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ベーゼンドルファーのその後(2ヶ月後) - 2008.02.05 Tue

昨年の買収騒動から2ヶ月が経ち、いろいろ方向性が出てきたようです。
ミュージックトレードという音楽業界専門誌の中で記事が出ていたのでまとめてみました。


今までは、、、
ベーゼンドルファーの年商は21億円、年間にグランドピアノを308台、アップライトを35台生産。
年商分の買収金額ということですね。



買収目的と再建の施策は、、、
ベーゼンドルファー社の音作りを継承しつつ、ヤマハの経営資源を活用して再建し、ブランド価値を向上させるとした上で、買収する価値ありと判断した。



そしてこの三点を強調、、、
「同社との技術交流により、ヤマハピアノの強化を図る」
「プレミアムピアノ領域における顧客の多様なニーズに対応し事業成長を遂げる」
「楽器業界、音楽会でのネットワーク拡大」



それ以外に、、、
サイレントや自動演奏などヤマハの得意とするハイブリッド技術の搭載や、アーティストリレーションにおけるシナジー効果も高めたいとのこと。



そして約束として、、、
両者それぞれの音作りの特徴はあくまでも堅持。ベーゼンドルファーが外注しているパーツ類の供給は協力できるのではないかとしながらも、ベーゼンドルファー社の生産拠点、従業員を含む生産体制、仕様、製造方法、音作りの方向は変えないと断言。



経営不振の分析、、、
「調査の結果、ベーゼンドルファーの不振は商品力ではなくマーケティングに問題があったと判明しました。」



ヤマハとベーゼンドルファーの相違についてヤマは首脳陣の見解、、、
「ヤマハのピアノは大ホールで音が通り、豊かな響き。一方ベーゼンドルファーは独特の響きの豊かさ、暖かい音色が特徴。ベーゼンドルファー社を訪問してみて、金属フレーム、ウッドフレームーつとってみても、役割に関する考え方が随分違うことがはっきり分かりました。ヤマハのウッドフレームはやや堅めの木、ベーゼンドルファーは響板と同じ木材を使用しています。目指す音が違うのですから、設計思想は当然異なります。また、近代的な設備が多いことや環境問題にも対応していることを確認しました。」



これから、、、
ヤマハ、ベーゼンドルファーそれぞれ別の営業マンが担当し対応する。掛け持つことはない。技術者についても同様で、ベーゼンドルファーについては経験者の起用も考えている。」と両者を明確に分けると明言したそうです。


そしてこの記事の最後にこう締めくくっています、、、
ピアノメーカーとしてのヤマハという一面ではなく、音楽、音響をも包含する総合メーカーとしてのヤマハグループの底力を考えると、ベーゼンドルファーはかつてない飛躍のチャンスを掴んだと言える。





ということですが、技術者として思うには、現場の職人さんの心が技術として入っているピアノがどこまで作れるか、非常に心配です。

弾き手には伝わるから。

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Author:arakipiano
32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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