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カワイの整音 - 2009.11.23 Mon

きょう伺ったI様のピアノはカワイのグランドでした。
20年ほど経っていますが、状態が思わしくないため、依頼を頂きました。

以前の調律師さんの許せない所
1.ピアノの掃除を一切していない、そのため虫食いがあったのをそのままの状態で弾かれていた。
2.調律以外なにもしていないので、アクション、ダンパーなどの整調が土台からずれている。
3.弦の錆もそのまま。

これらを見て、「このピアノはこんなもんですよ。」と言って帰る神経。
信じられませんでした。
これは絶対なんとか良くしなくては。






まず、I様の要望として、中音の音色がが硬すぎる、音の伸びが無い、という所を言われていたのでその原因を探って調整に入りました。

1.ハンマーが硬い。
2.アクションの調整でppが出にくいようにずれていた。ボリュームのレンジが狭い。

根本的な処理として、ハンマーの針刺しと、表面が反りかえっている形状になっているため、ファイリング(フェルトを削ります)。
土台がずれている整調のやり直し。

I様は手伝いたそうにされていて、子どもさんがいるお宅でよくやっている、鍵盤を外して掃除機をかける作業を手伝って頂きました。
大人の方に手伝って頂くのは今回が初めてでした!
楽しく作業が進み、話しも弾み、はかどりました。ありがとうございます!
しかし、虫の抜け殻や、虫食いの跡などがあり、気分悪いだろうなと思いましたが、とにかくきれいに吸い取りました。
これで何一つゴミが無いピアノになりました。

けっこう調律以外の作業のときはお客様との交流の場でもあったりします。

整音で針を入れてみると、けっこう硬いフェルトで、ppはモコモコしていて鳴りが悪い感じですが、ffは音が割れています。
これらの問題点をなくす針入れを行って、ファイリングに移りました。

一皮むいた瞬間I様は見逃さず「こんなの初めて見ました!」
また子どもさんのように反応してくださいました。

タッチが重たい原因の、ダンパーの総上げのズレと、レットオフが広がりすぎてモタモタした感じになってしまっているのを直し、他、整調の詰めを行いました。
一つ一つの作業を見て疑問になった所を質問して来られるI様、ピアノを一生懸命理解しようとしておられる姿勢が、きちんと作業をさせて頂こうという気持にいっそうなりました。

数時間の作業後、仕上げの平均率を弾いて、ピアノをお渡しいたしました。

ピアノもいっしょにI様と喜んでいるかのように見えました。
これでようやくスタンダードに戻ったピアノ。
次の段階はI様仕様に近づけて行く作業です。
お楽しみに!


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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