までくっきりと弦が食い込んだ跡があります。

これらもペーパーをかけて、弦溝を消し、きれいにします。
そして興味深いことに、
よく言われる、ヤマハのCシリーズとGシリーズの違いはいろいろとありますが、
同じ3型などのピアノでは弦設計は、巻き線に至るまで全く同じでした。


音の違いは材質の違いと、鉄骨の少しの違いだけでしょうか?
個人的にはヤマハのいろんな精度と材質の相性はこのGシリーズの方が良いと思っています。
Cシリーズ(20年ほど前の物)はとにかくうるさい。
でもオーバーホルでかなり変えることができるのも確かです。
夏のあまり仕事が薄い時期に立て続けにこういう修理があるのは助かります。
暑い夏が、より熱く過ごせます!
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