不具合の対応法1.ヤマハグランドピアノ新品 - 2009.09.30 Wed
最近気になることがあります。
新品のピアノでのいろんな支障。
昔はこんなことあまり無かったのに、と思うことしばしば。
その対応をどうするかは、ある意味昔のピアノとの違いを見つけることでもあります。
作り、材質、部品どうしの相性、など。
そして、私の経験上、これから出てくるであろういろんな支障への対応を、幅広くお伝えし、たまたまこれを見られた技術者にお伝えできたら、ピアノがより良い物になりお客様に気持ちよく弾いていただけると思い書かせていただくことにしました。
まず、ヤマハのグランドピアノ
弾けば弾くほど、鍵盤がパチパチと鳴る。
症状:
ピアノを弾いていると、鍵盤が戻るときに弦の音、打撃音の他に、ピチピチと何かが当たって出る音が鳴ります。
特に早いパッセージを弾いているときには顕著に出ます。
鍵盤がピチピチ音を出しているようです。
ピアノ:
購入後1年のヤマハグランド
使用状況:
お子さん、お母さんが弾かれています。
原因:
鍵盤の支点となるバランスピンとそこに刺さっている鍵盤の穴(バランスホール)との摩擦が大きく、滑りが悪い。

(写真はヤマハ真鍮製バランスピンを磨き上げ、表面の凸凹を無くしています。)
(ヨーロッパ製のピアノは真鍮ではなくほとんどメッキピンです。)
状況:
バランスピンとバランスホールの隙間はほとんど無く、ガチガチに硬くなっています。
弾かれている時、鍵盤が上下運動をします。
勢いがある弾き方の時、鍵盤本体がほんのわずかバランスピンの底から浮き上がり、そして落ちます。
その落ちたときに真鍮製のピンと鍵盤(バランスホール)の穴の木部の壁との摩擦が悪く、引っかかる感じです。
すこし浮き上がった所から鍵盤が落ちるときにピチ!と鳴ります。
対処方法:
バランスピンとバランスホールの隙間は、鍵盤の自重で引っかかる抵抗が無く、上からスッと滑り落ちるような感じの摩擦が理想です。
バランスピンとバランスホールをベンヂンで掃除します。
これだけですっかり直ります。
余裕があればピンとホールの摩擦抵抗の調整を穴を広げたり、縮めたりしてほどよい滑り具合に持って行きます。
購入後1年でこういう症状になるということは、工場での処理の仕方、材質の低下、薬品の塗布?など、直接の原因はわからないにしろ、昔ではおきていなかったことが今の新品にはおきているということです。
本来なら出荷前に対応するべきなのですが、されていないので、納品前にしっかりと掃除をして対応だけしっかりしていれば良い状態が保てるはずです。
もしくは最初の1年以内での調律時。
このように、雑音は気になりだせば、ほんのちょっとでも嫌な物です。
ピアノは気持ちよく弾きたいもの。
基本は掃除ということです。
新品のピアノでのいろんな支障。
昔はこんなことあまり無かったのに、と思うことしばしば。
その対応をどうするかは、ある意味昔のピアノとの違いを見つけることでもあります。
作り、材質、部品どうしの相性、など。
そして、私の経験上、これから出てくるであろういろんな支障への対応を、幅広くお伝えし、たまたまこれを見られた技術者にお伝えできたら、ピアノがより良い物になりお客様に気持ちよく弾いていただけると思い書かせていただくことにしました。
まず、ヤマハのグランドピアノ
弾けば弾くほど、鍵盤がパチパチと鳴る。
症状:
ピアノを弾いていると、鍵盤が戻るときに弦の音、打撃音の他に、ピチピチと何かが当たって出る音が鳴ります。
特に早いパッセージを弾いているときには顕著に出ます。
鍵盤がピチピチ音を出しているようです。
ピアノ:
購入後1年のヤマハグランド
使用状況:
お子さん、お母さんが弾かれています。
原因:
鍵盤の支点となるバランスピンとそこに刺さっている鍵盤の穴(バランスホール)との摩擦が大きく、滑りが悪い。

(写真はヤマハ真鍮製バランスピンを磨き上げ、表面の凸凹を無くしています。)
(ヨーロッパ製のピアノは真鍮ではなくほとんどメッキピンです。)
状況:
バランスピンとバランスホールの隙間はほとんど無く、ガチガチに硬くなっています。
弾かれている時、鍵盤が上下運動をします。
勢いがある弾き方の時、鍵盤本体がほんのわずかバランスピンの底から浮き上がり、そして落ちます。
その落ちたときに真鍮製のピンと鍵盤(バランスホール)の穴の木部の壁との摩擦が悪く、引っかかる感じです。
すこし浮き上がった所から鍵盤が落ちるときにピチ!と鳴ります。
対処方法:
バランスピンとバランスホールの隙間は、鍵盤の自重で引っかかる抵抗が無く、上からスッと滑り落ちるような感じの摩擦が理想です。
バランスピンとバランスホールをベンヂンで掃除します。
これだけですっかり直ります。
余裕があればピンとホールの摩擦抵抗の調整を穴を広げたり、縮めたりしてほどよい滑り具合に持って行きます。
購入後1年でこういう症状になるということは、工場での処理の仕方、材質の低下、薬品の塗布?など、直接の原因はわからないにしろ、昔ではおきていなかったことが今の新品にはおきているということです。
本来なら出荷前に対応するべきなのですが、されていないので、納品前にしっかりと掃除をして対応だけしっかりしていれば良い状態が保てるはずです。
もしくは最初の1年以内での調律時。
このように、雑音は気になりだせば、ほんのちょっとでも嫌な物です。
ピアノは気持ちよく弾きたいもの。
基本は掃除ということです。
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