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修理の修理 STEINWAY NEWYORK フルコン 2 - 2010.12.19 Sun

100年前の木、想像つくでしょうか。
家の中を探しても、なかなか100年前のものは無いのですが。
100年経って、修理し続けるとこのような状態になっていきます。
受信 021

これは鍵盤の裏側になりますが、消耗部分をこの100年の間に何回変えたことでしょう。
接着面がグスグス(もろく)になっています。
あとどこまで耐えられるか、、、。





元はこういう感じになっていました。
受信 019

この赤いクロスが、鍵盤の上下運動による金属棒との摩擦で、すり減っていきます。
スタインウェイでも使用頻度にもよりますが、10~20年の頻度で交換になります。
何回変えたのでしょうか。


受信 020
蒸気を当てて剥がします。

受信 015
するとポロポロと剥がれていきますが、何回かの交換で、木がぼそぼそになっています。
補強をしないといけないところも出てきます。

すると、穴の奥から以前交換したであろうクロスの残骸が詰まっていたものが、出てきました。
受信 023
左が前の前の物と推定されます。
いい加減な仕事はすぐわかります。

もう一つ、あまりにもひどかった修理の一つとして、
PC090001.jpg
鍵盤の視点となるところの、黄色い板状のものが新しく交換されているのですが、その接着が前後でかなりばらばらになっています。
それをもう一度剥がして、正規の位置に貼り直します。
これこそ、修理の修理です。

でもしっかりと揃えると、きっと良くなるであろうことが想像できるので、これからの作業も楽しみです。

● COMMENT ●

100年前の木

鍵盤に加工されたのが100年前だとすると、伐採されて乾燥されてと前準備の年月を入れると、もっと昔の木なのでしょうね。ぱっと見でも、木材が相当にお疲れ様になっていますが、これをどのようにして直していくのかとても興味があります。まさに「世紀の大修理」かも!

Re: 100年前の木

うさま
これが大変な状況になりそうなんです。
今のピアノの修理とは違う感覚で、時間をかけてコツコツと。
これでやっていきます。


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32年ピアノ技術者として世界中のピアノを見てきました。
ピアノがピアノだけで終わらない、人とのかかわりの中で、心に残るいろんな出会いをご紹介していきたいと思います。
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