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ヤマハ C3 オーバーホール Vol.7 アクションのこだわり - 2009.09.06 Sun

P9020023.jpg
こだわりというよりも、本来やらないといけないことが、購入以降一度もされていませんでした。
それは写真の白いフェルトの部品のところです。
そこにRのついた部品が接触しています。

このフェルトの部品はハンマーが弦に接近する距離を調整する部品で、季節によって変化します。
ましてやピアノが新しいうちは、フェルトも圧縮されていくのでへこんでいきます。
タッチや、音の立ち上がりの切れなどに非常に影響する調整です。
穴に工具を突き刺して回すのですが、接触部分は黒鉛の跡がつきます。
しかし実際の跡は、、、






P9020019.jpg
このように長方形の跡が一直線になっています。
回す部品なので、調整がされていればこの黒鉛の跡がいろんな方向に向いているはずです。

今まで、多くのピアノを見てきましたが、簡単にできる調整もほとんど施されておらず、調律のみの仕事になっているピアノが本当に多いこと。
びっくりしてしまいます。



このアクションの中でハンマーの下にある部品の掃除をします。
P9020014.jpg
ハンマーローラーの下にあり、常にこすれる部分には、摩擦によって黒鉛の表面がヌメッとした状態になり、タッチもぬるっと感じます。


P9020015.jpg
P9020017.jpg
スプリングも下の写真のくぼみに入っているため、表面が汚れ、くぼみがより凹んで、ひっかかる感じになっています。
これらを磨き、くぼみを硬い金属でこすってならし、よりスムーズな動きにします。

このくぼみはスタインウェイなら30年経ってようやくなりかけますが、国産ですと10年すると症状が出てきます。

しかしながら、繊細なタッチで弾かない限り、この症状は大きな音などで隠れてしまいます。
ふだんからどれだけppが出せるかが、ピアノの状態を知る良いバロメーターかも知れません。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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