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40歳のヤマハG3 7工房作業ラスト - 2010.08.21 Sat

お預かりして、最終の調整に入って行きました。
P82000011.jpg
整調も終わり、アクションが整った状態で、最後の鍵盤の重さの調整を行ないます。
ハンマーが新しくなると、ハンマー自身の重さも代わり、鍵盤も変えると、黒檀の重さと、オリジナルのものとの差も出てきます。
それら、バラバラなものをおもりを乗せて一鍵ずつ、調整していきます。

この40年前でも、鍵盤を作られた時に規制的に埋められた鉛が綺麗に一直線上に並んでいます。
この時代から今まで変わらず来ているのかと思い、ということは鉛調整を知っている人がいるのだろうかという疑問が出てきました。

鉛調整では鉛を入れるための穴をあけたり、鉛を削ったり、抜いた跡を埋め木したり大工さんみたいです。






P82000022.jpg
黒鍵はよく弾かれた音域など黒色がはげていたり、鉛調整で穴を開けた所が木目がむき出しになっています。
それをちゃんと黒に塗り、本当に新品同様に仕上げます。

もう一を鍵盤周りを眺め、傷がついていないか、特に新しいと傷には敏感です。
ピカピカで納品しないと!


P82000055.jpg
出来上がりです。

あとは、現地でピアノに入れて一日かけて調整していきます。
これがまた、音作りの部分になっていくので、その変化は楽しいの一言です。

自分の好みではなく、K様のお好みに仕上げてきます。
しっかりと鳴って、心地良く弾いていただけるよう、明日しっかりと仕上げます。

お待たせしました、K様!

● COMMENT ●

調律師のピアノって

修理作業を見ているとペトロフに限らず全てのピアノが「調律師のピアノ」なのではないか?と思えてきます。音の調律だけでなく、機構の消耗部分の交換だけでなく、手を入れることで新規製造時よりも楽器を高めていけるなんて素敵らしいですね!

Re: 調律師のピアノって

う様
そういってくださると大変嬉しいです。
でも最終はお客さまが喜んでいただけるように仕上げる、というところが終着点です。
これらの仕事はおもしろくてたまりません。

誤字お詫び

(お詫び)最後の行末で修正ミス、申し訳ありません。
正:素晴らしいですね!

音を、お客様が喜んでいただけるように仕上げる、設置場所に合ったように仕上げる、というのも、楽器の不確定要素を自由自在に操っているようでとても不思議な感じがします。ピアノ自体が小宇宙なんでしょうね!

ありがとうございました。

あれから、母にピアノを聴いてもらいました。
甦ったピアノに大変喜んでおりました。

夏バテしていた母も、生き生きとよみがえりました(笑)
次回の調整まで、頑張って弾きこみます。
ありがとうございました。

Re: ありがとうございました。

お母さんにもよろしくお伝え下さい。
お母さんの思い出もいっぱい詰まっているピアノの仕事をさせていただいて、ありがとうございました。
作業は細かい内容でしたが、どんどんきれいになっていくのは楽しかったです。

Re: 誤字お詫び

ピアノ自体が小宇宙、素晴らしい言葉ですね。
ありがとうございます。


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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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