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撤去!サイレント 1. - 2010.08.26 Thu

今日はM様のお宅でグランドピアノからサイレントを撤去する作業と、その後すべての調整、整音を行ないました。
P8250021.jpg
これらが取り除いた部品ですが、全部で10kgはあるでしょうか、鍵盤の下、アクションの中、本体の中、本体の裏、ペダル周りなど至る所に取り付けられています。

なぜ、これらを取り外すことになったのか、それは





M様は数年前にこのピアノを買われましたが、その時から雑音が耐えないということで、何回も症状を見に来てもらっていたそうですが、結果直らないということで、サイレントの無いピアノにしたいと思われていたそうです。

しかし、楽器店の案内は、買い替え。
買い換えた場合は新たに費用がかかります。
たまたまご縁があってうたまくらに来ていただいて、「サイレント取り外せますよ。取り付けた部分の穴などは残ってしまいますが。演奏には支障ありませんので大丈夫ですよ。」

この言葉で決心がついたそうです。
早く生のピアノから取り除いて欲しい、そういう気持ちでいっぱいだったそうです。


P8250009.jpg
鍵盤の下に取り付けられているセンサー。

P8250010.jpg
これを外して、

P8250011.jpg
綺麗さっぱりになった、鍵盤おさ。
これが本来の姿です。

P8250012.jpg
鍵盤の下にも、

P8250016.jpg
ハンマーの上にもセンサーが感知する金属板が埋め込まれています。
これも全て取り外し。

P8250007.jpg
鍵盤の下の板に取り付けられているスイッチ類。

P8250015.jpg
ボディーの下にも大きな黒い箱が。
そして、ペダル周りにもセンサーが。
とりはずしました。

P8250019.jpg
2時間後全て取り去りました。
低音奥には穴が開いています(ライトで照らして光っているところ)
これで、雑音(金属音)の原因は無くなりました。

取り外す前には「それだけの費用をかけて買われたピアノですが、本当に外していいんですね。」と、念押ししましたが、外してしまうと、なんとすっきり。
今までの見慣れたピアノになりほっとしました。

次回は、このピアノ(サイレント)だからか、今の新しいピアノがそうなったのかわかりませんが、材料がかなり質が落ちてしまっている現状をお伝えします。

● COMMENT ●

良かった♪

まるで少し前の私のようです(^^;)

楽器店調律師の雑音に対する対処や言葉、思い出しても腹立たしい・・・。あぁ2枚目の写真の部品が私には耐え難い雑音の元でしたね。私もサイレントがついていることに耐えられなくなったお仲間なので、M様のお気持ち凄く良く分かります。今頃は生まれ変わったピアノで雑音も無く、すっきりと演奏を楽しまれているでしょう。私が姫を毎日いとしくめでてるように♪♪

材料が・・・の続きが気になりますーー!

Re: 良かった♪

Sewingmamaさん
本当に同じような例ですね。
私も取り外して改めて眺めてみると、良くぞここまで取り付けたな、という思いと、これが最先端のシステムか、というところを思いました。
最先端でも雑音は着いてくる、というところですね。

Re: 良かった♪

たびたび失礼します。
電子ピアノの鍵盤をたたいている身としては、きっと取り外された部分がすべてなんだなーと、しみじみ。。。

思うに、「最先端のシステム」であっても、最良のシステム(電子音だけでなく、機械接点、センサ回りも)じゃないのかも?この辺もコストとの兼ね合いがあるので、機構・材質共に質が落ちてしまっている現状があったりしないでしょうか。

Re: Re: 良かった♪

うさま
時計のセイコーなのか、スイスの手作り腕時計メーカーなのか、同じ時計でも金額的な価値観と便利さと維持費の違いが、持つ人の価値観の違いで選ばれてきます。
どんな世界でも同じかもしれませんが、サイレントの良さはピアノからピアノの音が消せるというところで、その選択を取った時点で、生のピアノの部分の犠牲は仕方ない所ですね。

機械部品の質が落ちているというところまでは私にはわかりませんが、機械のコストがかかっている分、生の部分を落としているようにも見えます。
それは生のピアノと比べるとですが。


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32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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