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押す文化と引く文化 - 2010.03.18 Thu

つまり西洋と日本ということなんですが。



今日から尾道で仕事です。
毎年ここに来るたびに見に行く所があります。
そこは打ち刃物屋さん。

とにかく、良く切れて長持ちするはハサミ欲しいのです。
日本刀から包丁まで、もちろんハサミも売っています。


和バサミと洋バサミ

改めて文化の違いを見ました。





西洋は基本的にはのこぎり、かんな、などの木工工具は押して使います。
日本は全く逆で、引いて使います。
この感覚がおもしろいと思います。
引く場合は自分の体がブレーキとなり、コントロールが効きます。繊細な動きが出来ます。
方や押す場合は、勢い余って、、、!ということもしばしば。

実際にヨーロッパのピアノの工場にいたとき、これらの工具の使い方に慣れなくて苦労しました。
日本から工具を持ってくればよかった、と思ったくらいです。

ところで、これらの工具の研ぎ方も西洋、日本との違いがあります。
日本は刀でも分かるように、鏡のように砥石で研いで切れ味が鋭いです。
西洋では刃物の表面をサンドペーパー等で荒らしてギザギザの傷を付けて、のこぎりのように切る感じになります。
(砥石も使いますが、日本のように細かく使いません。)

音で表すと
日本:スパッ
西洋:ザクッ


こういう風に根本的な違いから作られていく楽器は、おのずと違ってくるでしょうね。
どちらが良いかはわかりませんが。
でもヨーロッパでも日本製のこういった道具の良さが評価されて、いろんなピアノの工場でも使われているのを見ました。
鼻が高くなった気分!



はさみの話しからずれてしまいましたが、尾道の刃物屋さんで売っていた究極のはさみ、和バサミ9cmの長さのが5万円でした。
カバンに入れるには丁度良い大きさです。

動かしてもこすれる音がしません。
この一本一本手作りはさみを作っている人はもう、日本には2人しかいないそうです。
しかも高齢。
ますます欲しくなりました。
希少価値ということではなく、良い道具を一生使って生きたいと思うのです。
そう思えば安い!けれど先立つものが、、、

来年か、まだ先か、、、


ところで、このはさみで何をするかって?
ピアノの部品のフェルトを切るのです。

あ~欲しい!

● COMMENT ●

調律師さんって、大工道具も使うんですか!
のこぎりやかんなで一体どこを切ったり削ったりするんでしょうか?
5万円のはさみ、いいですね。
音がしないっての、イメージできるような気がします。
私はいい爪きりが欲しいです。

実家に中古の電子ピアノ(夜間練習用で安いの)を
買おうかと思っているんですが
近くで(電車で1時間以内でいけるくらい)
そういうお店ご存知でしょうか?
オークションはなんだか怖くって。。。
あと、電子ピアノの下にじゅうたんかコルクマット(?)
みたいなのを敷こうと思うんですが
どんな素材のものがいいでしょうか?
ちょっとでも防音になるものが欲しいです。

押す文化と引く文化なんて、面白いですね、確かにそうですけれど、改めて聞くと「なるほど」と思います。
いつも、思いますが荒木さんは、鼻が効くというか、美味しいお店など、本物を提供するお店などよくご存知です。
どうやって、知るのですか?自分自身、そういう事は全然知らないもので。

Re: タイトルなし

私が調律を勉強していた頃、まず最初に習ったのは刃物研ぎでした。
木を扱う仕事だからです。
大工道具とまではいかなくても、それに近い物は持ち歩いています!

Re: タイトルなし

妹尾さん

いいものは探し続けると見えてくるものです。後は使ってみて本当に良いか、自分に合っているかは相性の問題ですね。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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