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鍵盤の重さ ヤマハS6とC3 - 2009.09.23 Wed

先日仕上がったヤマハC3を納品させていただきました。
そのピアノの横にあるのはヤマハS6(504万円)。

私自身Sシリーズを触るのは久しぶりで、他の機種のヤマハとの差を見るためにも興味がありました。
ましてや、こだわりのオーバーホールをさせていただいたピアノと比べられるわけですから、ある意味過酷な条件かも知れません。

Y様は両方を弾かれ、まず「C3は鍵盤が軽いですね!」と言われました。

「いやこれは、実はスタインウェイよりも重く調整してあります。」

「えっ?」

その訳は、








今まで何台ものヤマハを含めた国産ピアノオーバーホールをしてきましたが、ハンマーを交換した後の鍵盤の重さ調整を厳密に行うことで、弾きやすさが全然違ってきます。
というより、これが当たり前の調整なのですが、その調整は国産ピアノではほとんどされていません。

ざっくり。

この言葉通りの調整です。

しかし、このS6は違っていました。
誤差3gという範囲でそろっています。
鍵盤を見てもしっかりと人間の手が入っている跡があります。
さすがです。

でもここまで行うと、この金額になってしまうというのがわかりません。
下位の機種でも調整すれば、より弾きやすくなるのに。
他メーカーが真似できないくらい素晴らしいピアノになるのに。
もったいない。

で、なぜC3が軽いと言われたか。
このS6の重さが60gだったからです。

同じサイズのスタインウェイでは47gという重さです。
C3を53gにそろえてオーバーホールしましたので、ふだん60g前後で弾かれていたら軽く感じるのは当然です。

その説明をさせていただき、また重さを感じるのは物理的な重さの他に、音色も大きく関係しているということもお話ししました。

でもなぜ、こんなに重たく調整してあるのでしょうか?




これから先、この2台の違いをより感じて、調整の注文を頂けることになると思いました。
楽しみです。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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