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出張オーバーホール ヤマハG3 完成! - 2009.08.15 Sat

5日間の作業が終わり、完成しました。
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仕上げまでの作業は






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弦を交換したときに、ダンパーを外すので、その取り付けと調整です。
一つ一つ性格に動かなければいけませんが、ペダルを踏んだときにきれいに板一枚が上下するように動かなくてはなりません。
ざっくり取り付けた後は微調整でそろえていきます。
張弦で、拳くらいのハンマーで叩いていたかと思えば、ドライバーとペンチでの細かな作業に一転です。


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アグラフのところの弦は高さがバラバラなので、これもしっかりと高さをそろえます。
張られた弦にハンマーの位置も合わせ、アクションももう一度しっかりと見直し、整音です。

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完成するまでこの5日間で行った調律の回数は10回ぐらいでしょうか。
新しい弦はすぐに狂っていきます。
工場ではアクションも狂わすために、試弾機というのがあり、機械が鍵盤をジャンジャンと叩きならします。
これは工場ならではの作業なので、故意的に狂わすことができて、変化の時間を短時間に押さえることができます。
しかし、一般家庭では自然と狂うのを待つしかありません。

また、2~3週間後にはベロ~ンと下がってしまうでしょう。
そして、2ヶ月後、半年後というように調律をしてなじませていきます。

仕上がったピアノは、タッチも軽快で、音色も音が立っていて輪郭がはっきりしています。
かといってうるさいわけではなく、このレスローの弦、銅線、ディアマンテのチューニングピン、アーベルハンマーなど、全ての相性がマッチして品のある音色に仕上がりました。

また、何十年と使い込んでください。

● COMMENT ●

関係のない質問で申し訳ないのですが
お答えいただけたら幸いです。

おそらく紫檀と思われる端材が段ボール箱に数箱ありまして
これを黒鍵の代わりに使用することって出来るんでしょうか?
それからこの紫檀材は加工しやすい木材なんでしょうか?

周りにこういうことを聞ける人が荒木さんしかいなくて。
ご存じの限りでよろしいのでご教示願います。

Re: タイトルなし

黒鍵の材質として黒檀は有名ですが、高価で加工しにくく、高級ピアノにしか使われていないのが現状です。
それに変わる材料として紫檀がありますが、これも或る程度硬い材質でできています。
そして、黒檀ほど黒くないので、メーカーによっては黒の塗料で黒檀風に見せている所もあります。

黒鍵は真っ黒でないと駄目というのならば、黒に塗らないといけませんが。
はげたらみっともないです。


黒鍵の材料としては紫檀が使われているのは確かですが、かなり高い精度での加工技術が必要で、鍵盤の幅、面取りのRの付け方、手前の面の角度、上面と下面の幅の違い、などなどそれらを均一に揃えて初めて鍵盤に使う事が出来ます。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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