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リサイタルの仕事 - 2009.12.24 Thu

リサイタルの仕事は
 ・リハーサル前の調律、整調、特に本人を知っていれば好みなどを考えての調整。
 ・リハーサルの立ち会い、会場の響きを聞き、ピアノの位置決め。
 ・本人の意向も踏まえ、ステージ上の響きも考え、最終の位置決め。
 ・リハーサル中のピアノに対する要望への調整、ペダル、タッチ、調律など。
 ・最終確認を取って、本番前の再調律。
 ・本番の立ち会いは舞台袖にいて、何かあればすぐに飛んで行ける準備をしています。
 ・休憩中の手直し、鍵盤拭き。
 ・本番終了、ご苦労様でした!ピアノの片付け。

このような流れですが、勝手知ったるホール、ピアノでない場合、その場での試しが多くなります。
その中で、どれだけ演奏者に負担のかからないよう気を配って持って行けるかが、その日の演奏の出来にもつながると思うと、責任重大です。






今回いつもご自宅のピアノを調律している方の、リサイタルの仕事をさせて頂きました。
やはり普段と違うテンションで、緊張されています。
大舞台で一人で大勢の人に2時間音楽を聴かせるのです。
その準備というものも大変なことだと思います。
しかも暗譜で。

ロシアのピアニストで、リサイタルで楽譜を見て弾かれ、譜めくりを付ける人もいます。
こういうのは珍しいにしても、他の楽器では結構楽譜を見るパターンはありますが、ピアノはほとんどが暗譜です。

私は記憶力が弱いので、こういうのは大の苦手です。
覚える以上に表現できなければいけない、う~ん、、、。

本番前の舞台袖は緊張の空間です。
こういう時なんと声をかけていいのかいつも考えてしまいます。
その場を和らげるように話題を作るのか、何も話さず、ただ時間が来るのを待つのか、一人が良い場合、話したい場合、難しいです。

そして、それを見ている調律師も自分のことのように緊張します。

一曲一曲が終わるたびに、その充実感と反省、そして終わりに近づいている感覚が伝わってきます。
なんとも言えない舞台袖の雰囲気。

今回無事全てが終わり、「お疲れさまでした!」の声をかける瞬間がきました。
すると、その場に座り込んでしまわれ、力を振り絞っての演奏だったのがわかりました。
本当にお疲れさまでした。

これで、その演奏がお客様の心に染み込んで行ったのは間違いないと思います。
この瞬間私の仕事も終わりました。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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