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ヤマハ 修理 湿気で動かない! - 2008.02.12 Tue

2月の初めに引き取らせていただいて、修理をしているのが1965年製(昭和40年)のヤマハです。
実は、鍵盤を叩くと、上がりが遅い、音が止まらない、などなど。
鍵盤を触った瞬間、重ーい!
典型的な湿気による原因で、木部、繊維部の膨張で、アクションの軸となる部分の動きが非常に悪くなっていました。

もう一つ、アクション全面に
カビ、シミ。

これは大変な修理、お掃除になりそうです。
持ち主のI様に説明をして、鍵盤、アクションとダンパー関係を引き取らせていただくことになりました。

イメージ 2


しばらく工房の乾燥した環境に置いて直るかな?



無理でした。
これはもう強制乾燥しか無い。


イメージ 1


アクションのいろんな軸の部分にドライヤーを当て、強制的に乾燥させます。
軸の金属部分が熱くなり、アイロンの役目もしてくれます。
これで80%は直りました。
しかし直らない部分が何カ所かあります。

その原因は、
油が塗ってあり、その油が年月とともに硬化して、より動きを悪くしていました。
一番恐れていたパターンでした。
以前の技術者が、その場限りの修理で塗ったのでしょう。
塗った瞬間はよく滑りますから、楽なのです。

こうなったら部品の交換しかありません。
スタッフとともに、乾かし、交換し、の作業が続きます。


もう少しで完成です。
そして納品調整。


このピアノはうれしいことに大量生産に入る前でしょうか、いろんなところに手作業の後が見えます。

今と何が違うか。
1.アクションがすべて木製、レール類も木製
2.鍵盤鉛調整をしっかりしている。(鍵盤の裏に線なんかありません、以前のヤマハの記事を参照してください)
などと、人間の手でしっかりと作られている跡が伺えました。


このピアノの持ち主、I様は大変明るい方で、伺った時お部屋の中がパッと明るくなった感じを受けました。
そして、I様と子供さんの喜んでいただけるであろう顔を想像しながら、作業を続けられることが何よりの励みとなりました。

後もう少し!

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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