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ヤマハ G3 チューンナップ2 - 2010.07.23 Fri

さて次は動きの悪くなっている部分の修正です。

P7200008.jpg
この部品はピアノの内部に取り付けられているダンパーの部品の一部です。
この低音部分のみ、動きが鈍いのです。
その理由は雑音防止のために貼られている、ビニールのシールです。
写真の丸い鉛の間に小さい丸が見えますが、この部分に円形のビニールシールが貼られています。
もう一つの部品との雑音を防止するためです。
微妙な隙間を埋めるものなのですが、逆に経年変化もあってか、隙間が無く摩擦が大きくなって動きが悪くなっていました。

ちょうど同じ時代のC5も修理中で、同じ症状になっていました。
作られていた時代はそれが良かったのかもしれませんが、20年以上経った現在に支障が出てしまいました。
しかし、これはある程度分解しないとわからない部分で、ほとんどの中古ピアノなどはこの部分は見逃されています。

すべてこのシールを剥がしました。

以前これと同じ作業をブログに載せたところ、当時このシールを工場で貼っていたという元ヤマハの技術者の方からコメントをいただきました。
それは、






「このシールは雑音防止のために貼っていましたが、それを剥がした将来は大丈夫かと思い、オーストラリアよりコメントしました。」
とのことです。
以前の修理したものは今でも何の問題も無く弾かれています。
やはり、純粋に木にビニールのシールはいかがなものかと思います。

次に、ハンマーのテールの汚れ取です。

P72100388.jpg
長年弾いていると皮の部分でキャッチするところが汚れてきて、くわえが悪くなってしまいます。
P72100399.jpg
そこを荒めのサンドペーパーで汚れを取りながら、荒らします。
これで鍵盤がしっかりとハンマーをキャッチしてくれます。

そして、またまた見つけてしまいました。
P7200010.jpg
ある調整部分ですが、ハンマーをできる限り弦に近づけるために
穴の開いた円柱部品をまわすのですが、このピアノは工場出荷から20年以上経っていますが、一度も調整されたことが無いという形跡がありました。
それは、丸い白のクロスに付いた、横長の黒い黒鉛の跡です。
黒鉛の付いた部品がそのクロスに当たるのですが、部品をまわしていれば、横長の跡が、丸くなるはずです。

コンサートでは気候の変化、その日の天気などで微妙にずれていきます。
つまり、日々変化しているところで、その修正もしっかりと行うものですが、一度も触った形跡がないということは、、、想像にお任せします。
さて、最終段階に入り、交換する部分、調整する部分などが終わっていきました。

明日は鉛調整です。
すべての動きがスムーズになったことで、しっかりと鍵盤の重さもそろえることが出来ます。

お楽しみに。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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