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レコーディングの様子 - 2009.10.16 Fri

4日間、ホールに缶詰になっています。
ヴァイオリンの漆原朝子さんとピアノはベリー・スナイダーさん(アメリカ)。
全てシューベルトのプログラムでの録音です。
最終日にはその成果のコンサートが行われます。

ホールという空間での録音なので、ホールの響き、楽器の位置など何度も確かめながら決めていきます。
録音する楽曲にもよりますが、曲の性格なども考えて、ピアノはある程度ピアニストの好みで仕上げていきます。

具体的にどのように進めていくか、、、







初日は録音機材を運び込んで、組み込んでいきます。
ピアノを仕上げて、気がつくと半日が過ぎていました。

演奏者が来ると、ここから本格的なセッティングが始まります。
今回はヴァイオリンがメインなので、まずヴァイオリンのベストポジションを捜します。
それが決まった時点で、ピアノの位置を探っていきます。
ヴァイオリニストとの距離間、それによってのホールの響き、ピアニスト自信の音の聞こえ方になど全てをクリアーにして位置決めをしていきました。

位置が決まると今度はマイクの位置決めです。
演奏者の位置に対しての音の拾い方を録音しながら、延々と探っていきます。

このときに楽器の状態でも音色が違うので、4日間同じ環境作りは大変です。
ヴァオリンとピアノを同時に録る上から吊るすマイク、ピアノのみを録るスタンドマイク、ヴァイオリンも同じく。

さあ録音できるセッティングが整いました。
開始から9時間が過ぎていました。

これから録音が始まります。

一つの曲20分ぐらいのものを録って、確認のため聴いてを何回も繰り返し5時間くらいかけていきます。
これが3日目続くのですから、大変な作業です。
ヴァイオリニストは延々立ちっぱなしです。

ピアノに関しては合間合間にピアニストからの注文を聞いて,手直しをします。
整音、スプリングの強さ、鍵盤の返りの早さ、ハンマーをくわえる距離で弾きやすさが雲泥の差とのこと、こまかい作業の指示が全て的確にくるので、それに応えるべく常時待機しています。

まだ、レコーディング半ばです。


体力と気力の仕事ですね。

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Author:arakipiano
38年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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